オプション通信5-10 2010/ 8/18 8:03

第16回 

具体的なオプション戦略を考える前にオプション価格の「構成要素」を考え
て見たいと思います。オプション価格は何を元に動くのか、オプション価格が
割高なのか割安なのかどうやって判断するのかなどを見て見ましょう。

http://www2.monex.co.jp/j/fo/Yoso.htm

◇本質的価値
権利行使価格と日経平均の差が「本質的価値」となるのです。つまり、日経
平均が16,300円とすると、行使価格が16,000円のコールオプションは「16,000
円で買う権利」となるので、16,000円より高い部分、つまり日経平均との差額
300円が「本質的価値」となるのです。そして、行使価格15,500円のコールオプ
ションの「本質的価値」は800円、16,500円以上の行使価格のものは日経平均
の差がマイナスとなるので、「本質的価値」は「0(ゼロ)」となるのです。
逆に行使価格が16,000円のプットオプション日経平均が16,300円の時は「本
質的価値」が「0(ゼロ)」になり、行使価格が16,500円のプットオプション
の「本質的価値」は200円ということになるのです。

コールオプションの本質的価値 = 日経平均 - 行使価格
日経平均 <= 行使価格 の場合は本質的価値は「0(ゼロ)」)

プットオプションの本質的価値 = 行使価格 - 日経平均
日経平均 >= 行使価格 の場合は本質的価値は「0(ゼロ)」)

◇時間的価値
オプションの特徴である「動かなくても儲かる」ための要素といえます。オ
プションの「本質的価値」からのプラスアルファの部分と言うわけです。実際
のオプション価格と本質的価値との差であり、価格変動の期待値という見方も
出来ます。計算は非常に複雑でオプション価格そのものの「理論価格」を計算
する数式には「ブラック=ショールズモデル」などがあります。「時間的価値」
は毎日減価し、満期日には「時間的価値」は「0(ゼロ)」となるのです。

オプションの時間的価値 = オプション価格 - 本質的価値

「時間的価値」の項目でも述べましたが、オプションの理論的な価格を計算
することはとても難しく、確率密度関数などを使い、時間の概念を入れて変動
率を計算するのです。つまり、このくらいの時間が残っているので、日経平均
はこのくらい変動する可能性があり、このオプションはこのくらいになるとい
うような感じで計算するのです。

また、オプション価格の変動要因としては以下のようなものになり、それぞ
れの影響は表1.のようになります。