オプション通信5-20 2010/ 8/18 10:43

また、先週のポジションとは反対にここからちょっと調整はするのだが、大
きくは下がらないだろう、と思った場合には「ベアスプレッド」と言うポジシ
ョンが考えられます。「ブルスプレッド」は「強気」でしたが、「ベアスプレ
ッド」は弱気、と言うことです。つまり、先週のコールオプションの変わりに
3月限月、行使価格18,500円のプットオプション前場引け値335円で買い、
同じ限月で行使価格18,000円のプットオプションを同様に90円で売るわけです。
このポジションも同じように来週どうなるのか見てみたいと思います。



先週は「強気」なポジションである、「ブルスプレッド」と弱気なポジショ
ンである「ベアスプレッド」の組合せを考えて見ましたが、先週の大幅な下落
相場のなかで、どのような結果になったか検証して見ましょう。今週の木曜日
が3月限月のオプションの最終売買日であり、かなり動きは出ているものと思
います。

先々週から先物の買いポジションをずっと持ち続けていたら今回の下落相場
で大きく損をすることになりました。先々週の前場引け値先物を買って、
本日の前場引け値で売ると17,910円で買い、16,860円で売却、1,050円の損と
なってしまいます。「強気」のオプションのポジションはどうでしょうか?

3月限月、行使価格17,500円のコールオプションは先々週に490円で買ったの
で、本日の前場引け値25円で売却すると465円の損になり、180円で売ってい
た3月限月、行使価格18,000円のコールオプションは2円ですから178円儲かっ
たことになりこれだけ下げた相場でも合計で287円の損で済んだことになります。

また「弱気」で組んだ先週のポジションは3月限月、行使価格18,500円のプ
ットオプションを前場引け値335円で買っており、これは1,650円になってい
るので、ここで売却すると1,315円の儲け、同じ限月で行使価格18,000円のプッ
トオプションを同様に90円で売り、こちらは1,180円になっているので1,090円
の損、となり、合計では225円の儲けとなったわけです。

プットオプションを買っておくことが一番投資効率はよかったのでしょうが
「強気」「弱気」が必ずその通りになるわけでもないので、こうしたヘッジを
含めた手法も見ておいていいのではないかと思います。

ここのところ大きな下げとなっており、プットオプションを買っておけば儲
かるような気にもなりますが、ここから上がるにしろ下がるにしろ、大きく動
きが出て来るのではないかと思います。そこで、今週は「ストラドルの買い」
と言うポジションよりも買いのコストが低い代わりに、もっと大きく動きが出
ないと儲からないようなポジションである。「ストラングル」の買いポジショ
ン作って見ましょう。

4月限月の17,500円のコールオプションを買い、同じく16,500円のプットオ
プションも買うのです。日経平均が17,500円を大きく超えてくればコールオプ
ションは儲かり、16,500円を大きく割り込んで来るとプットオプションが儲か
ると言うポジションです。買いコストはコールオプションが175円、プットオプ
ションは340円で合計515円かかることになります。

SQ(特別清算指数)算出もありますが、どのように変化するか注目されま
す。