オプション通信5-24 2010/ 8/18 11:00
先週は実際にオプションのIV(インプライドボラティリティー=予想変動
率)がどのように影響しているのかを検証して見ることにしました。先週の月
曜日に日経平均が節目を抜けて大きく上昇して来るのではないかと期待して、
コールオプションを買いました。5月限月行使価格18,000円のコールオプショ
ンを215円、IVは16.06でした。同じく16,500円のコールオプションは1,290円、
IVは21.96となっていました。
本日はオプション価格とIVの数値の変化を検証してみたいと思います。因
みに、日経平均先物6月限月の価格は、本日の前場の終値は17,690円となって
おり、ほぼ直近の高値圏にあった先週の月曜日の前場終値(17,730円)に比べ
ると40円安となっています。
5月限、行使価格18,000円のコールオプションは先物の価格がほぼ同じ程度
なのですが、先週よりも75円安い140円となり、IVは14.74となっていました。
先高期待が先週ほどではない分、IVが低下、「時間的価値」の下落もあって、
先物に比べて下げ幅が大きくなったものと考えられます。また、同じく、行使
価格16,500円のコールオプションは1,110円となり、先週に比べて190円も値下
がりしています。IVも20.73と先週に比べ低くなっており、先高期待が先週ほ
どではなくなっているように見えます。価格の高いオプションであったことで、
おなじようなIVの低下でも下げ幅が大きくなったと言うことです。
今週はITM(インザマネー=行使価格が現値よりも有利な状況、つまり、
コールオプションであれば安く、プットオプションであれば高い状況)のオプ
ションとOTM(アウトオブザマネー=行使価格が現値よりも不利な状況、つ
まり、コールオプションであれば高く、プットオプションであれば安い状況)
のIVの変化を見てみました。日経平均の水準自体があまり変化が無かったの
で、大きな変化にはなりませんでした。
来週は引き続き、これらのコールオプションのIVの変化を追うと共に、A
TM(アットザマネー=行使価格が現値に近いオプション)のコールオプショ
ン(5月限月、行使価格17,500円、現値390円、IV16.25)とプットオプショ
ン(5月限月、行使価格17,500円、現値225円、IV16.45)の変化に注目して
見ましょう。
先週も日経平均の水準とすればほとんど変化はありませんでした。もみ合い
の状況となり、こうした相場のときはオプションの場合「時間的価値」の減少
ばかりが目に付くのではないかと予想され、IV(インプライドボラティリテ
ィー=予想変動率)がどのような変化をしているか、注目されます。
日経平均先物は先週の月曜日の前場の終値は17,690円、本日の前場終値は
17,640円とほとんど変化は無く、50円値下がりをしているに留まっています。
オプションはと言うと、先週、価格が140円、IVが14.74であった、行使価格
18,000円、5月限月のコールオプションは本日はそれぞれ、90円、14.60、とI
Vには変化がなかったのですが、価格は日経平均が若干安いことや「時間的価
値」の減少した分、しっかりと下落しました。同様に行使価格16,500円、5月
限月のコールオプションは1,290円であったものが1,170円、IVは21.96であっ
たものが21.88とほとんど変わりありませでした。
先週と今週の違いは日経平均の水準が若干違うだけで、米国株高を受けて、
先高感が出ていることは変わりない、と言うことがお分かりになるでしょうか。
その証拠がコールオプションのIVがほとんど変化していないということから
わかるのです。
以上のようにITM(インザマネー)やOTM(アウトオブザマネー)のオ
プションはIVに変化はありませんでしたが、ATM(アットザマネー)のオ
プションのIVの変化はどうでしょうか?
先週、390円でIV16.25であった5月限月、行使価格17,500円のコールオプ
ションは今週は315円、15.89、プットオプション(5月限月、行使価格17,500
円、現値225円、IV16.45)は185円、15.72と価格は「時間的価値」や日経平
均が若干安いことに反応し、しかもIVもITMやOTMのオプションとは違
い、減少していることがわかると思います。ATMのオプションの方がOTM
やITMのオプションより、IVの変化が多きく、価格が動き易いということ
になるのです。
来週はGWでお休みとなりますが、引き続き、GW中のオプションの価格や
IVの変化を検証してみたいと思います。
率)がどのように影響しているのかを検証して見ることにしました。先週の月
曜日に日経平均が節目を抜けて大きく上昇して来るのではないかと期待して、
コールオプションを買いました。5月限月行使価格18,000円のコールオプショ
ンを215円、IVは16.06でした。同じく16,500円のコールオプションは1,290円、
IVは21.96となっていました。
本日はオプション価格とIVの数値の変化を検証してみたいと思います。因
みに、日経平均先物6月限月の価格は、本日の前場の終値は17,690円となって
おり、ほぼ直近の高値圏にあった先週の月曜日の前場終値(17,730円)に比べ
ると40円安となっています。
5月限、行使価格18,000円のコールオプションは先物の価格がほぼ同じ程度
なのですが、先週よりも75円安い140円となり、IVは14.74となっていました。
先高期待が先週ほどではない分、IVが低下、「時間的価値」の下落もあって、
先物に比べて下げ幅が大きくなったものと考えられます。また、同じく、行使
価格16,500円のコールオプションは1,110円となり、先週に比べて190円も値下
がりしています。IVも20.73と先週に比べ低くなっており、先高期待が先週ほ
どではなくなっているように見えます。価格の高いオプションであったことで、
おなじようなIVの低下でも下げ幅が大きくなったと言うことです。
今週はITM(インザマネー=行使価格が現値よりも有利な状況、つまり、
コールオプションであれば安く、プットオプションであれば高い状況)のオプ
ションとOTM(アウトオブザマネー=行使価格が現値よりも不利な状況、つ
まり、コールオプションであれば高く、プットオプションであれば安い状況)
のIVの変化を見てみました。日経平均の水準自体があまり変化が無かったの
で、大きな変化にはなりませんでした。
来週は引き続き、これらのコールオプションのIVの変化を追うと共に、A
TM(アットザマネー=行使価格が現値に近いオプション)のコールオプショ
ン(5月限月、行使価格17,500円、現値390円、IV16.25)とプットオプショ
ン(5月限月、行使価格17,500円、現値225円、IV16.45)の変化に注目して
見ましょう。
先週も日経平均の水準とすればほとんど変化はありませんでした。もみ合い
の状況となり、こうした相場のときはオプションの場合「時間的価値」の減少
ばかりが目に付くのではないかと予想され、IV(インプライドボラティリテ
ィー=予想変動率)がどのような変化をしているか、注目されます。
日経平均先物は先週の月曜日の前場の終値は17,690円、本日の前場終値は
17,640円とほとんど変化は無く、50円値下がりをしているに留まっています。
オプションはと言うと、先週、価格が140円、IVが14.74であった、行使価格
18,000円、5月限月のコールオプションは本日はそれぞれ、90円、14.60、とI
Vには変化がなかったのですが、価格は日経平均が若干安いことや「時間的価
値」の減少した分、しっかりと下落しました。同様に行使価格16,500円、5月
限月のコールオプションは1,290円であったものが1,170円、IVは21.96であっ
たものが21.88とほとんど変わりありませでした。
先週と今週の違いは日経平均の水準が若干違うだけで、米国株高を受けて、
先高感が出ていることは変わりない、と言うことがお分かりになるでしょうか。
その証拠がコールオプションのIVがほとんど変化していないということから
わかるのです。
以上のようにITM(インザマネー)やOTM(アウトオブザマネー)のオ
プションはIVに変化はありませんでしたが、ATM(アットザマネー)のオ
プションのIVの変化はどうでしょうか?
先週、390円でIV16.25であった5月限月、行使価格17,500円のコールオプ
ションは今週は315円、15.89、プットオプション(5月限月、行使価格17,500
円、現値225円、IV16.45)は185円、15.72と価格は「時間的価値」や日経平
均が若干安いことに反応し、しかもIVもITMやOTMのオプションとは違
い、減少していることがわかると思います。ATMのオプションの方がOTM
やITMのオプションより、IVの変化が多きく、価格が動き易いということ
になるのです。
来週はGWでお休みとなりますが、引き続き、GW中のオプションの価格や
IVの変化を検証してみたいと思います。