オーストリア気象庁の公表

放射性物質量「チェルノブイリの最大6割」

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 オーストリア気象庁は23日、福島第一原発から放出された放射性物質セシウム137の量は、チェルノブイリ原発事故で放出された量の2割から6割に相当するとの試算を公表しました。

オーストリア気象庁の試算によりますと、福島第一原発の事故の後、3日から4日の間で放出された放射性セシウム137の量は、旧ソ連チェルノブイリ原発事故の後、10日から12日の間に放出された量の20%から最大で60%に相当するということです。

また、放射性ヨウ素131の量は、チェルノブイリ事故当時の放出量のおよそ20%にあたると試算しています。

今回の試算は、日本やアメリカなどが測定した放射線のデータを基に算定したもので、オーストリア気象庁は「あくまで現段階の推測で、この数値をもって事故の規模がどちらが大きいかなどは評価できない」と話しています。(24日03:46)