日本の憂い

事故原発の冷却系の水を循環させることが出来ない状況は、今後もずっと続くと思われる。
なぜかと言えば、原子炉圧力容器も格納容器も放射性物質を閉じ込める事が出来ず外部に出ている。
冷却系の設備を修復あるいは新規に設置することは、人が近づけない状況ではできない。
水を入れ続けるしかない状況。米国やフランスの技術陣がミラクルを起こしてくれれば別だが・・・
ところで思うのだけど、あれだけの水を注ぎ込んでいったいどこへいくのかわからないわけはないと思う。
全部が蒸発するはずもなく、はじめから海へ流れている事はわかっていたはず。
水素爆発で建て屋が吹っ飛んだ時、NHKはそのシーンを放映しなかった。外国のメディアが放映しているにもかかわらず・・・
MOX燃料についても3号炉が使用していることについて、当初まったく避けていた。3号炉の建て屋がすっ飛んだときでさえプルトニュウムに触れなかった。
東電・原子力安全委院等は拡散した放射性物質の範囲や濃度を隠蔽することに汲々としていた。
海の汚染状況についても腰が引けていた。
事故後ただちに排水口を閉鎖するなり、濃度をモニターリングするなり出来たはず。拡散した距離で測る方法は騙しにしか思えない。
建て屋の周辺部で高濃度に汚染された海水が見つかった?
事故後どれだけの時間が経過しているのか?
茶番にしか思えない。
昨夜のニュースだったか、米国の真水を積んだ船の接岸作業中に作業員が海中に落ちたと伝えていた。
海水を飲んだらしくて、ボディの内部線量を計測するために放射線量計測ドックを持つ施設へ搬送されたと伝えていたが、それ以後このニュースは聞かない。(もしかしたらどこかは伝えているのかも知れないが・・・)
この国の報道統制は中国より酷いのではと思う。
数度にわたる水素爆発で広範囲にわたる周辺がチェルノブイリ同様高濃度に汚染され、その事実が隠蔽され続けている。
菅が叫んだように、「東日本が終わってしまう!」という事態が、本当は起こったのではという気がしてくるほどである。
水素爆発が起こる前に現地へ入って、ベントを遅らせ結果的に水素爆発を起こしてしまったという話は、かなり信憑性がある。
東電が海水の注入やベントを躊躇していたことはあったかも知れない。(廃炉にしたくなかっただろう)だが、わざわざ現場へ行って命令する必要は無かったわけで、パフォーマンスを示し英雄になりたかったといわれても仕方がない。
結果的に事態が進行する中で東電は、菅の対応に司令塔の機能を一時的に失い、かつベントのタイミングも官邸からの菅が安全に立ち去るまで禁止したとか(ここは本当かどうかわからないが)結果的に建て屋がすっ飛んだ。
どんどん事態が悪い方へ進んだ事については、いずれ検証されるだろう。いくら口を封じても、関係者全員の口を永久に塞ぐ事はできない。
菅総理は今頃現地へ入った。
統一地方選挙が始まるこのタイミングでだ・・・