ギリシャの混迷・・いまだ深し・・

アテネ 13日 ロイター] ギリシャ議会は13日、欧州連合(EU)・国際通貨基金IMF)からの第2次支援を得るのに必要な財政緊縮関連法案を可決した。
法案には、今年だけで33億ユーロ(43億5000万ドル)分の賃金、年金、公務員削減による節減策を盛り込んでいる。また民間債権者に70%程度の減免を求める債券交換にもつながる。
定数300議席のうち賛成は199票。連立与党のうち全ギリシャ社会主義運動(PASOK)と新民主主義党(ND)から43人が造反して反対票を投じた。これらの議員は直ちに除名された。
パパデモス首相は、緊縮財政策の実施は容易ではないとし、「完全かつタイムリーで効果的な実施は容易ではない。短期的にはギリシャ国民が犠牲となることを認識している」と述べた。

議会外のシンタグマ広場では、若者が石や火炎ビンを投げ、武装警官は催涙ガスで応酬。首都アテネ市内では抗議行動が先鋭化し、店舗や銀行などが放火され略奪行為も見られた。警察によると火災は34カ所に及び、店舗150カ所で略奪があった。
報道によると、観光客の多いコルフ島やクレタ島、北部の都市テッサロニキなどにも抗議行動による混乱が広がっている。