◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/03/24（土）発行
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Ｔ「今週は久々に軟調気味となった。先週まで日経平均は10週連続で陽線立ててい
たが、今週は11週ぶりの陰線となってしまった。」
Ｍ「まあ、そんなもん何時までも続くモンでも無いし、何時陰線立てても不思議は
なかっただけに、驚きはない。逆にようやく押し目作ってくるのかという期待が高
まっている。」
Ｔ「そうだな。買いたくても毎週上げているだけに買いにくさがあったからな。押
し目を待ちわびていた向きも多そうだ。」
Ｍ「ただ、まだ押し目と言うほど下げているわけでもなく早過ぎる押し目買いには
注意したいところだろう。」
Ｔ「そうだな。今週は世界的な景気減速懸念が強まったことが軟調相場に繋がった
。」
Ｍ「ああ。資源大手の英豪BHPビリトンが中国の鉄鉱石需要に慎重な姿勢を示した
ことから、中国経済への懸念が改めて意識された。」
Ｔ「中国経済減速懸念は突如浮上したことでもないんだが、BHPビリトンは今まで
中国鉄鉱石需要に関して結構強気な見通しだっただけに、市場へのインパクトも大
きかったようだ。」
Ｍ「それに加えて、HSBCが発表した中国PMI速報値が前回より低下した事が、中国
経済への懸念に拍車をかけた。」
Ｔ「まさにBHPビリトンの見解を裏付ける結果となったといえるからな。」
Ｍ「更に欧州ではユーロ圏製造業PMI、独製造業PMI、仏製造業PMIがいずれも予測
を下回り、弱い数字となったことから、欧州経済への懸念も意識される事になった
。」
Ｔ「まあ欧州経済への懸念も以前から言われていたことなんだが、最近発表されて
いたドイツの経済指標には強いモノもあっただけに、結構楽観視されていた面もあ
る。」
Ｍ「そうだな。それだけにショックもあったと言えるだろう。更に言えば、米国だ
。今週米国では住宅関連の経済指標が幾つもあったが、その多くが市場予測より悪
い数字となっている。」
Ｔ「ああ。先週までは比較的に米経済指標は強いモノが目立っていた。それだけに
米経済への見通しも結構楽観的になっていた面もある。」
Ｍ「ああ。それにより対円でドル買いに繋がっていたと言うこともあるからな。」
Ｔ「しかし今週は弱い経済指標も目立ったことから、対円でドルは売られている。
まあ、単なる円売り一服と言う感じで、ドルも利食いに押されているという程度だ
が・・・。」
Ｍ「そうだな。このまま円安基調は止まって、今後は徐々に円高へと戻していくと
見ている向きは殆どいない。単なる調整との見方が大勢だ。」
Ｔ「でも、ここに来て世界的に景気減速懸念出て来たのは、やっかいだな。日本株
も米国株も高値圏だけに手仕舞うきっかけになりやすい。」
Ｍ「そうだな。ただある意味、米住宅市況はまだまだ弱いと言うことから、追加緩
和が必要だとの見方も強まっている。改めて、QE3への期待も強まってくるんじゃ
ないのか。」
Ｔ「それが下値を支えることになれば良いのだが・・・。ただ今週、世界的な景気
減速懸念強まった割りには底堅かったと言えるかもな。日本市場も米国市場も・・。」
Ｍ「それは今までの強い相場の余韻があるからな。投資家心理良い状況だっただけ
に、そう一気には悪化しないと言うことだろう。」
Ｔ「確かに・・。」
Ｍ「ただ、更に悪材料など相次いで来ると、投資家心理は徐々に加速して悪化して
いくこともある。それだけに、今週の下落がちょっとした一服という場面なのか、
本格的な調整局面への始まりなのか、しっかりと見極める必要がある。」
Ｔ「なるほど。そういう意味でも早過ぎる押し目買いには注意と言うわけだな。」
Ｍ「ああ。今後はちょっとした変化も見落とさず、しっかりと見極めて行く必要が
出てくるだろう。欧米や中国と言った外部要因もそうだが、国内要因でも懸念は出
て来ている。今週は増資に絡んだインサイダー問題や、AIJのずさんな実態が徐々
に明らかになって来た。」
Ｔ「確かにそれらの後遺症が懸念される。多くの年金基金は、リスクの高い株式な
どでの運用比率を下げるのではと警戒する声もあるようだしな。」
Ｍ「それに運用を任せているファンドなどへの見直しを急ぐ年金基金も出て来てい
るようだし、場合によってはファンド解約が相次ぐ怖れも否めない。そうなると、
当然解約に絡んだ売りが市場に出てくることになる。」
Ｔ「こういう問題は時間差で徐々に出てくると言うこともあるだけに、確かに注意
しておく必要があるのかも知れない。」
Ｍ「来週水曜日からは実質新年度入り相場入ることから、ファンドなど特に国内機
関投資家も新たに株を買いに来ると言う期待はあるんだが、過度な期待は禁物だろ
うな。」
Ｔ「確かに・・・。」
Ｍ「まあ、結局日本株の場合は上げて行くかどうかは海外勢次第といえるからな。
国内勢が買わずとも海外勢が買ってくれれば株価は上げる。それだけにやはり外部
要因が重要にはなりそうだが・・・。」
Ｔ「今週強まった世界的な景気減速懸念が来週更に強まるのか、それとも落ち着く
のか注目だな。」
Ｍ「ああ。来週も米国では重要な経済指標も多いからな。注目しておきたい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Ｔ「今週は久々に軟調気味となった。先週まで日経平均は10週連続で陽線立ててい
たが、今週は11週ぶりの陰線となってしまった。」
Ｍ「まあ、そんなもん何時までも続くモンでも無いし、何時陰線立てても不思議は
なかっただけに、驚きはない。逆にようやく押し目作ってくるのかという期待が高
まっている。」
Ｔ「そうだな。買いたくても毎週上げているだけに買いにくさがあったからな。押
し目を待ちわびていた向きも多そうだ。」
Ｍ「ただ、まだ押し目と言うほど下げているわけでもなく早過ぎる押し目買いには
注意したいところだろう。」
Ｔ「そうだな。今週は世界的な景気減速懸念が強まったことが軟調相場に繋がった
。」
Ｍ「ああ。資源大手の英豪BHPビリトンが中国の鉄鉱石需要に慎重な姿勢を示した
ことから、中国経済への懸念が改めて意識された。」
Ｔ「中国経済減速懸念は突如浮上したことでもないんだが、BHPビリトンは今まで
中国鉄鉱石需要に関して結構強気な見通しだっただけに、市場へのインパクトも大
きかったようだ。」
Ｍ「それに加えて、HSBCが発表した中国PMI速報値が前回より低下した事が、中国
経済への懸念に拍車をかけた。」
Ｔ「まさにBHPビリトンの見解を裏付ける結果となったといえるからな。」
Ｍ「更に欧州ではユーロ圏製造業PMI、独製造業PMI、仏製造業PMIがいずれも予測
を下回り、弱い数字となったことから、欧州経済への懸念も意識される事になった
。」
Ｔ「まあ欧州経済への懸念も以前から言われていたことなんだが、最近発表されて
いたドイツの経済指標には強いモノもあっただけに、結構楽観視されていた面もあ
る。」
Ｍ「そうだな。それだけにショックもあったと言えるだろう。更に言えば、米国だ
。今週米国では住宅関連の経済指標が幾つもあったが、その多くが市場予測より悪
い数字となっている。」
Ｔ「ああ。先週までは比較的に米経済指標は強いモノが目立っていた。それだけに
米経済への見通しも結構楽観的になっていた面もある。」
Ｍ「ああ。それにより対円でドル買いに繋がっていたと言うこともあるからな。」
Ｔ「しかし今週は弱い経済指標も目立ったことから、対円でドルは売られている。
まあ、単なる円売り一服と言う感じで、ドルも利食いに押されているという程度だ
が・・・。」
Ｍ「そうだな。このまま円安基調は止まって、今後は徐々に円高へと戻していくと
見ている向きは殆どいない。単なる調整との見方が大勢だ。」
Ｔ「でも、ここに来て世界的に景気減速懸念出て来たのは、やっかいだな。日本株
も米国株も高値圏だけに手仕舞うきっかけになりやすい。」
Ｍ「そうだな。ただある意味、米住宅市況はまだまだ弱いと言うことから、追加緩
和が必要だとの見方も強まっている。改めて、QE3への期待も強まってくるんじゃ
ないのか。」
Ｔ「それが下値を支えることになれば良いのだが・・・。ただ今週、世界的な景気
減速懸念強まった割りには底堅かったと言えるかもな。日本市場も米国市場も・・。」
Ｍ「それは今までの強い相場の余韻があるからな。投資家心理良い状況だっただけ
に、そう一気には悪化しないと言うことだろう。」
Ｔ「確かに・・。」
Ｍ「ただ、更に悪材料など相次いで来ると、投資家心理は徐々に加速して悪化して
いくこともある。それだけに、今週の下落がちょっとした一服という場面なのか、
本格的な調整局面への始まりなのか、しっかりと見極める必要がある。」
Ｔ「なるほど。そういう意味でも早過ぎる押し目買いには注意と言うわけだな。」
Ｍ「ああ。今後はちょっとした変化も見落とさず、しっかりと見極めて行く必要が
出てくるだろう。欧米や中国と言った外部要因もそうだが、国内要因でも懸念は出
て来ている。今週は増資に絡んだインサイダー問題や、AIJのずさんな実態が徐々
に明らかになって来た。」
Ｔ「確かにそれらの後遺症が懸念される。多くの年金基金は、リスクの高い株式な
どでの運用比率を下げるのではと警戒する声もあるようだしな。」
Ｍ「それに運用を任せているファンドなどへの見直しを急ぐ年金基金も出て来てい
るようだし、場合によってはファンド解約が相次ぐ怖れも否めない。そうなると、
当然解約に絡んだ売りが市場に出てくることになる。」
Ｔ「こういう問題は時間差で徐々に出てくると言うこともあるだけに、確かに注意
しておく必要があるのかも知れない。」
Ｍ「来週水曜日からは実質新年度入り相場入ることから、ファンドなど特に国内機
関投資家も新たに株を買いに来ると言う期待はあるんだが、過度な期待は禁物だろ
うな。」
Ｔ「確かに・・・。」
Ｍ「まあ、結局日本株の場合は上げて行くかどうかは海外勢次第といえるからな。
国内勢が買わずとも海外勢が買ってくれれば株価は上げる。それだけにやはり外部
要因が重要にはなりそうだが・・・。」
Ｔ「今週強まった世界的な景気減速懸念が来週更に強まるのか、それとも落ち着く
のか注目だな。」
Ｍ「ああ。来週も米国では重要な経済指標も多いからな。注目しておきたい。」
