◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/06/9（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は10週ぶりの上昇となった。ただ危うく10週連続の下落となるところだ。
」
Ｍ「ああ。まあそんな事はどうでも良いが、今週は良い感じで戻り基調見せていた
ものの、昨日の派手な下落で、改善しつつあった投資家心理が全てぶち壊された印
象だな。」
Ｔ「そうだな。他のアジア市場と比べても日本株の下落が目立っており、買い方の
戦意喪失するような下落といえる。」
Ｍ「ほぼ一貫して売られる動きで、後場に入った日銀ETF買い効果も殆ど無かった。
先物主導の動きであり、仕掛け的な動きだと言えるんだが、週末というタイミング
も悪かったと言える。」
Ｔ「そうだな。週末だけに押し目買いも入れにくいだろうし、ヘッジ的な売りも追
随しやすい。それに昨日はメジャーSQ算出日だったが、それが幻となったことも投
資家心理を冷やしたといえる。」
Ｍ「ああ。まあ、売られるネタとしては幾つかあったんだが、意図も簡単に崩され
るという弱さは日本株らしいって言えば、らしいよな。」
Ｔ「メジャーSQ通過しただけに、ヘッジファンドも新たなポジション取りやすいと
言うこともあり、仕掛けてきたという怖れもありそうだしな。」
Ｍ「確かに来週にはギリシャの再選挙も控えており、スペインの金融機関問題も依
然として懸念だ。それだけに売り込むネタにはなりそうだが、市場が緊迫すればす
るほど、金融当局が手を打つという可能性が高まる。」
Ｔ「まあ、先日のECB理事会後のドラギ総裁の会見でも、行動する準備を整えている
と発言している。メンバーの複数が利下げを提案したことも明らかにしており、い
ざとなれば動く可能性を示したといえる。」
Ｍ「取りあえず今回は切り札を残したという感じであり、ここから売り込むにして
もリスクも高いと言えるだろう。」
Ｔ「そうだな。だからといって買っていける状況でもない。結局は、短期資金しか
動けないという状況なのかもな。」
Ｍ「まあ、ここから売り仕掛けて来る向きにしても、当然短期資金だろう。そう考
えれば、ここから売り込まれても一時的にとどまる期待はある。」
Ｔ「いずれは買い戻す資金だろうからな。ここから売り込まれたところは買い場と
なる可能性もあるわけだな。」
Ｍ「そうだな。まあ、怖いのがギリシャの再選挙で、反緊縮派の急進左派連合が第
1党となることだな。そうなれば、一時的にも選挙後に波乱となる恐れがあるからな
。」
Ｔ「だよな。結構、接戦になるようだし、最後の最後まで票読みは難しい。下手す
れば、どっちが勝っても、過半数取れずに政権樹立出来ないという怖れもあるかも
な。」
Ｍ「そしたら、再々選挙となる怖れも出てくる。そりゃ最悪だな。ギリシャはEU・
IMFから資金融資を受けるために、今月末までに緊縮策をまとめる必要がある。いつ
までも政権不在という状況続くようだと、融資受けられずギリシャの資金が枯渇し
てしまうかも知れない。」
Ｔ「そういうことを考えると、とてもギリシャ再選挙まで安易に買いには行きにく
いと言えるけどな。」
Ｍ「しかも昨日の報道によればストライキにより再選挙自体が延期される怖れもあ
るようだしな・・。」
Ｔ「なんかグダグダだな。懸念はギリシャだけじゃないって言うのに、ギリシャ
一つでこんなグダグダになっていたんじゃ、先が思いやられる。」
Ｍ「それだけ根深い問題なんだよ・・欧州問題は。ただ昨晩はもう一つの懸念であ
る、スペインの銀行の資本不足問題懸念が和らいだ。」
Ｔ「ああ。一部報道によれば、スペインは今日にもユーロ圏に支援を要請すると報
じられている。支援があればユーロ圏は即日電話協議を行い支援を決める可能性が
あると・・・。」
Ｍ「それを好感して昨晩の米国市場はしっかりと上昇した。その為、シカゴ日経先
物も大幅高で返ってきている。」
Ｔ「まあ今週末、そのスペインへの支援がどうなるかにもよるが、無事支援が決ま
るようなら、週明けはとりあえず買い戻し優勢で始まりそうだな。」
Ｍ「ああ。昨日はヘッジ的な先物売りも入っているだろうし、その買い戻しが入っ
てくるかもな。ただ、まだまだヘッジは外せないという向きも多そうだが・・・。」
Ｔ［確かに・・・。懸念は欧州問題だけでもない。ここに来て中国への懸念も強ま
っている。」
Ｍ「そうだな。中国は一昨日には意表を突くタイミングで3年半ぶりの利下げに踏み
切ったんだが、不発に終わってしまった。」
Ｔ「ああ。確かに意表を突くタイミングだったが、ある意味タイミングが悪かった
。」
Ｍ「まあ、そうかもな。中国は土日に重要な経済指標発表を控えており、その前の
利下げ発表だけに、経済指標悪いんじゃないのかという思惑に繋がった。」
Ｔ「それだけ、投資家心理もまだまだ疑心暗鬼だといえる。」
Ｍ「何よりも、やはりこれだけ中国の景気減速感が鮮明になってきてからの利下げ
だけに、後手後手に回っているという見方になってしまう。やらないよりは良いが
、どうせやるなら一気に0.5%引き下げるとか、大胆にして欲しかったけどな。」
Ｔ「まあ、あとは立て続けに利下げしてくるかどうかだろう。短期間で再度の利下
げに踏み切るとの見方も多く、その期待通りに早期の追加利下げをするかが注目さ
れる。」
Ｍ「あまり遅れれば、また後手後手だと言われっからな。とりあえず来週は欧州問
題が山場を迎えるだけに、市場の関心はそっちへと集まりそうだが・・。」
Ｔ「ああ。スペインの銀行資本不足問題が一段落すれば、いよいよ注目はギリシャ
再選挙に集まる。それが良い結果となれば、ひとまず欧州問題が落ち着くという可
能性もあるだけに、期待したいモンだな。」
Ｍ「そうだな。まずはスペインだな。報道通り、今週末に支援まとまって欲しいモ
ンだ。」
Ｔ「ああ。期待したい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は10週ぶりの上昇となった。ただ危うく10週連続の下落となるところだ。
」
Ｍ「ああ。まあそんな事はどうでも良いが、今週は良い感じで戻り基調見せていた
ものの、昨日の派手な下落で、改善しつつあった投資家心理が全てぶち壊された印
象だな。」
Ｔ「そうだな。他のアジア市場と比べても日本株の下落が目立っており、買い方の
戦意喪失するような下落といえる。」
Ｍ「ほぼ一貫して売られる動きで、後場に入った日銀ETF買い効果も殆ど無かった。
先物主導の動きであり、仕掛け的な動きだと言えるんだが、週末というタイミング
も悪かったと言える。」
Ｔ「そうだな。週末だけに押し目買いも入れにくいだろうし、ヘッジ的な売りも追
随しやすい。それに昨日はメジャーSQ算出日だったが、それが幻となったことも投
資家心理を冷やしたといえる。」
Ｍ「ああ。まあ、売られるネタとしては幾つかあったんだが、意図も簡単に崩され
るという弱さは日本株らしいって言えば、らしいよな。」
Ｔ「メジャーSQ通過しただけに、ヘッジファンドも新たなポジション取りやすいと
言うこともあり、仕掛けてきたという怖れもありそうだしな。」
Ｍ「確かに来週にはギリシャの再選挙も控えており、スペインの金融機関問題も依
然として懸念だ。それだけに売り込むネタにはなりそうだが、市場が緊迫すればす
るほど、金融当局が手を打つという可能性が高まる。」
Ｔ「まあ、先日のECB理事会後のドラギ総裁の会見でも、行動する準備を整えている
と発言している。メンバーの複数が利下げを提案したことも明らかにしており、い
ざとなれば動く可能性を示したといえる。」
Ｍ「取りあえず今回は切り札を残したという感じであり、ここから売り込むにして
もリスクも高いと言えるだろう。」
Ｔ「そうだな。だからといって買っていける状況でもない。結局は、短期資金しか
動けないという状況なのかもな。」
Ｍ「まあ、ここから売り仕掛けて来る向きにしても、当然短期資金だろう。そう考
えれば、ここから売り込まれても一時的にとどまる期待はある。」
Ｔ「いずれは買い戻す資金だろうからな。ここから売り込まれたところは買い場と
なる可能性もあるわけだな。」
Ｍ「そうだな。まあ、怖いのがギリシャの再選挙で、反緊縮派の急進左派連合が第
1党となることだな。そうなれば、一時的にも選挙後に波乱となる恐れがあるからな
。」
Ｔ「だよな。結構、接戦になるようだし、最後の最後まで票読みは難しい。下手す
れば、どっちが勝っても、過半数取れずに政権樹立出来ないという怖れもあるかも
な。」
Ｍ「そしたら、再々選挙となる怖れも出てくる。そりゃ最悪だな。ギリシャはEU・
IMFから資金融資を受けるために、今月末までに緊縮策をまとめる必要がある。いつ
までも政権不在という状況続くようだと、融資受けられずギリシャの資金が枯渇し
てしまうかも知れない。」
Ｔ「そういうことを考えると、とてもギリシャ再選挙まで安易に買いには行きにく
いと言えるけどな。」
Ｍ「しかも昨日の報道によればストライキにより再選挙自体が延期される怖れもあ
るようだしな・・。」
Ｔ「なんかグダグダだな。懸念はギリシャだけじゃないって言うのに、ギリシャ
一つでこんなグダグダになっていたんじゃ、先が思いやられる。」
Ｍ「それだけ根深い問題なんだよ・・欧州問題は。ただ昨晩はもう一つの懸念であ
る、スペインの銀行の資本不足問題懸念が和らいだ。」
Ｔ「ああ。一部報道によれば、スペインは今日にもユーロ圏に支援を要請すると報
じられている。支援があればユーロ圏は即日電話協議を行い支援を決める可能性が
あると・・・。」
Ｍ「それを好感して昨晩の米国市場はしっかりと上昇した。その為、シカゴ日経先
物も大幅高で返ってきている。」
Ｔ「まあ今週末、そのスペインへの支援がどうなるかにもよるが、無事支援が決ま
るようなら、週明けはとりあえず買い戻し優勢で始まりそうだな。」
Ｍ「ああ。昨日はヘッジ的な先物売りも入っているだろうし、その買い戻しが入っ
てくるかもな。ただ、まだまだヘッジは外せないという向きも多そうだが・・・。」
Ｔ［確かに・・・。懸念は欧州問題だけでもない。ここに来て中国への懸念も強ま
っている。」
Ｍ「そうだな。中国は一昨日には意表を突くタイミングで3年半ぶりの利下げに踏み
切ったんだが、不発に終わってしまった。」
Ｔ「ああ。確かに意表を突くタイミングだったが、ある意味タイミングが悪かった
。」
Ｍ「まあ、そうかもな。中国は土日に重要な経済指標発表を控えており、その前の
利下げ発表だけに、経済指標悪いんじゃないのかという思惑に繋がった。」
Ｔ「それだけ、投資家心理もまだまだ疑心暗鬼だといえる。」
Ｍ「何よりも、やはりこれだけ中国の景気減速感が鮮明になってきてからの利下げ
だけに、後手後手に回っているという見方になってしまう。やらないよりは良いが
、どうせやるなら一気に0.5%引き下げるとか、大胆にして欲しかったけどな。」
Ｔ「まあ、あとは立て続けに利下げしてくるかどうかだろう。短期間で再度の利下
げに踏み切るとの見方も多く、その期待通りに早期の追加利下げをするかが注目さ
れる。」
Ｍ「あまり遅れれば、また後手後手だと言われっからな。とりあえず来週は欧州問
題が山場を迎えるだけに、市場の関心はそっちへと集まりそうだが・・。」
Ｔ「ああ。スペインの銀行資本不足問題が一段落すれば、いよいよ注目はギリシャ
再選挙に集まる。それが良い結果となれば、ひとまず欧州問題が落ち着くという可
能性もあるだけに、期待したいモンだな。」
Ｍ「そうだな。まずはスペインだな。報道通り、今週末に支援まとまって欲しいモ
ンだ。」
Ｔ「ああ。期待したい。」
