◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/08/04（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は色々とあった1週間だった。日経平均、TOPIXは共に行って来いの展開で
先週末水準まで垂れて終えている。」
Ｍ「ああ。日経平均はザラバ8700円台に乗せる場面もあったんだけどな。結局、今
週も8500円台で引けている。」
Ｔ「今週は欧米市場が軟調でそれが重しになったと言える。米ダウなんて月曜日か
ら木曜日まで4日続落していた。でも昨晩の米国市場は派手に上昇し、今週の下落を
全て取り返しているけどな。」
Ｍ「ナスダック指数やS&P500指数も同様に、今週の下落分を昨晩しっかりと取り戻
している。」
Ｔ「注目された米雇用統計が随分と強い数字となった。雇用者数が市場予測10万人
を大きく上回る16.3万人増となった。民間部門の雇用者数も予測を大きく上回って
いる。」
Ｍ「ただ失業率は想定より悪化してしまったけどな。」
Ｔ「でもこの雇用統計で昨晩の米国は好感された。過度な景気減速懸念が後退した
格好だが、失業率悪化したことや、前回分が下方修正されたことから、追加緩和へ
の期待も残したという感じだ。」
Ｍ「ある意味、株式市場にしてみればベストな雇用統計だったのかもな。」
Ｔ「ああ。昨晩は過度な欧州懸念が後退したことも米株を押し上げた要因と言える
かもな。」
Ｍ「そうだな。前日にはECB理事会の結果が失望され大きく下落していたからな。た
だ過剰反応だったと言えるだろう。ECBは確かに市場が期待したような結果にはなら
なかったが、進展はしている。」
Ｔ「そうだな。ECBによる国債買入だって、条件付きとはいえやる姿勢は見せている
。」
Ｍ「ああ。条件として、まずユーロ圏がEFSFなど利用して国債買入を行うことや、
国債買入をして欲しい国はそれを要請する必要があるということなどだな。」
Ｔ「当然、要請するとなれば、その条件として緊縮財政などが求められる可能性も
あるわけだ。」
Ｍ「市場では無条件にECBが国債買入を再開すると言うことを期待していただけに失
望となったが・・・。まあ事前の期待が高まっていただけに、木曜日の欧米株の下落
は、その反動が出たと言うこともあるんだろう。」
Ｔ「確かに。いずれにしろ、いつまでも売り材料になることでもない。」
Ｍ「ああ。何よりもドラギECB総裁は、改めてスペインなどの多債国の国債利回り上
昇は許容出来ないと明言しているだけに、最悪条件など関係なくECBが国債買入を行
う可能性だってあるとの見方も多いしな。」
Ｔ「昨晩は、ECBによる国債買入には難色を示しているドイツ国内でも、許容するよ
うな声も出てきていた。」
Ｍ「まあ、メルケル独首相がまだ休暇中だけに、ドイツ政府からの正式なコメント
は出ていないけどな。」
Ｔ「休暇明けに、ECBの計画に真っ向拒否姿勢見せたりしてな・・。」
Ｍ「そんなことになったら、また波乱要因になる。ただ以前、メルケル独首相はド
ラギECB総裁のユーロの為なら何でもやる発言に賛同している。それだけに明確な
拒否姿勢は見せないとは思うけどな。」
Ｔ「でもドイツ国民の手前、ECBによる国債買入に明確に賛成はしないだろうけどな
。」
Ｍ「いずれにしろ今週のECB理事会は、一時的には失望となったが、あくまでも過剰
に期待した反動であり、昨晩には既に落ち着いていたことからも、問題はなさそう
だ。」
Ｔ「なら、良いけどな。ECB理事会後にはスペイン10年債利回り再び7%台乗せていた
が、昨晩は低下し6%台に戻している。」
Ｍ「今後は、やはり危険水準と言われる7%台に上昇しても、スペイン国債買い向か
う投資家も増える可能性はあるだろう。7%台は恐らくECBも許容出来ない水準であり
、何か行動するという思惑も働きやすい。」
Ｔ「確かに・・。何もせずともコメント出して釘を刺すとか位はありそうだ。」
Ｍ「日本市場も再び日経平均8500円台まで垂れてきていたが、来週はある程度の戻
りは期待できそうだ。」
Ｔ「でも日本の場合は特有の問題もある。企業業績と需給面の悪さだ。」
Ｍ「そうだな。昨日はシャープショックなんて声も市場では聞かれていた。やはり
ハイテク系の企業決算には想定以上に悪いところが多く、痛手を受けている投資家
は非常に多いだろう。」
Ｔ「ああ。シャープなんて最近下げ渋っていただけに、押し目買っている個人投資
家も多かったと聞く。あれだけの主力株が、一時ストップ安という大幅安になるん
だ。そりゃ、ホルダーはたまらんだろう。」
Ｍ「ソニーも決算嫌気で昨日は派手に下げてしまっている。証券筋の話だと、これ
らの下げで昨日は追い証がかなりの件数発生したようだ。」
Ｔ「来週に追い証絡みの売りが、まだ結構出てくるのではという警戒もあるようだ
な。」
Ｍ「ああ。それだけに需給面は良くないわな。しかも来週はお盆休み前と言うこと
もあって、休み前に換金化の動きも懸念される。少なくても積極的な買いは入りに
くいだろう。」
Ｔ「しかも来週末にはSQだしな。まあ来週、日銀金融政策決定会合があるだけに、
そこでサプライズ的な事してくれれば、買い手も増えそうだが・・・。」
Ｍ「そうだな。期待薄だが、それだけに何かやればサプライズになりやすい。」
Ｔ「企業決算も峠は越したが、来週もまだ結構残っている。好決算も増えてくれば
良いのだが・・・。」
Ｍ「まあ、昨日発表したトヨタの決算は良かったといえ、過度な決算懸念も和らぐ
んじゃないのか。」
Ｔ「そうなれば、良いけどな。まあ来週、しっかりとした相場展開になるよう期待
したいモンだ。」
Ｍ「ああ。注目しておきたい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は色々とあった1週間だった。日経平均、TOPIXは共に行って来いの展開で
先週末水準まで垂れて終えている。」
Ｍ「ああ。日経平均はザラバ8700円台に乗せる場面もあったんだけどな。結局、今
週も8500円台で引けている。」
Ｔ「今週は欧米市場が軟調でそれが重しになったと言える。米ダウなんて月曜日か
ら木曜日まで4日続落していた。でも昨晩の米国市場は派手に上昇し、今週の下落を
全て取り返しているけどな。」
Ｍ「ナスダック指数やS&P500指数も同様に、今週の下落分を昨晩しっかりと取り戻
している。」
Ｔ「注目された米雇用統計が随分と強い数字となった。雇用者数が市場予測10万人
を大きく上回る16.3万人増となった。民間部門の雇用者数も予測を大きく上回って
いる。」
Ｍ「ただ失業率は想定より悪化してしまったけどな。」
Ｔ「でもこの雇用統計で昨晩の米国は好感された。過度な景気減速懸念が後退した
格好だが、失業率悪化したことや、前回分が下方修正されたことから、追加緩和へ
の期待も残したという感じだ。」
Ｍ「ある意味、株式市場にしてみればベストな雇用統計だったのかもな。」
Ｔ「ああ。昨晩は過度な欧州懸念が後退したことも米株を押し上げた要因と言える
かもな。」
Ｍ「そうだな。前日にはECB理事会の結果が失望され大きく下落していたからな。た
だ過剰反応だったと言えるだろう。ECBは確かに市場が期待したような結果にはなら
なかったが、進展はしている。」
Ｔ「そうだな。ECBによる国債買入だって、条件付きとはいえやる姿勢は見せている
。」
Ｍ「ああ。条件として、まずユーロ圏がEFSFなど利用して国債買入を行うことや、
国債買入をして欲しい国はそれを要請する必要があるということなどだな。」
Ｔ「当然、要請するとなれば、その条件として緊縮財政などが求められる可能性も
あるわけだ。」
Ｍ「市場では無条件にECBが国債買入を再開すると言うことを期待していただけに失
望となったが・・・。まあ事前の期待が高まっていただけに、木曜日の欧米株の下落
は、その反動が出たと言うこともあるんだろう。」
Ｔ「確かに。いずれにしろ、いつまでも売り材料になることでもない。」
Ｍ「ああ。何よりもドラギECB総裁は、改めてスペインなどの多債国の国債利回り上
昇は許容出来ないと明言しているだけに、最悪条件など関係なくECBが国債買入を行
う可能性だってあるとの見方も多いしな。」
Ｔ「昨晩は、ECBによる国債買入には難色を示しているドイツ国内でも、許容するよ
うな声も出てきていた。」
Ｍ「まあ、メルケル独首相がまだ休暇中だけに、ドイツ政府からの正式なコメント
は出ていないけどな。」
Ｔ「休暇明けに、ECBの計画に真っ向拒否姿勢見せたりしてな・・。」
Ｍ「そんなことになったら、また波乱要因になる。ただ以前、メルケル独首相はド
ラギECB総裁のユーロの為なら何でもやる発言に賛同している。それだけに明確な
拒否姿勢は見せないとは思うけどな。」
Ｔ「でもドイツ国民の手前、ECBによる国債買入に明確に賛成はしないだろうけどな
。」
Ｍ「いずれにしろ今週のECB理事会は、一時的には失望となったが、あくまでも過剰
に期待した反動であり、昨晩には既に落ち着いていたことからも、問題はなさそう
だ。」
Ｔ「なら、良いけどな。ECB理事会後にはスペイン10年債利回り再び7%台乗せていた
が、昨晩は低下し6%台に戻している。」
Ｍ「今後は、やはり危険水準と言われる7%台に上昇しても、スペイン国債買い向か
う投資家も増える可能性はあるだろう。7%台は恐らくECBも許容出来ない水準であり
、何か行動するという思惑も働きやすい。」
Ｔ「確かに・・。何もせずともコメント出して釘を刺すとか位はありそうだ。」
Ｍ「日本市場も再び日経平均8500円台まで垂れてきていたが、来週はある程度の戻
りは期待できそうだ。」
Ｔ「でも日本の場合は特有の問題もある。企業業績と需給面の悪さだ。」
Ｍ「そうだな。昨日はシャープショックなんて声も市場では聞かれていた。やはり
ハイテク系の企業決算には想定以上に悪いところが多く、痛手を受けている投資家
は非常に多いだろう。」
Ｔ「ああ。シャープなんて最近下げ渋っていただけに、押し目買っている個人投資
家も多かったと聞く。あれだけの主力株が、一時ストップ安という大幅安になるん
だ。そりゃ、ホルダーはたまらんだろう。」
Ｍ「ソニーも決算嫌気で昨日は派手に下げてしまっている。証券筋の話だと、これ
らの下げで昨日は追い証がかなりの件数発生したようだ。」
Ｔ「来週に追い証絡みの売りが、まだ結構出てくるのではという警戒もあるようだ
な。」
Ｍ「ああ。それだけに需給面は良くないわな。しかも来週はお盆休み前と言うこと
もあって、休み前に換金化の動きも懸念される。少なくても積極的な買いは入りに
くいだろう。」
Ｔ「しかも来週末にはSQだしな。まあ来週、日銀金融政策決定会合があるだけに、
そこでサプライズ的な事してくれれば、買い手も増えそうだが・・・。」
Ｍ「そうだな。期待薄だが、それだけに何かやればサプライズになりやすい。」
Ｔ「企業決算も峠は越したが、来週もまだ結構残っている。好決算も増えてくれば
良いのだが・・・。」
Ｍ「まあ、昨日発表したトヨタの決算は良かったといえ、過度な決算懸念も和らぐ
んじゃないのか。」
Ｔ「そうなれば、良いけどな。まあ来週、しっかりとした相場展開になるよう期待
したいモンだ。」
Ｍ「ああ。注目しておきたい。」
