◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/09/29（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も軟調な展開となってしまった。日経平均は200日移動平均線も25日線も割
り込んでしまっており、節目の9000円も完全に割り込んでいる状況だ。」
Ｍ「厳しい状況だな。日銀が金融緩和に踏み切った日には、このままレンジ相場上
抜けて行くんじゃないかと期待したんだが・・・。」
Ｔ「そうだな。TOPIXでみると200日線でまたしても頭打たれた格好だ。今週はご丁
寧にアイランドリバーサルまで形成しており先行き懸念残している。」
Ｍ「それに為替だよな。日銀が追加緩和に踏み切ってから、為替が円高へと向かい
始めている。」
Ｔ「米国がQE3に踏み切っても円高進行しなかったが、日銀追加緩和で円高って・・
・。」
Ｍ「理屈的には逆だけどな。ただQE3でドル売りも出尽くしとなり買い戻すきっかけ
となったといえる。その理由は日銀も追加緩和するんじゃねえかという思惑が強ま
ったためだ。」
Ｔ「んで、日銀が実際に緩和打ち出した後は、今度は逆の出尽くしでドル売り円買
いか・・・。」
Ｍ「まあ、日銀の会合通過したことから、改めてドル売りしやすくなったとも言え
るだろう。」
Ｔ「それで最近は円高へと進行してきており、日本株の重しにもなっている。ただ
昨晩は円安へと戻す動くとなっていた。」
Ｍ「ああ。昨晩の動きはちょっと解せないけどな。米国で発表された経済指標は結
構悪かった。シカゴPMIは予測下回り、景気の分かれ目だと言われる50も割り込んで
いる。3年ぶりの低水準だ。」
Ｔ「ミシガン消費者信頼感指数の確報値も下ブレており、これらドル売り材料だ。」
Ｍ「ああ。しかし世界的な景気減速が改めて意識されリスク回避のドル買いに繋が
ったようだ。」
Ｔ「でも、それなら円買いになっても不思議はない。」
Ｍ「そうだな。基本的にリスク回避となれば低金利通貨へと買いが集まりやすい。
まあ昨晩はスペインのストレステスト結果発表やら、あと四半期末という特殊要因
もあったんだろう。」
Ｔ「なるほど。四半期末に絡んだドル買いという動きは確かにありそうだ。」
Ｍ「いわゆる米国企業や米機関投資家が四半期末に絡んで、海外で稼いだ資金を自
国に戻すためドルに換金するレパトリだ。その動きは多少なりとも出ていただろう
。」
Ｔ「ドル円だけじゃなく、ユーロドルでも昨晩ドルは買われている。となれば一時
的な円安の可能性もありそうだ。」
Ｍ「まあ、1ドル77円台前半では介入懸念も出ていたようだけどな。」
Ｔ「ところでスペインのストレステスト結果はどうだったんだ。」
Ｍ「そうだな。市場で想定されていたほど悪くはなかったといえる。スペインの銀
行の資本不足額は市場予測のほぼ下限レベルであり、過度な懸念が和らいだ。この
発表をうけ、昨晩の米株は下げ幅縮小の動きになったからな。」
Ｔ「そうだな。ダウはそれまで弱い経済指標をうけ結構下げていたからな。でも注
目のムーディーズによるスペイン格下げというけねんも強いんだろ。」
Ｍ「ああ。現状ではまだ出ていないようだが、ムーディーズによるスペイン格付け
見直し期限が今月末だ。それだけに28日夜にでも出されるとの見方が強い。」
Ｔ「今度格下げされればスペイン債は投機的水準となり、いわゆるジャンク債の仲
間入りとなる。」
Ｍ「そうなると、スペイン債保有している他国の銀行などは売らざる得なくなる向
きも少なくないからな。結構波乱要因だと懸念する見方も多い。」
Ｔ「ある程度は織り込んでいると言えるんだが、やっぱり実際そうなれば一時的に
も市場に悪影響が出てきそうだ。」
Ｍ「ただ格下げされず据え置かれれば非常に安心感に繋がる。まあ、まだ月末過ぎ
ていないだけに、ムーディーズの発表があるか注目だな。」
Ｔ「それに今週軟調となってしまった他の要因として、やはり日中関係のこじれが
あるだろう。今週は更に両国の対立姿勢が強まってしまっており、日本企業への悪
影響が意識されている。」
Ｍ「ああ。昨日は国連総会で中国外相が改めて尖閣問題で日本を批判した。ある意
味、世界中に中国の対日姿勢を示した格好だ。」
Ｔ「かなり厳しい発言もあり、これ見た海外勢は日中関係はますますヤバイなと思
う。こりゃ長引きそうだと思うだろう。」
Ｍ「ああ。それが昨日の日本株売りに繋がったとの見方もある。アジア市場は総じ
てしっかりだったのに、日本株だけ後場一段安したからな。」
Ｔ「ただ個別見ると中国関係株が全て売り込まれたという感じでもない。」
Ｍ「ああ。というより先物売りだろ。とりあえず機関投資家やヘッジファンドが日
本株売却しようとしても、とりあえずは先物売ってヘッジかけておくということは
良くやる。それで後から個別に保有株を整理していくという流れだ。」
Ｔ「まあ、単純に投機筋による先物売りと言うこともあるだろうけどな。日中関係
悪化をネタに・・・。」
Ｍ「そうだな。いずれにしろ来週、日中関係の行方は非常に注目される。中国は国
慶節で大型連休入りとなるが、政治的なやりとりはあるだろう。」
Ｔ「落ち着いていけば良いけどな。」
Ｍ「ああ。来週から名実共に下半期相場入りとなる。幸先の良いスタート切りたい
しな。どういう展開になるのか注目したい。」
Ｔ「期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も軟調な展開となってしまった。日経平均は200日移動平均線も25日線も割
り込んでしまっており、節目の9000円も完全に割り込んでいる状況だ。」
Ｍ「厳しい状況だな。日銀が金融緩和に踏み切った日には、このままレンジ相場上
抜けて行くんじゃないかと期待したんだが・・・。」
Ｔ「そうだな。TOPIXでみると200日線でまたしても頭打たれた格好だ。今週はご丁
寧にアイランドリバーサルまで形成しており先行き懸念残している。」
Ｍ「それに為替だよな。日銀が追加緩和に踏み切ってから、為替が円高へと向かい
始めている。」
Ｔ「米国がQE3に踏み切っても円高進行しなかったが、日銀追加緩和で円高って・・
・。」
Ｍ「理屈的には逆だけどな。ただQE3でドル売りも出尽くしとなり買い戻すきっかけ
となったといえる。その理由は日銀も追加緩和するんじゃねえかという思惑が強ま
ったためだ。」
Ｔ「んで、日銀が実際に緩和打ち出した後は、今度は逆の出尽くしでドル売り円買
いか・・・。」
Ｍ「まあ、日銀の会合通過したことから、改めてドル売りしやすくなったとも言え
るだろう。」
Ｔ「それで最近は円高へと進行してきており、日本株の重しにもなっている。ただ
昨晩は円安へと戻す動くとなっていた。」
Ｍ「ああ。昨晩の動きはちょっと解せないけどな。米国で発表された経済指標は結
構悪かった。シカゴPMIは予測下回り、景気の分かれ目だと言われる50も割り込んで
いる。3年ぶりの低水準だ。」
Ｔ「ミシガン消費者信頼感指数の確報値も下ブレており、これらドル売り材料だ。」
Ｍ「ああ。しかし世界的な景気減速が改めて意識されリスク回避のドル買いに繋が
ったようだ。」
Ｔ「でも、それなら円買いになっても不思議はない。」
Ｍ「そうだな。基本的にリスク回避となれば低金利通貨へと買いが集まりやすい。
まあ昨晩はスペインのストレステスト結果発表やら、あと四半期末という特殊要因
もあったんだろう。」
Ｔ「なるほど。四半期末に絡んだドル買いという動きは確かにありそうだ。」
Ｍ「いわゆる米国企業や米機関投資家が四半期末に絡んで、海外で稼いだ資金を自
国に戻すためドルに換金するレパトリだ。その動きは多少なりとも出ていただろう
。」
Ｔ「ドル円だけじゃなく、ユーロドルでも昨晩ドルは買われている。となれば一時
的な円安の可能性もありそうだ。」
Ｍ「まあ、1ドル77円台前半では介入懸念も出ていたようだけどな。」
Ｔ「ところでスペインのストレステスト結果はどうだったんだ。」
Ｍ「そうだな。市場で想定されていたほど悪くはなかったといえる。スペインの銀
行の資本不足額は市場予測のほぼ下限レベルであり、過度な懸念が和らいだ。この
発表をうけ、昨晩の米株は下げ幅縮小の動きになったからな。」
Ｔ「そうだな。ダウはそれまで弱い経済指標をうけ結構下げていたからな。でも注
目のムーディーズによるスペイン格下げというけねんも強いんだろ。」
Ｍ「ああ。現状ではまだ出ていないようだが、ムーディーズによるスペイン格付け
見直し期限が今月末だ。それだけに28日夜にでも出されるとの見方が強い。」
Ｔ「今度格下げされればスペイン債は投機的水準となり、いわゆるジャンク債の仲
間入りとなる。」
Ｍ「そうなると、スペイン債保有している他国の銀行などは売らざる得なくなる向
きも少なくないからな。結構波乱要因だと懸念する見方も多い。」
Ｔ「ある程度は織り込んでいると言えるんだが、やっぱり実際そうなれば一時的に
も市場に悪影響が出てきそうだ。」
Ｍ「ただ格下げされず据え置かれれば非常に安心感に繋がる。まあ、まだ月末過ぎ
ていないだけに、ムーディーズの発表があるか注目だな。」
Ｔ「それに今週軟調となってしまった他の要因として、やはり日中関係のこじれが
あるだろう。今週は更に両国の対立姿勢が強まってしまっており、日本企業への悪
影響が意識されている。」
Ｍ「ああ。昨日は国連総会で中国外相が改めて尖閣問題で日本を批判した。ある意
味、世界中に中国の対日姿勢を示した格好だ。」
Ｔ「かなり厳しい発言もあり、これ見た海外勢は日中関係はますますヤバイなと思
う。こりゃ長引きそうだと思うだろう。」
Ｍ「ああ。それが昨日の日本株売りに繋がったとの見方もある。アジア市場は総じ
てしっかりだったのに、日本株だけ後場一段安したからな。」
Ｔ「ただ個別見ると中国関係株が全て売り込まれたという感じでもない。」
Ｍ「ああ。というより先物売りだろ。とりあえず機関投資家やヘッジファンドが日
本株売却しようとしても、とりあえずは先物売ってヘッジかけておくということは
良くやる。それで後から個別に保有株を整理していくという流れだ。」
Ｔ「まあ、単純に投機筋による先物売りと言うこともあるだろうけどな。日中関係
悪化をネタに・・・。」
Ｍ「そうだな。いずれにしろ来週、日中関係の行方は非常に注目される。中国は国
慶節で大型連休入りとなるが、政治的なやりとりはあるだろう。」
Ｔ「落ち着いていけば良いけどな。」
Ｍ「ああ。来週から名実共に下半期相場入りとなる。幸先の良いスタート切りたい
しな。どういう展開になるのか注目したい。」
Ｔ「期待したいモンだ。」
