◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/11/3（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も基本的には揉み合い相場だった。」
Ｍ「ああ。先週比で見れば、昨日の上昇分程度上昇して引けたことになる。ただ
木曜日までは不安定な相場展開が続いていた。」
Ｔ「そうだな。米国ではハリケーンの影響で月、火と休場になった事もあり、ちょ
っとバタバタ感があって方向感出にくかった様子だ。」
Ｍ「日本では日銀金融政策決定会合があり、追加緩和が発表された。発表時間が
大引け前と通常より遅れたこともあって、発表直後波乱的な動きになったが、翌日
には下げた分をほぼ戻して落ち着いている。」
Ｔ「日銀は資産買入11兆円増額を決めた。ETF増額も込みだ。ほぼ想定内の額だった
といえ、これ自体にサプライズはなく、逆に市場からは失望された。」
Ｍ「ただ今回、新たに貸出増加を支援する資金供給策を打ち出しており、これは
結構評価する声が多い。」
Ｔ「それにデフレ脱却に向けた取り組みについて政府と日銀での共同文書も出され
たしな。今までは日銀だけだったが、今回初めて政府との連名文書となった。」
Ｍ「まあ、大したことでもないが、政府日銀一体となってデフレ脱却へ取り組んで
行くという姿勢を示したかったんだろう。」
Ｔ「今回の日銀の決定をうけ、一時的に円高へと進行したものの、それも結局戻し
ただけに、無事に通過したという感じだな。」
Ｍ「ああ。注目は今度は米雇用統計へと集まったと言うことだろう。その雇用統計
は昨晩発表されたが、非農業部門雇用者数が17.1万人増となり市場予測12.5万人増
を大きく上回った。」
Ｔ「失業率は予想通り7.9%だった。この発表をうけドルが買われドル円は円安進行
し、米株も上昇して始まった。でも米株は上値重かったな。」
Ｍ「そうだな。この動き見ると、ある程度は織り込まれていた様子だ。先日のADP
雇用統計が予測以上の強い数字となったことで、期待感も高まっていたからな。」
Ｔ「確かに・・。今回からADP雇用統計は調査方法を変えた新算出法で出している。
それだけに、今までよりは政府発表の雇用統計を占う上で参考度も増していたから
余計だな。」
Ｍ「ああ。それだけ織り込まれていたと言えるかもな。」
Ｔ「にしても、ダウ140ドル近くまで下落しなくても・・・。前日大幅高した分を
全て吐き出したことになる。」
Ｍ「確かに・・・。注目イベントである雇用統計が通過したことから、次の注目
イベント大統領選へと焦点が変わってきたんだろうな。んで、結果が不透明な事も
あり、手仕舞い売りが強まった感じだ。」
Ｔ「確かに結果は不透明だ。オバマ現大統領が有利との見方だが、それほど差は
なくロムニー氏の逆転も十分あり得る状況だ。」
Ｍ「問題はどちらが勝つかということもそうだが、それ以上に、大統領選の結果を
うけマーケットがどう反応するのか読み切れないという点も懸念されている。」
Ｔ「確かに・・。市場ではロムニー氏勝利の方が株高になりやすいとの見方だが、
今回は上院、下院の議員選挙も行われるだけに、その結果や組み合わせでまた変わ
ってくるから、より複雑だ。」
Ｍ「理想はどちらが大統領になっても、ねじれ議会が解消されることだが、その可
能性は低そうだ。結局、どちらが勝利してもねじれ議会は解消されない可能性が高
いと見られている。」
Ｔ「でも、それで売り込まれるかと言えば微妙だよな。現状と変わらないわけだし
・・・。」
Ｍ「ああ。それだけに読み切れない。だからとりあえず手仕舞っておくという動き
なんだろう。」
Ｔ「だろうな。それにハリケーンの影響もまだ強いようだ。」
Ｍ「らしいな。ニューヨークは完全復旧にはまだまだ時間かかりそうだし、被害額
が一段と膨らむとの懸念も強い。」
Ｔ「そういった事も不透明さを強めており、米株上げればとりあえず売っておく向
きも多いんだろうな。まあ、大統領選が終われば多少は動きやすくなりそうだが。」
Ｍ「そうだな。日本市場にしては為替がとりあえず80円台はキープしているし、下
値も限定的だろう。企業決算は相変わらず想定以上に悪いというものも目立ってい
るが、全体相場への影響は限定的になっている。」
Ｔ「来週は主力企業の決算は言うほど多くはないが、月曜日のトヨタ、火曜日の日
産は注目されそうだ。中国問題による影響を見極める意味でも注目度は高い。」
Ｍ「ああ。ある程度は織り込まれているとはいえ、先行き不安が和らぐ内容であれ
ば、全体相場にも追い風になる期待はあるからな。」
Ｔ「来週から中国では中国共産党大会が開幕するし、尖閣諸島に端を発した日中関
係悪化も解消していければ良いけどな。」
Ｍ「その点も来週は注目されそうだ。」
Ｔ「そうだな。来週は海外での重要イベント多いが、日本株に良い方向に進むよう
期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週も基本的には揉み合い相場だった。」
Ｍ「ああ。先週比で見れば、昨日の上昇分程度上昇して引けたことになる。ただ
木曜日までは不安定な相場展開が続いていた。」
Ｔ「そうだな。米国ではハリケーンの影響で月、火と休場になった事もあり、ちょ
っとバタバタ感があって方向感出にくかった様子だ。」
Ｍ「日本では日銀金融政策決定会合があり、追加緩和が発表された。発表時間が
大引け前と通常より遅れたこともあって、発表直後波乱的な動きになったが、翌日
には下げた分をほぼ戻して落ち着いている。」
Ｔ「日銀は資産買入11兆円増額を決めた。ETF増額も込みだ。ほぼ想定内の額だった
といえ、これ自体にサプライズはなく、逆に市場からは失望された。」
Ｍ「ただ今回、新たに貸出増加を支援する資金供給策を打ち出しており、これは
結構評価する声が多い。」
Ｔ「それにデフレ脱却に向けた取り組みについて政府と日銀での共同文書も出され
たしな。今までは日銀だけだったが、今回初めて政府との連名文書となった。」
Ｍ「まあ、大したことでもないが、政府日銀一体となってデフレ脱却へ取り組んで
行くという姿勢を示したかったんだろう。」
Ｔ「今回の日銀の決定をうけ、一時的に円高へと進行したものの、それも結局戻し
ただけに、無事に通過したという感じだな。」
Ｍ「ああ。注目は今度は米雇用統計へと集まったと言うことだろう。その雇用統計
は昨晩発表されたが、非農業部門雇用者数が17.1万人増となり市場予測12.5万人増
を大きく上回った。」
Ｔ「失業率は予想通り7.9%だった。この発表をうけドルが買われドル円は円安進行
し、米株も上昇して始まった。でも米株は上値重かったな。」
Ｍ「そうだな。この動き見ると、ある程度は織り込まれていた様子だ。先日のADP
雇用統計が予測以上の強い数字となったことで、期待感も高まっていたからな。」
Ｔ「確かに・・。今回からADP雇用統計は調査方法を変えた新算出法で出している。
それだけに、今までよりは政府発表の雇用統計を占う上で参考度も増していたから
余計だな。」
Ｍ「ああ。それだけ織り込まれていたと言えるかもな。」
Ｔ「にしても、ダウ140ドル近くまで下落しなくても・・・。前日大幅高した分を
全て吐き出したことになる。」
Ｍ「確かに・・・。注目イベントである雇用統計が通過したことから、次の注目
イベント大統領選へと焦点が変わってきたんだろうな。んで、結果が不透明な事も
あり、手仕舞い売りが強まった感じだ。」
Ｔ「確かに結果は不透明だ。オバマ現大統領が有利との見方だが、それほど差は
なくロムニー氏の逆転も十分あり得る状況だ。」
Ｍ「問題はどちらが勝つかということもそうだが、それ以上に、大統領選の結果を
うけマーケットがどう反応するのか読み切れないという点も懸念されている。」
Ｔ「確かに・・。市場ではロムニー氏勝利の方が株高になりやすいとの見方だが、
今回は上院、下院の議員選挙も行われるだけに、その結果や組み合わせでまた変わ
ってくるから、より複雑だ。」
Ｍ「理想はどちらが大統領になっても、ねじれ議会が解消されることだが、その可
能性は低そうだ。結局、どちらが勝利してもねじれ議会は解消されない可能性が高
いと見られている。」
Ｔ「でも、それで売り込まれるかと言えば微妙だよな。現状と変わらないわけだし
・・・。」
Ｍ「ああ。それだけに読み切れない。だからとりあえず手仕舞っておくという動き
なんだろう。」
Ｔ「だろうな。それにハリケーンの影響もまだ強いようだ。」
Ｍ「らしいな。ニューヨークは完全復旧にはまだまだ時間かかりそうだし、被害額
が一段と膨らむとの懸念も強い。」
Ｔ「そういった事も不透明さを強めており、米株上げればとりあえず売っておく向
きも多いんだろうな。まあ、大統領選が終われば多少は動きやすくなりそうだが。」
Ｍ「そうだな。日本市場にしては為替がとりあえず80円台はキープしているし、下
値も限定的だろう。企業決算は相変わらず想定以上に悪いというものも目立ってい
るが、全体相場への影響は限定的になっている。」
Ｔ「来週は主力企業の決算は言うほど多くはないが、月曜日のトヨタ、火曜日の日
産は注目されそうだ。中国問題による影響を見極める意味でも注目度は高い。」
Ｍ「ああ。ある程度は織り込まれているとはいえ、先行き不安が和らぐ内容であれ
ば、全体相場にも追い風になる期待はあるからな。」
Ｔ「来週から中国では中国共産党大会が開幕するし、尖閣諸島に端を発した日中関
係悪化も解消していければ良いけどな。」
Ｍ「その点も来週は注目されそうだ。」
Ｔ「そうだな。来週は海外での重要イベント多いが、日本株に良い方向に進むよう
期待したいモンだ。」
