◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2013/02/01(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も日本市場は堅調だった。これで日経平均TOPIX共に12週連続上昇となっ
た。」

M「ああ。12週連続上昇は54年ぶりだそうだ。もはやその時の相場を経験している
人は、現在の市場参加者には殆どいないだろうな。」

T「恐らくな。まさに未知の領域であり、多くの人が初体験と言った相場になって
きたと言うことだな。」

M「ここから同様展開になっていくのか非常の楽しみだ。まさに今は歴史的なバブ
ル相場の入り口にいるのかも知れない。」

T「でも、これから本当に大相場が来るとして、それが本当にバブル相場ならば、
その先に待っているのは再度の長い低迷期だ。」

M「ただそんな話はまだ先だろう。今から懸念したって始まらない。それに、それ
を避けることは投資家には出来ないからな。将来そういう時が来るにしろ、その前
に十分稼いでおくしかない。そして、いざバブル崩壊となれば稼いだ資金をしっか
り守ることに徹するしか・・・。」

T「確かにそうだな。」

M「それよりも今後本当に歴史的な大相場が来るのであれば、その初動の段階、つ
まり現在市場に参加している事は非常に幸運だと言えるだろう。つまり現状の市場
参加者は非常にラッキーなんだ。」

T「ああ。将来本当にバブル相場になってから参加してきたんでは、その後の崩壊
の被害を大きく受ける可能性が非常に高まる。十分稼ぐ前にバブル崩壊してしまう
恐れもあるわけだし・・。」

M「その通りだ。」

T「でも今後大相場が来るとしても、それがバブル相場だとは限らないだろ。」

M「もちろん最初はバブル相場なんかじゃないだろう。ただ相場というのは勢い付
くと、いつだって行き過ぎるモンだ。つまり勢い付き過ぎて、実体経済が追いつけ
ないほど、遙か先まで行ってしまう。つまりバブル化してしまうんだ。」

T「確かに・・・。バブル化すれば、その先に待っているのはバブル崩壊だ。行き
すぎた相場はいずれは是正される。」

M「ああ。今売られすぎた日本株が是正されてきているように・・・。」

T「いずれにしろ、そういう時が本当に来るにしろ、まだバブル相場にもなってい
ない現状でそれを懸念しても仕方無い。まずは今から来るかも知れないバブル相場
にしっかりと乗っていくと言うことが大切だな。」

M「その通りだ。長い期間、日本株は下げ相場で弱々しい動きだっただけに、現状
の強い相場にためらっている市場参加者も非常に多い。それはつまり、まだまだ乗
れていない投資家も多いと言うことだ。」

T「まあ、確かにそうだな。下げ相場しか知らない投資家だって多いだろう。」

M「そういう相場を長く経験してきただけに、やはりどうしても強い相場には疑心
暗鬼になりがちだ。それだと、なかなか素直に相場に乗っていけないし、酷いと逆
にショートばかり狙ったりする。」

T「確かに・・・。」

M「現状強いのは何も日本市場だけじゃない。米国市場だって十分強い。昨晩の米
国市場は派手に上昇し、ダウは節目の14000ドル台に乗っけてきた。」

T「ああ。注目の雇用統計は市場予測にやや届かず失業率も悪化したが、過去2ヶ月
分の雇用者数が大幅に上方修正された。」

M「それにその後発表されたミシガン大学消費者信頼感指数確報値やISM製造業景況
指数が随分と強い数字になったことから、米株は上げ足を速めた。」

T「ダウは節目の14000ドル付近でももたつきも見られたが、最後はきっちり14000
ドル台で引けている。ダウもS&P500指数も史上最高値目前だ。」

M「それを考えれば、日本株はまだまだ出遅れている。日経平均TOPIXもリーマン
ショック前の水準にすら戻していないんだからな。」

T「確かに・・・。そう考えていると日本株はまだまだ安いって思えてくるよな。」

M「実際にまだまだ安いと言えるんじゃないのか。世界的に景気回復の兆しが見ら
れてきたし、日本もアベノミクスでデフレ脱却し景気回復に向かっていく期待が出
てきている。」

T「外需も内需も景気回復期待があるというわけだ。実際に今後、景気回復してい
くならば、まだまだ日本株は安いと言うわけだな。」

M「言うまでもないだろう。為替も更に円安へと進行しているし、来週もしっかり
とした展開が続きそうだな。」

T「まあ、円安も株高も短期的には調整局面見せてきても不思議はないが、実際に
そうなっても、そこは買い場という事になりそうだ。」

M「そうだな。とにかく来週も強い相場となって13週連続上昇になるのか注目だな
。」

T「ああ。期待したいモンだ。」