◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2014/06/14(土)発行

=================
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
=================
T「今週はメジャーSQ週ということもあり、手控え感強い展開だった。」

M「ああ。ただしっかりとした展開だったといえるだろう。週末にかけ外部要因の
影響で売られる動きも見られたが、昨日はしっかり反発し戻して今週の相場を終え
たからな。」

T「終わってみれば日経平均TOPIXも4週連続の上昇となった。もちろん今年初の
事だ。」

M「そうだな。まあ先週までの急ピッチな上昇を考えれば今週くらいは反落となっ
ても良かったとはいえるが、そうならないところが相場の強さを感じるし、先高感
抱く向きも多いんじゃないのか。」

T「そうだな。市場ムードはかなり良くなっており、大きく崩れていく雰囲気が見
られない。ただ強気な向きが増えすぎると、逆に怖いとも言えるんだが・・・。」

M「まだ、そのレベルでも無いだろう。何だかんだ言っても疑心暗鬼な市場関係者
もまだまだ多い。」

T「確かにそうだな。海外勢は買い越しに転じているが、買い戻しが中心との見方
も強い。」

M「だろうな。相場が反転してくる5月中旬過ぎ辺りまでは、日々の空売り比率が
かなり高い状況が続いていた。そのことからも空売りポジション作っていたヘッジ
ファンドなど投機筋も多いんだろう。」

T「ああ。そう言った向きが5月下旬以降買い戻しを進めているって見方だな。」

M「ああ。最近は空売り比率は低下してきており、もはや空売りポジション作って
きている向きは乏しくなっている。」

T「買い戻しした向きが、今度は逆に買いポジション作ってくるようだと面白いん
だけどな。」

M「それに加えて海外勢の中長期資金が本格的に入ってくれば、日経平均年初来高
値更新も現実味を帯びてくる。」

T「東証1部の売買代金見ると、まだ中長期資金が本格的に入ってきている感じはな
い。」

M「ただ新興市場など小型株には商いかなり増えている銘柄も目立っていることか
ら、そういった銘柄には海外勢の買いも入ってきていると言えるだろう。」

T「そうだな。新興市場の戻りには目を見張るモノがある。新興市場個人投資家
の売買シェアが断トツ多いとはいえ、個人投資家だけの買いでこれほどの動きには
ならないだろう。」

M「ああ。基本的に個人投資家逆張り思考の向きが多い。上値を積極的に買い上
がる向きは、個人投資家ではデイトレーダーなどの短期資金が中心だ。それだけで
連日上値追うような展開には基本的にはならないからな。」

T「ヘッジファンドや、中小型株ファンド辺りが買いに来ているように思える。」

M「そうだな。ただ、そう言った資金が入っているとしても、どこまでも上値を買
い上がる訳ではない。どこかでは手仕舞いに動くという懸念もあるからな。」

T「下げたところでは、恐らく個人投資家が買い向かうため、そうそう大きくは崩
れそうもないが、上値追えない動きが続くようだと警戒かもな。」

M「あと上昇に拍車がかかって、急ピッチになってきたときも警戒だ。押し目を待
っていた向きが、耐えられず上値を買い上がって来ると、良くそう言う動きになる
。」

T「そうなった後は、急落が待っているというわけだな。買いたい向きが買ってし
まい、買い手が居なくなって・・・。」

M「ああ。まだ、大丈夫なような気はするけどな。」

T「出来れば、新興市場物色はそろそろ一服して、その代わりに主力株などが強い
動きになってくれば良いけどな。」

M「そうだな。最近は新興市場など中小型株の中で、循環物色が続いているが、主
力株も含めて循環物色になるのがベストだ。」

T「主力系株がしっかりと買われているときは、新興系銘柄は日柄調整しておき、
主力系株に過熱感出てきた頃、再び資金が新興系銘柄に移って再び物色されていく
。そういった感じで、中長期的に全体的に上げていくという展開が望ましい。」

M「メジャーSQも通過したし、SQ値は下値での幻のSQになったし、来週から徐々に
主力系株にも資金がもっと入ってくるような展開になれば良いけどな。」

T「ああ。まだまだ日本市場には割安と言える銘柄がゴロゴロしている。最近のし
っかりとした相場展開で、海外勢が日本株に再び関心を持ってくれれば、見直し買
いも強まりそうだ。」

M「そうだな。期待したいモンだ。」