◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2014/06/21(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はしっかりとした展開だった。日経平均TOPIXも週間ベースでは5週連続
で上昇し終えている。」

M「ああ。強さは継続という格好だ。もう暫く日柄調整が必要だという見方も多か
ったが、早くも上値追いの展開となってきている。」

T「しかも商いが増えてきた。週末の2営業日は連日で東証1部の売買代金が2兆円を
大きく越えた。」

M「ああ。連日で2兆円を越えたのは4/2以来のことだ。」

T「今まで上値の重さが見られていた主力系株に上げてくる銘柄が週末にかけ目立
っており、ようやく強い買いも入ってきた印象だ。」

M「そうだな。米FOMC通過してから海外勢の動きが明らかに活発になっている。150
00円台は上値重いと見ていた向きも多く、その水準ではショートポジション組んで
いた投機筋も多いようだ。それが週末にかけ踏み上げられたともいえるけどな。」

T「もちろんそう言った踏み上げ的な動きも加わっているものの、踏み上げさせら
れる買いが入ったのは確かだからな。」

M「そうだな。FOMCでは、想定通り100億ドルのテーパリングが決定されたが、イエ
レンFRB議長の会見では、結構ハト派よりになっていた。それにより量的緩和政策が
終了しても、超低金利政策は結構長く続くと言う見方に繋がった。」

T「ああ。米国株についてもバブルを否定するような発言があり、安心感に繋がっ
たんだろう。」

M「それにより海外投資家が心理的に強気になり、日本株にも好影響を与えた面も
あるだろうな。」

T「米国株も派手さはないが強さは継続しているからな。昨日もしっかりと上昇し
、ダウもS&P500指数は6日続伸だ。ダウは節目の17000ドルに迫る場面も見られてい
る。」

M「共に史上最高値更新だからな。それにナスダック指数もしっかり上昇しており
、2000年のITバブル時以来の高値となっている。」

T「米国株が上昇していけば行くほど、日本株には出遅れ感が強まってくる。それ
により海外投資家の見直し買いが入りやすくなるだろう。」

M「グローバル投資家の多くは米国株にも投資しているだろうし、それだけに米国
株の上昇は彼らの資産拡大に繋がる。そうなれば、日本株に流れてくる資金も当然
増えることが期待される。」

T「FOMCをうけ米国の金融引き締めはかなり先になるとの見方でドルが売られドル
円は円安へ向かいにくくなっているのがネックだが・・・。」

M「ただそれでも、しっかり上げられたんだ。為替をさほど意識しない投資家層が
買ってきているともいえる。」

T「中長期投資家とかな。」

M「ああ。中長期的には緩やかに円安へ向かっていくと見る向きは依然多し、円高
トレンドになっているわけでもないだけに、この辺で推移している分には、さほど
意識しなくても良いのかもな。」

T「そうだな。先行して大きく買われてきた新興市場も今週は堅調だった。ただ週
末にかけてはダレ気味となっており、来週の動向が気掛かりだけどな。」

M「まあ、週末にかけては主力株に資金が集まっていたと言うこともあり、過熱感
高い新興銘柄には手仕舞い売りも出やすかったんだろう。ただ手仕舞い売り一巡後
は再び買い手も出てくる期待はある。」

T「まだ反乱的な下落となっているわけでもないし、しっかりと押し目買いも入っ
ている様子だからな。」

M「これだけの相場になっているんだ。1ヶ月程度で完全に終わってしまうとは考え
にくい。」

T「確かに・・。新興市場はもうヤバイだろって段階から更に大きく上げることも
多いからな。」

M「そうだな。明確なトレンドが出てくると、オーバーシュートしやすく、良くも
悪くも行き過ぎることが多い。」

T「ただオーバーシュートした場合、当然相場が終わるときには波乱的な下落にな
るんだが・・・。」

M「まだそうなるような雰囲気でもないし、問題ないだろう。ただ個別株は別だぞ
。個別に言えば、既にオーバーシュートしており、いつ波乱的な下落を招いても不
思議無いものもあるといえる。」

T「物色の銘柄が変わりながら、新興市場全体的にはまだ上げていく期待はあると
言うわけだな。」

M「恐らくな。来週はIPOも多く、そっちへ資金が向かうかもな。それによる換金売
りが先週末にかけ出ていた可能性もある。」

T「ああ。来週も強い日本株続くよう期待したいモンだな。」

M「そうだな。東証1部には、まだまだ出遅れていると言える銘柄も多く、そう言っ
た銘柄の見直し買いが強まってくる可能性もありそうだ。」

T「ああ。期待したいモンだ。」