◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2015/02/07(土)発行
=================
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
=================
T「今週は揉み合い相場だった。」
M「ああ。日経平均は17500円前後での揉み合い続けていたといえ、方向感が見えな
い相場展開だ。」
T「そうだな。えらい弱い動き見せた日もあれば、非常に底堅い日も目立っていた
。たださすがにこの水準になると上値の重さも目立っている。」
M「ただ一方で米国市場が堅調だったといえる。今週に入って月曜日から木曜日ま
でダウは4連騰だ。」
T「ああ。週明け月曜日にはダウ17000ドル付近まで売られる場面も見せてからの、
戻りだ。その月曜日は終わってみればダウ200ドル近くも上昇し引けており、そこか
ら強さを取り戻してきた印象だ。」
M「木曜日にはダウ17900ドル近くまで上昇し、年初来の下落をようやく取り戻して
いる。」
T「出遅れていた米国株がようやく戻してきたことで、日本株にも追い風と期待し
たいんだが、その割には日本株上値重かったな。」
M「売り買いが交錯している感じだ。商いは増えてきている。しっかりと買いも入
ってきているものの、上値ではしっかり売っている向きもいる。」
T「確かにそんな感じだな。ただ今週は懸念だった原油相場が落ち着いてきたこと
は大きい。」
M「確かに大きく上昇する日もありWTI原油先物は1バレル50ドル台まで戻してきて
いる。ただ結構乱高下見せており、まだ落ち着いたとは言えないだろう。」
T「そうだな。結構ボラ大きくなっており、底打ちの兆しは見せているが、確かに
まだ波乱含みだ。」
M「しかし底抜けしている動きなっていないのは、やはり心理的には大きいだろう
。例え乱高下していても、直近の安値から結構戻した水準での乱高下なら許容でき
る。」
T「それに原油安に伴いガソリン価格の低下が、ここに来て米国経済にも目に見え
てプラスに働いてきている。これが市場にもっと認識されれば、例え今の原油安水
準が長引いてもマイナスとは捉えられにくい。」
M「そうだな。GDPでの個人消費はえらい強い数字になっていたし、1月の米自動車
販売が非常に好調だった。原油安は米国経済にとって明らかにプラスだろう。」
T「だよな。もちろん日本以上にマイナス要因もあるだろうけど、それを遙かに上
回るプラス要因がある。トータル的には米経済にもプラスになるのは間違いない。」
M「まあデフレ圧力になる恐れがあるものの、ある意味それはそれでFRBによる利上
げ抑制圧力に繋がるだけに結局プラスに捉えても良いだろうな。」
T「ただ昨晩発表された注目の米1月雇用統計はえらい強い数字となった。非農業部
門雇用者数は市場予測大幅に上回る25.7万人増となった。失業率は5.7%に0.1%悪化
したものの、求職者が増えたことが要因とのことで悪くない。」
M「そうだな。それに前回の分と前々回分の雇用者数が大幅に上方修正された。11
月雇用者数は35.3万人増から42.3万人増に、12月雇用者数は25.2万人増から32.9万
人増に上方修正されている。」
T「前回低下した賃金も今回は上昇に転じており、米雇用情勢はしっかり改善へと
向かっている印象だ。」
M「ただ強すぎる雇用統計をうけ、再び早期利上げ懸念が意識されてきたと言える
だろう。」
T「ああ。ある意味、その懸念が強まるのはこれだけ強い雇用統計見せられると仕
方ないように思える。」
M「そうだな。実際にFRBが早期利上げに踏み切るかは別として、そういった懸念が
意識されるのは仕方ない。」
T「6月利上げ説が再び強まった印象で、昨日の米国市場はそれが重しとなった面も
あるだろうな。」
M「午前中はそれでもしっかり上昇していたんだが、午後になって失速してきて終
盤には売られてしまった。」
T「ただ早期利上げ懸念に加え、ギリシャ懸念も意識された面もあるようだ。」
M「そうだな。S&Pがギリシャ国債の格下げを発表しており、それが重しとなってい
る。まあ、S&Pは既にギリシャ債をジャンク債水準にしていただけに目新しさはない
とは言えるが・・・。」
T「今週は米国株大きく上昇してきたし、週末要因もあって終盤売り圧力強まった
ともいえるしな。」
M「まあ強い米雇用統計をうけドルが買われたためドル円は円安進行しており、そ
れが日本株には追い風になりだが、来週も上値は重くなりそうだ。」
T「ああ。来週はギリシャ問題が再び鍵を握りそうだ。11日はユーロ圏財務相会合
が行われ、12日はEU首脳会議だ。それらでギリシャ問題が取り上げられ、ギリシャ
追加支援に向け前進が見られれば良いが、見られないと警戒されそうだ。」
M「まあ難航は必至だろうな。それだけにギリシャ問題でまだ振り回される恐れは
ありそうだな。」
T「そうだな。再び世界的にリスクオフの流れにならなければ良いけどな。一時的
な重しとなる分には仕方ないが・・・。」
M「ああ。あっさりとギリシャ問題も落ちつき取り戻せれば、日本株も欧米株も上
値追いと言う期待もあるんだが・・。いずれにしろ来週はギリシャ問題の動向が相
場を左右するだろう。」
T「期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
=================
T「今週は揉み合い相場だった。」
M「ああ。日経平均は17500円前後での揉み合い続けていたといえ、方向感が見えな
い相場展開だ。」
T「そうだな。えらい弱い動き見せた日もあれば、非常に底堅い日も目立っていた
。たださすがにこの水準になると上値の重さも目立っている。」
M「ただ一方で米国市場が堅調だったといえる。今週に入って月曜日から木曜日ま
でダウは4連騰だ。」
T「ああ。週明け月曜日にはダウ17000ドル付近まで売られる場面も見せてからの、
戻りだ。その月曜日は終わってみればダウ200ドル近くも上昇し引けており、そこか
ら強さを取り戻してきた印象だ。」
M「木曜日にはダウ17900ドル近くまで上昇し、年初来の下落をようやく取り戻して
いる。」
T「出遅れていた米国株がようやく戻してきたことで、日本株にも追い風と期待し
たいんだが、その割には日本株上値重かったな。」
M「売り買いが交錯している感じだ。商いは増えてきている。しっかりと買いも入
ってきているものの、上値ではしっかり売っている向きもいる。」
T「確かにそんな感じだな。ただ今週は懸念だった原油相場が落ち着いてきたこと
は大きい。」
M「確かに大きく上昇する日もありWTI原油先物は1バレル50ドル台まで戻してきて
いる。ただ結構乱高下見せており、まだ落ち着いたとは言えないだろう。」
T「そうだな。結構ボラ大きくなっており、底打ちの兆しは見せているが、確かに
まだ波乱含みだ。」
M「しかし底抜けしている動きなっていないのは、やはり心理的には大きいだろう
。例え乱高下していても、直近の安値から結構戻した水準での乱高下なら許容でき
る。」
T「それに原油安に伴いガソリン価格の低下が、ここに来て米国経済にも目に見え
てプラスに働いてきている。これが市場にもっと認識されれば、例え今の原油安水
準が長引いてもマイナスとは捉えられにくい。」
M「そうだな。GDPでの個人消費はえらい強い数字になっていたし、1月の米自動車
販売が非常に好調だった。原油安は米国経済にとって明らかにプラスだろう。」
T「だよな。もちろん日本以上にマイナス要因もあるだろうけど、それを遙かに上
回るプラス要因がある。トータル的には米経済にもプラスになるのは間違いない。」
M「まあデフレ圧力になる恐れがあるものの、ある意味それはそれでFRBによる利上
げ抑制圧力に繋がるだけに結局プラスに捉えても良いだろうな。」
T「ただ昨晩発表された注目の米1月雇用統計はえらい強い数字となった。非農業部
門雇用者数は市場予測大幅に上回る25.7万人増となった。失業率は5.7%に0.1%悪化
したものの、求職者が増えたことが要因とのことで悪くない。」
M「そうだな。それに前回の分と前々回分の雇用者数が大幅に上方修正された。11
月雇用者数は35.3万人増から42.3万人増に、12月雇用者数は25.2万人増から32.9万
人増に上方修正されている。」
T「前回低下した賃金も今回は上昇に転じており、米雇用情勢はしっかり改善へと
向かっている印象だ。」
M「ただ強すぎる雇用統計をうけ、再び早期利上げ懸念が意識されてきたと言える
だろう。」
T「ああ。ある意味、その懸念が強まるのはこれだけ強い雇用統計見せられると仕
方ないように思える。」
M「そうだな。実際にFRBが早期利上げに踏み切るかは別として、そういった懸念が
意識されるのは仕方ない。」
T「6月利上げ説が再び強まった印象で、昨日の米国市場はそれが重しとなった面も
あるだろうな。」
M「午前中はそれでもしっかり上昇していたんだが、午後になって失速してきて終
盤には売られてしまった。」
T「ただ早期利上げ懸念に加え、ギリシャ懸念も意識された面もあるようだ。」
M「そうだな。S&Pがギリシャ国債の格下げを発表しており、それが重しとなってい
る。まあ、S&Pは既にギリシャ債をジャンク債水準にしていただけに目新しさはない
とは言えるが・・・。」
T「今週は米国株大きく上昇してきたし、週末要因もあって終盤売り圧力強まった
ともいえるしな。」
M「まあ強い米雇用統計をうけドルが買われたためドル円は円安進行しており、そ
れが日本株には追い風になりだが、来週も上値は重くなりそうだ。」
T「ああ。来週はギリシャ問題が再び鍵を握りそうだ。11日はユーロ圏財務相会合
が行われ、12日はEU首脳会議だ。それらでギリシャ問題が取り上げられ、ギリシャ
追加支援に向け前進が見られれば良いが、見られないと警戒されそうだ。」
M「まあ難航は必至だろうな。それだけにギリシャ問題でまだ振り回される恐れは
ありそうだな。」
T「そうだな。再び世界的にリスクオフの流れにならなければ良いけどな。一時的
な重しとなる分には仕方ないが・・・。」
M「ああ。あっさりとギリシャ問題も落ちつき取り戻せれば、日本株も欧米株も上
値追いと言う期待もあるんだが・・。いずれにしろ来週はギリシャ問題の動向が相
場を左右するだろう。」
T「期待したいモンだ。」