◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2015/09/19(土)発行
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は不安定な展開だったといえ、週末に下落した事で週間ベースでもマイナ
スとなってしまった。」
M「日経平均は節目の18000円台はキープしたとはいえ、先行き不安を残す格好で
連休入りとなった。やはり今週は米FOMCが全てだろうな。」
T「ああ。FOMCへ向け買い戻しや、利上げ見送り期待から買われるも、FOMC後には売られるという展開となった。」
M「大方の想定通り、利上げは見送られたが、先行き懸念を残す結果となったこと
が嫌気されている面も強いようだ。」
T「だよな。イエレンFRB議長の会見内容は非常にハト派だったといえ、米経済への
自信も揺らいでいる印象だ。」
M「今回のFOMCでは、FRBはかなり海外情勢を意識している事が明らかになっている。中国など新興国経済への懸念を示している。」
T「市場では既にその懸念は前から言われていたことだが、FRBがその懸念を明確に示したことで、市場に改めてそれを意識させた事になってしまったんだろうな。」
M「ああ。それにより米経済に悪影響を及ぼす懸念にも繋がってしまっている。」
T「原油安やドル高にも言及しており、インフレは今後数ヶ月も極めて低い水準と
の見通しも示している。」
M「これ聞く限り、10月の利上げはまず無くなったと言えるだろうな。会見では10
月の可能性も消してはいないものの、今回利上げ見送り理由を聞く限り、10月の会
合でその懸念が払拭されるはずもない。」
T「10月どころか、12月だって難しいんじゃないのか。」
M「そうだな。それだけに今回のFOMCをうけ、利上げは来年にずれ込むとの見方に
変えた向きも多い。」
T「ある意味、利上げ後ずれは株式市場にとってはプラスに受け止められてもいい
ようなモンだが・・・。」
M「そうだな。ただ、それよりもやはり世界経済減速懸念が改めて今回のFOMCで強
まってしまった事が株式市場にはマイナスに働いている。」
T「昨晩の米国市場も派手に下落している。景気敏感株が中心に売られており、や
はり世界経済減速懸念が強まった感じだ。」
M「日本は連休となるが、その間米国市場など海外市場が落ち着き取り戻していれ
ば良いけどな。」
T「ああ。」
M「ただ逆に言えば、米国の利上げ懸念は暫く後退したわけだし、中国などもこの
まま景気減速を指をくわえて放置しておくわけもない。」
T「そうだな。来週には米中首脳会談もあるし、近く中国も何らかの対策を打ち出
してくるという期待は出てくるかもな。」
M「日本が連休明ける頃には、米国市場などもすっかりと落ち着いている可能性だ
ってあるかもな。」
T「なら良いのだが・・・。」
M「ただ明日、ギリシャで総選挙が行われる。チプラス前首相率いる与党の急進左
派連合が引き続き政権を取れるかが注目されるが、ここに来てかなり接戦になりそ
うな様相だ。」
T「この状況で再びギリシャ懸念が強まったりすれば、結構やっかいかもな。」
M「ただ基本的に、与党の急進左派連合も、最大野党の新民主主義党は、いずれも財政緊縮策に賛成している訳だからな。どっちが勝っても、EUからの金融支援がストップする何てことにはならないだろう。」
T「確かにそうだな。」
M「ただ問題は、政局不安が長引けば財政緊縮策が一向に進まないという恐れもあ
る。そうなれば、EUだって黙っちゃいない。金融支援ストップなんて恐れもある。」
T「どちらが勝っても単独過半数は難しく、連立を模索することになるわけだが、
それが長引くと懸念される恐れはあるかもな。」
M「そうだな。それだけ空白期間が長引くことになるわけだからな。その間は当然
、政策は全く進まず、EUが金融支援の条件としている緊縮策を遂行できない。」
T「すんなり連立政権樹立出来ればいいけどな。」
M「まあ、色々と懸念はあるが、ある意味、日本は連休で良かったんじゃないのか
。その間に、落ち着いている可能性だって十分あるからな。」
T「そうだな。休むも相場というし、せっかくの連休、少し相場から離れて見るの
も悪くはないかもな。」
M「ああ。滅多にないシルバーウィークだ。楽しんだ方が良い。次のシルバーウィ
ークは2026年までないわけだし・・。」
T「11年後だな。とにかく良い形で連休明けを迎えられれば良いモンだ。期待した
い。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は不安定な展開だったといえ、週末に下落した事で週間ベースでもマイナ
スとなってしまった。」
M「日経平均は節目の18000円台はキープしたとはいえ、先行き不安を残す格好で
連休入りとなった。やはり今週は米FOMCが全てだろうな。」
T「ああ。FOMCへ向け買い戻しや、利上げ見送り期待から買われるも、FOMC後には売られるという展開となった。」
M「大方の想定通り、利上げは見送られたが、先行き懸念を残す結果となったこと
が嫌気されている面も強いようだ。」
T「だよな。イエレンFRB議長の会見内容は非常にハト派だったといえ、米経済への
自信も揺らいでいる印象だ。」
M「今回のFOMCでは、FRBはかなり海外情勢を意識している事が明らかになっている。中国など新興国経済への懸念を示している。」
T「市場では既にその懸念は前から言われていたことだが、FRBがその懸念を明確に示したことで、市場に改めてそれを意識させた事になってしまったんだろうな。」
M「ああ。それにより米経済に悪影響を及ぼす懸念にも繋がってしまっている。」
T「原油安やドル高にも言及しており、インフレは今後数ヶ月も極めて低い水準と
の見通しも示している。」
M「これ聞く限り、10月の利上げはまず無くなったと言えるだろうな。会見では10
月の可能性も消してはいないものの、今回利上げ見送り理由を聞く限り、10月の会
合でその懸念が払拭されるはずもない。」
T「10月どころか、12月だって難しいんじゃないのか。」
M「そうだな。それだけに今回のFOMCをうけ、利上げは来年にずれ込むとの見方に
変えた向きも多い。」
T「ある意味、利上げ後ずれは株式市場にとってはプラスに受け止められてもいい
ようなモンだが・・・。」
M「そうだな。ただ、それよりもやはり世界経済減速懸念が改めて今回のFOMCで強
まってしまった事が株式市場にはマイナスに働いている。」
T「昨晩の米国市場も派手に下落している。景気敏感株が中心に売られており、や
はり世界経済減速懸念が強まった感じだ。」
M「日本は連休となるが、その間米国市場など海外市場が落ち着き取り戻していれ
ば良いけどな。」
T「ああ。」
M「ただ逆に言えば、米国の利上げ懸念は暫く後退したわけだし、中国などもこの
まま景気減速を指をくわえて放置しておくわけもない。」
T「そうだな。来週には米中首脳会談もあるし、近く中国も何らかの対策を打ち出
してくるという期待は出てくるかもな。」
M「日本が連休明ける頃には、米国市場などもすっかりと落ち着いている可能性だ
ってあるかもな。」
T「なら良いのだが・・・。」
M「ただ明日、ギリシャで総選挙が行われる。チプラス前首相率いる与党の急進左
派連合が引き続き政権を取れるかが注目されるが、ここに来てかなり接戦になりそ
うな様相だ。」
T「この状況で再びギリシャ懸念が強まったりすれば、結構やっかいかもな。」
M「ただ基本的に、与党の急進左派連合も、最大野党の新民主主義党は、いずれも財政緊縮策に賛成している訳だからな。どっちが勝っても、EUからの金融支援がストップする何てことにはならないだろう。」
T「確かにそうだな。」
M「ただ問題は、政局不安が長引けば財政緊縮策が一向に進まないという恐れもあ
る。そうなれば、EUだって黙っちゃいない。金融支援ストップなんて恐れもある。」
T「どちらが勝っても単独過半数は難しく、連立を模索することになるわけだが、
それが長引くと懸念される恐れはあるかもな。」
M「そうだな。それだけ空白期間が長引くことになるわけだからな。その間は当然
、政策は全く進まず、EUが金融支援の条件としている緊縮策を遂行できない。」
T「すんなり連立政権樹立出来ればいいけどな。」
M「まあ、色々と懸念はあるが、ある意味、日本は連休で良かったんじゃないのか
。その間に、落ち着いている可能性だって十分あるからな。」
T「そうだな。休むも相場というし、せっかくの連休、少し相場から離れて見るの
も悪くはないかもな。」
M「ああ。滅多にないシルバーウィークだ。楽しんだ方が良い。次のシルバーウィ
ークは2026年までないわけだし・・。」
T「11年後だな。とにかく良い形で連休明けを迎えられれば良いモンだ。期待した
い。」