◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2015/10/17(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均TOPIXも週間ベースでは反落となったものの、しっかりとした
展開だったといえる。」

M「そうだな。先週までの戻り相場続いただけに、一服となるのは仕方ないからな
。この程度の下落なら十分だろう。」

T「ああ。ただ連休明け早々に日経平均大きく下落し、翌日には更に売られた。せ
っかく越えてきた18000円と25日移動平均線を意図も簡単に割り込んで引けたからな。」

M「そうだな。再び先行き懸念が意識されるような状況になった。」

T「中国貿易統計が悪かったことや、インテル決算をうけ関連株が売られたことが
重しとなった。本格化している米企業決算への警戒に繋がった面もあるようだ。」

M「ただ週後半には押し目買いがしっかりと入り、日経平均18000円と25日線を意図
も簡単に回復した。これは大きい。」

T「18000円割れ水準での押し目買い意欲は強いようだな。」

M「それに売りも一巡している面もあるんだろう。強引に売り込む向きも乏しい印
象だし、売りたい向きは既に売ってしまっている様子も伺える。」

T「そうかもな。8月からの世界同時株安で、かなりのポジションが整理されたと思
われるだけに、売り圧力も乏しくなっているのかもな。」

M「まあ投機筋による短期的な売りは出ているようだが、強引に売り込む向きは居
ないだろうな。」

T「悪材料もかなりの部分を織り込んできたといえるだろう。中国の景気減速や企
業決算の弱さまでも・・。」

M「そうかもな。米国企業の決算発表はやはり良くないと言えるものの、想定以上
に悪いという企業決算は言うほど多くはない。」

T「ああ。つまり弱い決算も結構織り込んでしまっていると言うことだな。」

M「日本企業の決算発表はこれから本格化してくるが、やはり先行き懸念残す決算
発表する企業も多いだろう。それでもアク抜けと言うことになればいいけどな。」

T「確かに・・・。上期までの決算は好調という企業は多いが、やはり下期の減速
は避けられない企業も多い。ただ既に十分売られてきただけに、織り込み済みとい
う期待もある。」

M「いずれにしろ期待感で買われている状況ではないだけに、決算発表を機に見直
される銘柄も出てきても不思議はない。」

T「米国株は今週もしっかりだった。企業決算発表が本格化しているが、まちまち
だと言えるものの、投資家心理を冷やすような状況にはなっていない。」

M「そうだな。アク抜け的に買われる銘柄も見られている。過剰に懸念されていた
面もあるんだろう。」

T「それに米国の利上げは年内は難しいとの見方が多くなっており、既にそれを織
り込んで買われている面もあるようだ。」

M「ああ。経済指標も弱いもの相変わらず目立っているしな。」

T「ただ利上げ先延ばし期待で何処まで株価が戻せるかだな。とても、それだけで
高値取るような展開は想定できない。」

M「そりゃ難しいだろうな。それだけに戻り終了後は結構不安定な相場展開になる
かもな。」

T「日本株は追加緩和という期待はあるだけに、それ次第では再度高値を目指すと
いう期待を抱く向きも少なくない。」

M「ただ追加緩和するにしても、かなり大胆な事をやらないと市場へのインパク
も限定的かつ一時的になってしまう恐れもあるからな。」

T「そうだな。既に期待感がある以上、サプライズを演出するのは厳しくなってい
る。それだけに内容で勝負ということになりそうだ。」

M「サプライズ演出出来ないなら効果半減するだけに無理して追加緩和しないとい
うことも大いにある。」

T「そうなると期待されているだけにショックも大きくなりそうだ。」

M「まあ本格的に期待されているわけでもないが、それを材料に動いている投機筋
が居るからな。」

T「だよな。来月早々には郵政グループ3社の上場も控えているし、出来れば月末の
日銀会合で動いて欲しいけどな。」

M「日銀も頭痛いだろうな。出来れば動きたくないだろうけど、動かないと失望で
売られる恐れもあるだけに・・・。」

T「まあ実際に動くにしろ動かないにしろ、そんなことは関係なく、月末へ向け期
待感は出てくるだろう。それが相場の下支えになる期待はありそうだ。」

M「ああ。売り込みにくさは強まってくるといえる。」

T「まずは来週から始まる企業の中間決算発表、注目だな。」

M「そうだな。主力企業では21日の日本電産だな。まずはその決算と決算発表後の
動きに注目したい。」

T「ああ。期待したいモンだ。」