◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2015/11/07(土)発行
=================
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
=================
T「今週もしっかりとした展開だったといえる。月曜日こそ派手に下げたものの、
それをしっかりと取り戻して今週の取引を終えた。」
M「ああ。僅かだが、日経平均もTOPIXも3週連続の上昇となった。しかも週末には
上値抵抗ラインとして意識されていた200日移動平均線を上回って引けている。」
T「そうだな。辛うじて越えた程度だが、昨日の米雇用統計をうけドル円が大きく
円安へと振れたため、シカゴ日経先物は大幅高で引けている。それだけに200日移動平均線しっかりキープ出来る期待もあるかもな。」
M「ああ。今週はドル円が大きく円安へと進行した。昨日の強い雇用統計の影響も
あるが、水曜日にはイエレンFRB議長が議会証言で12月利上げの可能性に言及したことが大きい。」
T「そうだな。その後もイエレンFRB議長同様に12月利上げの可能性を示唆するよう
な要人発言が相次いでいる。」
M「市場に徐々に織り込ませに動いているような印象だ。」
T「そしてだめ押しが昨日の雇用統計だな。非農業部門雇用者数は27.1万人増とな
り、市場予測の18万人増を大幅に上回った。」
M「最近は弱い数字続いていただけに、これだけの上ブレはサプライズだったと言
えるだろう。失業率は5.0%に低下しており、もう完全雇用と言える水準だ。」
T「弱かった前回の雇用者数が下方修正されたのは意外だが、前々回分は上方修正されている。12月の利上げを後押しする結果だったと言えるだろう。」
M「ああ。これだけでは決められないだろうけど、次回の雇用統計が引き続きしっ
かりならば、12月利上げは確定だな。」
T「でも、それまで日柄もあるし、それまでには利上げを織り込んでしまいそうだ
。」
M「そうだな。昨日の米国市場は不安定な展開となった。12月利上げの可能性が高
まったことで売られる動きも見られたものの、下値も限定的だったと言えるだろう
。」
T「ああ。売り一巡後は下げ渋る動きで、上値も重いがしっかりだったといえる。
結局、S&P500指数こそ小幅安で引けたものの、ダウやナスダック指数はプラスで引
けた。」
M「今週はイエレンFRB議長の発言もあり、週末の雇用統計への警戒も結構あったようだからな。週末へ向け、ある程度は強い雇用統計も織り込んできた面もあるんだろう。」
T「ただドル高が進行しており、米輸出企業には逆風となる。それが意識されてこ
なければ良いのだが・・・。」
M「12月へ向け、更にドル高が進行する可能性はありそうだ。一方で欧州は12月に
追加金融緩和が想定されている。それだけにドル買いユーロ売りの流れが続く可能
性も高い。」
T「まあそれによりドル円は円安へと振れやすく、日本株には追い風になりそうだ
が・・・。」
M「そうだな。シカゴ投機筋の動向を見ると、円売り余地はまだ大きい。ただ投機
筋は今はユーロ売りに動いている向きが多いだけに、ドル円はさほど円安へと進行
しない可能性もあるかもな。」
T「更に円安が進行すれば黒田ラインと言われる水準も意識されているため、円安
余地は言うほど大きくないとの見方も確かにある。」
M「ああ。ただこれで日銀は追加緩和しにくくなったと言えるかもな。まあ、する
必要性も乏しくなっているとは言えるが・・・。」
T「そうだな。米国株がしっかりならば、日本株も早々崩れないだろうし、追加緩
和する必要もない。」
M「ただ日本はリセッション入りとなる懸念もあるだけに、何も手を打たなくて良
いのかという指摘は増えるだろうけどな。」
T「でも日銀動かなくても、政府が動くだろうし問題はないだろう。」
M「目新しい政策が出てくるとも思えないが・・・。」
T「いずれにしろ米国市場が12月利上げを波乱無く織り込んでいければ問題はない
だろう。」
M「あと中国だな。中国株も戻り基調になっているだけに、米利上げ懸念が重しと
ならなければ良いのだが。」
T「でも今週イエレンFRB議長の発言うけても中国株しっかりだったし、中国株は米
利上げを結構織り込んでしまっている可能性もある。」
M「中国に端を発した世界同時株安から、ほぼ3ヶ月。日柄的には調整完了となって
も不思議はない。今後は世界同時株高という流れが鮮明になってくれば面白い。」
T「今週のもう一つのイベントだった郵政グループ3社の上場も無事通過した。思っ
た以上に好スタートになったと言えるだろう。」
M「ああ。上場が正式に決まったときは世界同時株安の真っ直中でどうなることか
と思ったが、上場までにかなり地合が改善したのはやはり大きい。」
T「そうだな。政府も証券界もほっとしているだろう。」
M「今後は、郵政グループ株で儲けた個人マネーが他の銘柄に入ってくるという期
待もあり、良い流れの相場展開続いていけば良いけどな。」
T「ああ。まずは来週、日経平均やTOPIXがしっかり200日移動平均線キープ出来る
か注目したい。それが出来れば日経平均2万円も見えてくる。」
M「そうだな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
=================
T「今週もしっかりとした展開だったといえる。月曜日こそ派手に下げたものの、
それをしっかりと取り戻して今週の取引を終えた。」
M「ああ。僅かだが、日経平均もTOPIXも3週連続の上昇となった。しかも週末には
上値抵抗ラインとして意識されていた200日移動平均線を上回って引けている。」
T「そうだな。辛うじて越えた程度だが、昨日の米雇用統計をうけドル円が大きく
円安へと振れたため、シカゴ日経先物は大幅高で引けている。それだけに200日移動平均線しっかりキープ出来る期待もあるかもな。」
M「ああ。今週はドル円が大きく円安へと進行した。昨日の強い雇用統計の影響も
あるが、水曜日にはイエレンFRB議長が議会証言で12月利上げの可能性に言及したことが大きい。」
T「そうだな。その後もイエレンFRB議長同様に12月利上げの可能性を示唆するよう
な要人発言が相次いでいる。」
M「市場に徐々に織り込ませに動いているような印象だ。」
T「そしてだめ押しが昨日の雇用統計だな。非農業部門雇用者数は27.1万人増とな
り、市場予測の18万人増を大幅に上回った。」
M「最近は弱い数字続いていただけに、これだけの上ブレはサプライズだったと言
えるだろう。失業率は5.0%に低下しており、もう完全雇用と言える水準だ。」
T「弱かった前回の雇用者数が下方修正されたのは意外だが、前々回分は上方修正されている。12月の利上げを後押しする結果だったと言えるだろう。」
M「ああ。これだけでは決められないだろうけど、次回の雇用統計が引き続きしっ
かりならば、12月利上げは確定だな。」
T「でも、それまで日柄もあるし、それまでには利上げを織り込んでしまいそうだ
。」
M「そうだな。昨日の米国市場は不安定な展開となった。12月利上げの可能性が高
まったことで売られる動きも見られたものの、下値も限定的だったと言えるだろう
。」
T「ああ。売り一巡後は下げ渋る動きで、上値も重いがしっかりだったといえる。
結局、S&P500指数こそ小幅安で引けたものの、ダウやナスダック指数はプラスで引
けた。」
M「今週はイエレンFRB議長の発言もあり、週末の雇用統計への警戒も結構あったようだからな。週末へ向け、ある程度は強い雇用統計も織り込んできた面もあるんだろう。」
T「ただドル高が進行しており、米輸出企業には逆風となる。それが意識されてこ
なければ良いのだが・・・。」
M「12月へ向け、更にドル高が進行する可能性はありそうだ。一方で欧州は12月に
追加金融緩和が想定されている。それだけにドル買いユーロ売りの流れが続く可能
性も高い。」
T「まあそれによりドル円は円安へと振れやすく、日本株には追い風になりそうだ
が・・・。」
M「そうだな。シカゴ投機筋の動向を見ると、円売り余地はまだ大きい。ただ投機
筋は今はユーロ売りに動いている向きが多いだけに、ドル円はさほど円安へと進行
しない可能性もあるかもな。」
T「更に円安が進行すれば黒田ラインと言われる水準も意識されているため、円安
余地は言うほど大きくないとの見方も確かにある。」
M「ああ。ただこれで日銀は追加緩和しにくくなったと言えるかもな。まあ、する
必要性も乏しくなっているとは言えるが・・・。」
T「そうだな。米国株がしっかりならば、日本株も早々崩れないだろうし、追加緩
和する必要もない。」
M「ただ日本はリセッション入りとなる懸念もあるだけに、何も手を打たなくて良
いのかという指摘は増えるだろうけどな。」
T「でも日銀動かなくても、政府が動くだろうし問題はないだろう。」
M「目新しい政策が出てくるとも思えないが・・・。」
T「いずれにしろ米国市場が12月利上げを波乱無く織り込んでいければ問題はない
だろう。」
M「あと中国だな。中国株も戻り基調になっているだけに、米利上げ懸念が重しと
ならなければ良いのだが。」
T「でも今週イエレンFRB議長の発言うけても中国株しっかりだったし、中国株は米
利上げを結構織り込んでしまっている可能性もある。」
M「中国に端を発した世界同時株安から、ほぼ3ヶ月。日柄的には調整完了となって
も不思議はない。今後は世界同時株高という流れが鮮明になってくれば面白い。」
T「今週のもう一つのイベントだった郵政グループ3社の上場も無事通過した。思っ
た以上に好スタートになったと言えるだろう。」
M「ああ。上場が正式に決まったときは世界同時株安の真っ直中でどうなることか
と思ったが、上場までにかなり地合が改善したのはやはり大きい。」
T「そうだな。政府も証券界もほっとしているだろう。」
M「今後は、郵政グループ株で儲けた個人マネーが他の銘柄に入ってくるという期
待もあり、良い流れの相場展開続いていけば良いけどな。」
T「ああ。まずは来週、日経平均やTOPIXがしっかり200日移動平均線キープ出来る
か注目したい。それが出来れば日経平均2万円も見えてくる。」
M「そうだな。期待したいモンだ。」