◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2015/12/05（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場は7週ぶりの下落となった。」
Ｍ「ああ。日経平均2万円乗せたんだが、やや強引に乗せた感が否めない。結果的にはそれで達成感が出てしまった感じだな。」
Ｔ「そうだな。12/1に先物主導で強引に終値で2万円乗せた後は、今週控えていた重
要イベントである欧州のECB理事会待ちといった感じで膠着相場だった。」
Ｍ「それで注目のECB理事会では想定通り追加緩和が決定されたものの、緩和内容が期待に届かず失望に繋がった。」
Ｔ「市場が期待しすぎていた面もあるが、今までのドラギECB総裁のマーケットへの
功績を考えると、期待してしまうのも無理はない。」
Ｍ「ああ。ドラギマジックを今まで魅せてきただけに、今回もあっと驚くサプライ
ズ用意しているのではと市場は期待していたと言えるだろう。」
Ｔ「その期待感からユーロが結構売られてきたからな。ドラギECB総裁が前回の会合
で追加緩和を示唆してから・・。」
Ｍ「だろうな。シカゴ・マーカンタイル取引所、いわゆるCMEでのユーロ先物は投機
筋がかなり売りポジション積み上げていた。」
Ｔ「ああ。12/1時点で18万枚以上の売り越しだ。これは5月以来の高水準であり、
ドラギECB総裁が追加緩和を示唆した前回会合前には6万枚程度の売り越しだった。」
Ｍ「そうだな。ドラギECB総裁が追加緩和を示唆してから12万枚以上、ユーロ売りを
積み上げたことになる。そりゃユーロ買い戻されるのも無理はない。」
Ｔ「これだけ事前に期待されてユーロ売りポジション積み上げていた投機筋が多い
んじゃ、当然実際に追加緩和された後は手仕舞いに動く向きも多いだろう。」
Ｍ「しかも内容的に期待外れとなれば尚更だな。今回のECB理事会と総裁発言をうけ、ユーロが大きく買われている。売り方の買い戻しだろうな。」
Ｔ「それをうけ昨日の日経平均は大きく売られてしまった。久々の大幅安で、25日
移動平均線も割り込んで引けている。200日線は辛うじてキープした格好だ。」
Ｍ「せっかく11月に越えられた200日線は維持して欲しいところだ。」
Ｔ「ああ。そして注目された昨日の米雇用統計が市場予測を上回るしっかりとした
数字だった。非農業部門雇用者数は前月比で21.1万人増となった。市場予測20万人増だっただけに上回った。」
Ｍ「しかも前月分が上方修正された。失業率は5.0%と前回同様だが、既に完全雇用
と言える水準だ。」
Ｔ「これを見る限り、米雇用情勢はしっかりしていると言えるだろうな。」
Ｍ「ああ。今週はISM製造業景気指数やISM非製造業景気指数がいずれも弱く米景気先行きに懸念も出てきた印象だが、取りあえず雇用統計しっかりで安心感出たと言うことだろう。」
Ｔ「そうだな。ISM製造業景気指数なんて景気の分かれ目といわれる50を3年ぶりに
割り込んだからな。」
Ｍ「ああ。通常、これが50割れとなれば、利下げなど金融緩和を考える様な状況と
も言えるだろう。50割れで利上げとなれば、まさに異例中の異例となる。」
Ｔ「でも利上げはするだろうからな。どうせ利上げするなら、米経済指標は良い方
が良いに決まっている。悪い経済指標だらけで利上げすると、米景気に悪影響が出
るのではと言う懸念に繋がるからな。」
Ｍ「そうだな。それだけに昨日の雇用統計がしっかりだったのは本当に良かったと
言えるだろう。恐らく雇用統計多少悪くても利上げは実施されるだろうからな。」
Ｔ「だろうな。今週イエレンFRB議長の講演や議会証言があったが、そこでの発言を
聞く限り、利上げする気満々だ。もう利上げは決めていますといわんばかりの発言
が相次いだ。」
Ｍ「ああ。それだけに市場も今回の利上げは仕方ないと既に許容している。つまり
織り込んでいる。注目は今後の利上げのペースだろうな。」
Ｔ「まあ、急ピッチな利上げをするとは思えないだけに、その辺は問題ないだろう
。」
Ｍ「それを上手く市場に伝えられるかどうかだろう。」
Ｔ「FOMCまで、まだ日柄もあるだけに、それまで手控えムード続くとなるとやっか
いだな。」
Ｍ「ただ、取りあえずECB理事会と米雇用統計という大きなイベントが2つ終わった
んだ。少しは動きやすくなってくる投資家も増えるかもな。」
Ｔ「まあFOMCという今月最大のイベントが控えているものの、既に結果は想定され
ているだけに、確かに少しは動きやすくなるかもな。」
Ｍ「昨晩の米国市場は大きく反発した。連日大きく下落していただけにリバウンド
的な動きとも言えるが、やはり雇用統計しっかりで安心感に繋がったんだろう。」
Ｔ「ああ。昨日はOPEC総会が行われ、減産見送りとなり原油相場が下落したため警
戒されたが、影響は限定的だったな。」
Ｍ「そうだな。エネルギー株には売られた銘柄目立っていたが、全体相場への影響
は確かに限定的だった。」
Ｔ「ダウは370ドル近くの大幅高で引けており、シカゴ日経先物も19700円台で高く
返ってきている。取りあえず200日線はしっかりキープできそうだ。25日線も週明け
越えるだろうしな。」
Ｍ「そのまま再度2万円目指すのか、それとも再び下落してくるのか来週は注目だな
。来週はメジャーSQということもあるだけに、一筋縄ではいかないかもな。」
Ｔ「ヘッジファンドなどの投機筋にしてみれば、クリスマス前の最後の勝負と大き
く動かしてくる向きが出てくるかも知れない。」
Ｍ「ああ。もしかすれば、ロールオーバー中心の動きで小動きが続くという可能性
もある。ただ去年も12月のSQ週は荒れただけに、警戒は必要だろう。」
Ｔ「そうだな。とにかく来週どのような動き見せるのか注目だな。期待したいモン
だ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場は7週ぶりの下落となった。」
Ｍ「ああ。日経平均2万円乗せたんだが、やや強引に乗せた感が否めない。結果的にはそれで達成感が出てしまった感じだな。」
Ｔ「そうだな。12/1に先物主導で強引に終値で2万円乗せた後は、今週控えていた重
要イベントである欧州のECB理事会待ちといった感じで膠着相場だった。」
Ｍ「それで注目のECB理事会では想定通り追加緩和が決定されたものの、緩和内容が期待に届かず失望に繋がった。」
Ｔ「市場が期待しすぎていた面もあるが、今までのドラギECB総裁のマーケットへの
功績を考えると、期待してしまうのも無理はない。」
Ｍ「ああ。ドラギマジックを今まで魅せてきただけに、今回もあっと驚くサプライ
ズ用意しているのではと市場は期待していたと言えるだろう。」
Ｔ「その期待感からユーロが結構売られてきたからな。ドラギECB総裁が前回の会合
で追加緩和を示唆してから・・。」
Ｍ「だろうな。シカゴ・マーカンタイル取引所、いわゆるCMEでのユーロ先物は投機
筋がかなり売りポジション積み上げていた。」
Ｔ「ああ。12/1時点で18万枚以上の売り越しだ。これは5月以来の高水準であり、
ドラギECB総裁が追加緩和を示唆した前回会合前には6万枚程度の売り越しだった。」
Ｍ「そうだな。ドラギECB総裁が追加緩和を示唆してから12万枚以上、ユーロ売りを
積み上げたことになる。そりゃユーロ買い戻されるのも無理はない。」
Ｔ「これだけ事前に期待されてユーロ売りポジション積み上げていた投機筋が多い
んじゃ、当然実際に追加緩和された後は手仕舞いに動く向きも多いだろう。」
Ｍ「しかも内容的に期待外れとなれば尚更だな。今回のECB理事会と総裁発言をうけ、ユーロが大きく買われている。売り方の買い戻しだろうな。」
Ｔ「それをうけ昨日の日経平均は大きく売られてしまった。久々の大幅安で、25日
移動平均線も割り込んで引けている。200日線は辛うじてキープした格好だ。」
Ｍ「せっかく11月に越えられた200日線は維持して欲しいところだ。」
Ｔ「ああ。そして注目された昨日の米雇用統計が市場予測を上回るしっかりとした
数字だった。非農業部門雇用者数は前月比で21.1万人増となった。市場予測20万人増だっただけに上回った。」
Ｍ「しかも前月分が上方修正された。失業率は5.0%と前回同様だが、既に完全雇用
と言える水準だ。」
Ｔ「これを見る限り、米雇用情勢はしっかりしていると言えるだろうな。」
Ｍ「ああ。今週はISM製造業景気指数やISM非製造業景気指数がいずれも弱く米景気先行きに懸念も出てきた印象だが、取りあえず雇用統計しっかりで安心感出たと言うことだろう。」
Ｔ「そうだな。ISM製造業景気指数なんて景気の分かれ目といわれる50を3年ぶりに
割り込んだからな。」
Ｍ「ああ。通常、これが50割れとなれば、利下げなど金融緩和を考える様な状況と
も言えるだろう。50割れで利上げとなれば、まさに異例中の異例となる。」
Ｔ「でも利上げはするだろうからな。どうせ利上げするなら、米経済指標は良い方
が良いに決まっている。悪い経済指標だらけで利上げすると、米景気に悪影響が出
るのではと言う懸念に繋がるからな。」
Ｍ「そうだな。それだけに昨日の雇用統計がしっかりだったのは本当に良かったと
言えるだろう。恐らく雇用統計多少悪くても利上げは実施されるだろうからな。」
Ｔ「だろうな。今週イエレンFRB議長の講演や議会証言があったが、そこでの発言を
聞く限り、利上げする気満々だ。もう利上げは決めていますといわんばかりの発言
が相次いだ。」
Ｍ「ああ。それだけに市場も今回の利上げは仕方ないと既に許容している。つまり
織り込んでいる。注目は今後の利上げのペースだろうな。」
Ｔ「まあ、急ピッチな利上げをするとは思えないだけに、その辺は問題ないだろう
。」
Ｍ「それを上手く市場に伝えられるかどうかだろう。」
Ｔ「FOMCまで、まだ日柄もあるだけに、それまで手控えムード続くとなるとやっか
いだな。」
Ｍ「ただ、取りあえずECB理事会と米雇用統計という大きなイベントが2つ終わった
んだ。少しは動きやすくなってくる投資家も増えるかもな。」
Ｔ「まあFOMCという今月最大のイベントが控えているものの、既に結果は想定され
ているだけに、確かに少しは動きやすくなるかもな。」
Ｍ「昨晩の米国市場は大きく反発した。連日大きく下落していただけにリバウンド
的な動きとも言えるが、やはり雇用統計しっかりで安心感に繋がったんだろう。」
Ｔ「ああ。昨日はOPEC総会が行われ、減産見送りとなり原油相場が下落したため警
戒されたが、影響は限定的だったな。」
Ｍ「そうだな。エネルギー株には売られた銘柄目立っていたが、全体相場への影響
は確かに限定的だった。」
Ｔ「ダウは370ドル近くの大幅高で引けており、シカゴ日経先物も19700円台で高く
返ってきている。取りあえず200日線はしっかりキープできそうだ。25日線も週明け
越えるだろうしな。」
Ｍ「そのまま再度2万円目指すのか、それとも再び下落してくるのか来週は注目だな
。来週はメジャーSQということもあるだけに、一筋縄ではいかないかもな。」
Ｔ「ヘッジファンドなどの投機筋にしてみれば、クリスマス前の最後の勝負と大き
く動かしてくる向きが出てくるかも知れない。」
Ｍ「ああ。もしかすれば、ロールオーバー中心の動きで小動きが続くという可能性
もある。ただ去年も12月のSQ週は荒れただけに、警戒は必要だろう。」
Ｔ「そうだな。とにかく来週どのような動き見せるのか注目だな。期待したいモン
だ。」
