◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2016/01/23(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も波乱相場となった。日経平均はまさかの16000円まで下落した。」

M「ああ。驚きだな。年末から日経平均3000円下げるなんて・・。しかもわずか
3週間目で。」

T「そうだな。今週水曜日と木曜日の二日間で1000円下げたからな。」

M「ただ金曜日で900円以上も戻している。」

T「まさにハイボラ相場だな。」

M「先物でいえば、木曜日のナイトセッションで15800円割れる場面もあったからな
。」

T「ただ、取りあえずそれが底となった。」

M「週末には派手に上昇し、昨晩の欧米株も軒並みと大きく上昇していることから
、ようやく相場は落ち着いてきそうだな。」

T「そうだな。まだハイボラ相場は続きそうだが、その勢いで一気に戻して欲しい
ところだ。」

M「さすがに下げた勢いで上げていくのは難しいだろう。やはりリスクオフの加速
で下げる方が、早いからな。」

T「まあ、下げてくる過程ではシコリも残しているだろうし、戻してくればやれや
れ売りも出てくるだろうからな。」

M「まあ時間をかけて戻していければ良いんじゃないのか。とにかく、下値を確認
することが先だろう。」

T「このまま日経平均16000円が大底となれば良いのだが、現状ではまだ解らない。
二番底を付けに行くかも知れないし、リバウンド一巡後に改めて売られて、もっと
下値取るかも知れない。」

M「そうだな。ただ、更に下抜けする可能性はかなり低くなっていると見て良いと
思うぞ。ECBが3月の会合で追加緩和する期待が浮上したわけだし、売り込みにくさ
は強まっている。」

T「確かにそうだな。週末に派手に戻したのも、きっかけはECB理事会後のドラギ
ECB総裁が追加緩和を示唆したことがきっかけだしな。」

M「ああ。12月にはドラギマジック不発となったものの、今回見事に汚名挽回した
格好だろう。」

T「実際に追加緩和するかは別として、ドラギECB総裁の発言を機に売り目線でガン
ガン売っていた投機筋が買い戻しに動いているようだからな。」

M「ああ。世界同時株安の大きな要因の一つとなっていた原油相場も流れが変わっ
た様相だ。」

T「原油相場も売り目線で挑んでいたヘッジファンドなども多いだろうからな。ド
ラギECB総裁の発言で、株式市場だけでなく原油相場にも買い戻すきっかけとなっている。」

M「もちろん底打ちだとは現状では言えないが、ひとまず投機筋が買い戻しに動い
てきたことから、暫くは落ち着きを取り戻す期待はあるだろう。」

T「だろうな。何処まで戻せるかは解らないが、下値をガンガン叩くような動きは
、ひとまず収まってきそうだ。」

M「為替も同様だ。今年に入ってからリスクオフの動き強まってから、円買いの動
きが強まっており、ドル円円高へと随分進行してきた。円買いドル買いポジショ
ン積み上げていたヘッジファンドなどの投機筋も多かったが、その巻き戻しも見ら
れている。」

T「そうだな。一時は1ドル115円台突っ込む場面も今週あったが、昨晩は119円近く
まで戻している。」

M「週明けの日本株も大きく上昇して始まる事が想定されるし、リスクオフの動き
は一旦は落ち着いてきそうだ。」

T「来週には米FOMC、日銀金融政策決定会合を控えている。ECBに続けば本格的に底打ちというムードになる期待もあるかもな。」

M「そうだな。株安や原油安に牽制するような姿勢が確認されれば、更に売りにく
くなるからな。」

T「日本では来週から企業決算発表が本格化する。それを機に見直し買いが強まれ
ば良いのだが、改めて失望されるようだとやっかいだ。」

M「まあ、決算は確かに期待は出来ないが、株安によりかなり織り込んでいる可能
性もあるだろう。」

T「そう期待したいところだな。」

M「ああ。とにかく来週、日本株が何処まで戻せるのか注目したい。」

T「ああ、期待したいモンだ。」