◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2016/01/30（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は日経平均17000円を挟んでの不安定な揉み合いだったといえるが、週末に上離れる格好となった。」
Ｍ「ああ。多くの人が期待していなかった日銀がサプライズ的に動いてきたからな
。」
Ｔ「しかし驚いたな。動いたこと自体も驚きだが、まさかマイナス金利導入とは
・・・。」
Ｍ「そうだな。つい先日には国会でマイナス金利導入に関して否定したばかりだ。
やはり黒田日銀総裁はサプライズ演出がお好きなようだな。」
Ｔ「確かに・・。2014年10月末に行ったハロウィン緩和も数日前に追加緩和は現状
必要はないとの考えを示しておきながら、バズーカぶっ放したからな。」
Ｍ「確かにサプライズ演出すれば市場へのインパクトは大きくなるが、ある意味市
場は混乱する。昨日なんて後場は上げたものの反乱的な動きだったからな。」
Ｔ「そうだな。マイナス金利導入決定をうけ急騰したと思えば、急落して前場付け
ていた安値まで割り込んでいる。このまま奈落の底まで落ちてしまうのではと言う
懸念すら感じる動きだった。」
Ｍ「マイナス金利導入で収益圧迫すると見られる銀行株が売られたからな。心理を
一気に冷やしたんだろう。」
Ｔ「ただ売り一巡後は市場も落ち着きを取り戻してきたのか、徐々に見直す買いも
見られて終わってみれば大幅高だ。」
Ｍ「しかし振り回された投資家も多いんじゃないのか。ザラバ見ていた向きは
・・・。」
Ｔ「だろうな。希に見るジェットコースター相場でえらい損失被った短期の個人投
資家も少なくない。」
Ｍ「まあ逆にえらい儲けた向きも当然いるだろうけど、こう波乱的な動きになりや
すいサプライズ演出は賛否も分かれる。」
Ｔ「確かにそうだな。米FRBや欧州ECBはまた違って、事前に予告をしておき、時間
をかけて市場に織り込ませるというスタンスだからな。」
Ｍ「まあそれでも事前に予告する際はどうしても市場にはサプライズ感は出てしま
うのだが、実際に金融政策の変更に動くまで日柄がある分、市場は時間をかけポジ
ション作れる。」
Ｔ「日銀の場合は突如金融政策を変更する訳だから、やはりサプライズ度が大きく
なるのは必然だ。それだけに市場は混乱しやすくなる。」
Ｍ「どちらが良いのか見方は分かれるものの、あまりサプライズを演出することに
こだわると、本当に必要な場面で政策変更がしにくくなる恐れも否めない。」
Ｔ「まあ結果的には今回はサプライズが成功したといえるし、12月の汚名を挽回し
たといえるけどな。」
Ｍ「そうだな。12月の会合では金融政策の微調整を行ったことで、もう日銀は打つ
手が限られており、追加緩和は暫く出来ないと受け止めた向きも多かったからな。」
Ｔ「確かに・・。それにより投機筋は円売りポジションを解消し、逆に円買いポジ
ションを積み上げてきたからな。」
Ｍ「それが今回のサプライズ緩和で、巻き戻しせざるを得なくなった。それだけに
急速に円安へと昨日は進行している。」
Ｔ「でも、今回の日銀の動きからも、円は買いにくくなったし、株売りもしにくく
なったという可能性はあるかもな。」
Ｍ「そうだな。マイナス金利導入の効果が実経済にどれだけ影響を与えるかは不明
ながら、何でもやると言い続けてきた日銀の姿勢が改めて確認出来たことは大きい
。」
Ｔ「これで量・質・金利と3次元緩和になったわけで、今後はそれらをどう動かして
来るのか注目されるが、ある意味打つ手は増えたと言えるわけだしな。」
Ｍ「ああ。先週にはECBがサプライズ的に追加緩和の可能性を示唆し、今週は日銀が
追加緩和に踏み切った。これでリスクオフの流れが大きく変わってくる期待は出て
きたといえる。」
Ｔ「そうだな。ECBの追加緩和期待でリスクオフの巻き戻しの動きが出てきて、日銀
が、それに追い打ちをかけたという格好だな。」
Ｍ「これで2月からはまともな相場になってくる期待はあるかもな。1月はまともな
銘柄が過度な懸念で売り込まれてきて、逆に買われたのが小型のテーマ株だ。」
Ｔ「そうだな。マネーゲーム的に買われていたテーマ株も非常に多い。まあ、短期
資金はそういう銘柄をやるしかない地合だったということもあるんだが・・。」
Ｍ「ただそういった流れが、今後は変わってくる可能性はあるだろう。」
Ｔ「まあ、まともな地合になってもマネーゲーム的に物色される銘柄は何かしら出
てくるモンだけどな。」
Ｍ「確かに・・。ただそういった銘柄を物色するしかないというような地合は変わ
ってきそうだ。」
Ｔ「そうだな。取りあえず昨晩の米国市場も日銀が動いたことを好感して大幅高と
なっている。世界的にリスクオフの巻き戻しが来週も続いて欲しいモンだ。」
Ｍ「ああ。まずは来週日本株が何処まで戻せるのか注目したい。期待したいモンだ
。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は日経平均17000円を挟んでの不安定な揉み合いだったといえるが、週末に上離れる格好となった。」
Ｍ「ああ。多くの人が期待していなかった日銀がサプライズ的に動いてきたからな
。」
Ｔ「しかし驚いたな。動いたこと自体も驚きだが、まさかマイナス金利導入とは
・・・。」
Ｍ「そうだな。つい先日には国会でマイナス金利導入に関して否定したばかりだ。
やはり黒田日銀総裁はサプライズ演出がお好きなようだな。」
Ｔ「確かに・・。2014年10月末に行ったハロウィン緩和も数日前に追加緩和は現状
必要はないとの考えを示しておきながら、バズーカぶっ放したからな。」
Ｍ「確かにサプライズ演出すれば市場へのインパクトは大きくなるが、ある意味市
場は混乱する。昨日なんて後場は上げたものの反乱的な動きだったからな。」
Ｔ「そうだな。マイナス金利導入決定をうけ急騰したと思えば、急落して前場付け
ていた安値まで割り込んでいる。このまま奈落の底まで落ちてしまうのではと言う
懸念すら感じる動きだった。」
Ｍ「マイナス金利導入で収益圧迫すると見られる銀行株が売られたからな。心理を
一気に冷やしたんだろう。」
Ｔ「ただ売り一巡後は市場も落ち着きを取り戻してきたのか、徐々に見直す買いも
見られて終わってみれば大幅高だ。」
Ｍ「しかし振り回された投資家も多いんじゃないのか。ザラバ見ていた向きは
・・・。」
Ｔ「だろうな。希に見るジェットコースター相場でえらい損失被った短期の個人投
資家も少なくない。」
Ｍ「まあ逆にえらい儲けた向きも当然いるだろうけど、こう波乱的な動きになりや
すいサプライズ演出は賛否も分かれる。」
Ｔ「確かにそうだな。米FRBや欧州ECBはまた違って、事前に予告をしておき、時間
をかけて市場に織り込ませるというスタンスだからな。」
Ｍ「まあそれでも事前に予告する際はどうしても市場にはサプライズ感は出てしま
うのだが、実際に金融政策の変更に動くまで日柄がある分、市場は時間をかけポジ
ション作れる。」
Ｔ「日銀の場合は突如金融政策を変更する訳だから、やはりサプライズ度が大きく
なるのは必然だ。それだけに市場は混乱しやすくなる。」
Ｍ「どちらが良いのか見方は分かれるものの、あまりサプライズを演出することに
こだわると、本当に必要な場面で政策変更がしにくくなる恐れも否めない。」
Ｔ「まあ結果的には今回はサプライズが成功したといえるし、12月の汚名を挽回し
たといえるけどな。」
Ｍ「そうだな。12月の会合では金融政策の微調整を行ったことで、もう日銀は打つ
手が限られており、追加緩和は暫く出来ないと受け止めた向きも多かったからな。」
Ｔ「確かに・・。それにより投機筋は円売りポジションを解消し、逆に円買いポジ
ションを積み上げてきたからな。」
Ｍ「それが今回のサプライズ緩和で、巻き戻しせざるを得なくなった。それだけに
急速に円安へと昨日は進行している。」
Ｔ「でも、今回の日銀の動きからも、円は買いにくくなったし、株売りもしにくく
なったという可能性はあるかもな。」
Ｍ「そうだな。マイナス金利導入の効果が実経済にどれだけ影響を与えるかは不明
ながら、何でもやると言い続けてきた日銀の姿勢が改めて確認出来たことは大きい
。」
Ｔ「これで量・質・金利と3次元緩和になったわけで、今後はそれらをどう動かして
来るのか注目されるが、ある意味打つ手は増えたと言えるわけだしな。」
Ｍ「ああ。先週にはECBがサプライズ的に追加緩和の可能性を示唆し、今週は日銀が
追加緩和に踏み切った。これでリスクオフの流れが大きく変わってくる期待は出て
きたといえる。」
Ｔ「そうだな。ECBの追加緩和期待でリスクオフの巻き戻しの動きが出てきて、日銀
が、それに追い打ちをかけたという格好だな。」
Ｍ「これで2月からはまともな相場になってくる期待はあるかもな。1月はまともな
銘柄が過度な懸念で売り込まれてきて、逆に買われたのが小型のテーマ株だ。」
Ｔ「そうだな。マネーゲーム的に買われていたテーマ株も非常に多い。まあ、短期
資金はそういう銘柄をやるしかない地合だったということもあるんだが・・。」
Ｍ「ただそういった流れが、今後は変わってくる可能性はあるだろう。」
Ｔ「まあ、まともな地合になってもマネーゲーム的に物色される銘柄は何かしら出
てくるモンだけどな。」
Ｍ「確かに・・。ただそういった銘柄を物色するしかないというような地合は変わ
ってきそうだ。」
Ｔ「そうだな。取りあえず昨晩の米国市場も日銀が動いたことを好感して大幅高と
なっている。世界的にリスクオフの巻き戻しが来週も続いて欲しいモンだ。」
Ｍ「ああ。まずは来週日本株が何処まで戻せるのか注目したい。期待したいモンだ
。」
