◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2016/03/26(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本市場は3週ぶりにしっかりと上昇し、日経平均は再び17000円台まで
戻してきた。」

M「ああ。結局は揉み合い相場といった感じだな。今月に入って17000円台乗せた後
は、それを挟んでの揉み合いが続いている。」

T「そうだな。ただ先週はイヤな終わり方していただけに、今週は揉み合いした離
れるのではという懸念もあったからな。」

M「今週は米国株は一服だったといえるが、その割には日本株はしっかりだったと
いえる。」

T「米国は週末にイースター休暇控えていただけにポジション調整中心の動きだっ
たようだ。先週まで強く上げてきただけに手仕舞い売りも出やすかったんだろう。」

M「だろうな。米国株は一服となったが、変わりに円安に戻してきたことが日本株
を支えたという感じだ。」

T「そうだな。先週、1ドル110円台まで突っ込んだ後は、ドル買い戻しの動きで円
安へと戻してきている。今は1ドル113円台まで戻した。」

M「このまま円安へ向かい続けていくのか、再び113円台での揉み合いになるのか日本株の先行きを占う上では重要となる。」

T「ここに来て米国の要人から利上げの話も出てきている。それがドルの買い戻し
に繋がっているようだが・・・。」

M「そうだな。4月の利上げは無いだろうけど、6月には利上げするという見方が増
えてきたのは確かだな。」

T「でも、それでドルを更に買い上がるという動きになるのかは、今までの動き見
ると疑問だよな。」

M「ただ以前ほど米国の景気先行き不安は強まっておらず、和らいできているのも
事実だ。」

T「確かにそうだな。今年に入ってからの世界同時株安は、世界経済に大きな影響
を与える米経済の先行き不安が強まったことが大きな要因だ。」

M「ああ。元を辿れば中国景気の減速だが、米国がしっかりしていれば世界経済は
踏ん張れるという見方多いからな。米国まで転けてしまえば、世界経済やばいこと
になると言う懸念に繋がる。」

T「弱かった製造業関係の経済指標には回復してきているものも見られている。た
だ今週発表された耐久財受注などは弱かったといえ、まだまだ懸念は残っているが
・・・。」

M「米国経済の回復が鮮明になってくれば、ドル買いが本格化する期待はある。」

T「だろうな。来週にはそれを確認するためにも重要な経済指標発表が目白押しだ
。」

M「週末の雇用統計ももちろん重要だが、ISM製造業景気指数も注目だろう。同指
数は景気の分かれ目とされる50割れが続いている。ただ今回発表される3月ISM製造業景気指数は50を回復することが予想されている。」

T「落ち込んでいた米製造業が回復してくれば、米国景気減速懸念は大きく和らぐ。」

M「それで雇用も堅調が続くなら尚更だろう。それだけに来週の経済指標をうけ、
為替が大きく動くのは必至だな。」

T「米経済の強さが確認されドル買いが本格化するのか、それとも再び米景気先行
き不安が意識され、円高へ戻していくのか・・。」

M「4月の日本株を占う上で来週は非常に重要な週となりそうだ。」

T「米経済は強いに越したことは無いが、懸念はやはりそれに伴って出てくる米利
上げ懸念だろう。」

M「そうだな。まあ円安になれば日本株には追い風だが、米利上げ懸念から米国株
が売られれば日本株には重しとなる。」

T「それに米利上げ懸念から中国など新興国からの資金流出懸念も再び意識される
恐れもある。」

M「ただ、どちらが良いかといえば、やはり米国経済は弱いより強い方が良いだろ
う。」

T「ああ。緩やかに拡大していくのが好ましい。」

M「来週はいよいよ年度末となり、週明けは実質的に今年度最終売買日だ。日経平
均揉み合い続けているが、そろそろどちらかに離れていく可能性はあるだろうな。」

T「配当落ち分で日経平均130円近くあるだけに、それを吸収し上げていくことが出
来るのかどうか・・・。」

M「配当落ち後は手仕舞いに動く長期投資家も多いとの見方もあるだけに、警戒は
あるだろう。」

T「ただ逆に買わなければならない向きも居ることから、どちらが強いかで来週の
動きが決まりそうだ。」

M「そうだな。来週末、日経平均17000円台で終えられるのか注目したい。」

T「ああ。期待したいモンだ。」