◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2016/04/16（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は大きく戻す展開となった。日経平均は月曜日に15500円付近まで突っ込
んだものの、木曜日には17000円伺う場面まであったからな。」
Ｍ「ああ。驚きの動きだな。今までのうっぷんを晴らすかのような状況だが、急す
ぎだろう。」
Ｔ「だよな。流れを大きく変えるような好材料が出ていたわけでもなく、あれよあ
れよと戻してしまった印象だ。」
Ｍ「そうだな。投資家心理も急ピッチに変わってきたといえるが、戻りが早いだけ
に依然として疑心暗鬼という向きも少なくない。」
Ｔ「ああ。日経平均は今月の下落を数日で取り戻してしまった格好だ。一体何があ
ったんだ。」
Ｍ「今週は米国が確かに強かった。ダウなど主要3指数はいずれも年初来高値を更新するなど、米株の強さが支えになったといえる。ただそれだけで日本株ココまで上
げる理由にはならない。」
Ｔ「ああ。米国の強さは金融機関の決算が良かったということもあるが、やはり原
油相場の上昇が大きいだろうな。」
Ｍ「そうだな、原油先物相場も今週4ヶ月半ぶりの高値水準まで上げてきてきたから
な。17日にはドーハで主要産油国による増産凍結協議が予定されているだけに買い戻しの動きなんだろう。」
Ｔ「だろうな。いろいろと好感できる報道も出てきただけに、売り方が買い戻しに
動いた可能性もあるだろうな。」
Ｍ「為替市場でも動きが見られていた。ドル円はようやく円安気味に振れてきてお
り、それも日本株に追い風になったといえる。」
Ｔ「ただ日経平均の戻りの割にはドル円の戻りは鈍いようにも思える。今月頭には
ドル円は1ドル111円～112円程度だったからな。今週は1ドル109円台までしか戻せていない。」
Ｍ「そうだな。それだけ日本株はショートポジション抱えていた向きも多かったん
だろう。それに加えて公的買いだ。今週の水曜日までは少なくとも公的年金と思わ
れる買いが観測されている。」
Ｔ「ああ。水曜日は日経平均16000円も越えてきていたんだが、その日にも公的年金
、いわゆるクジラと呼ばれる買いは観測されていた。しかも結構強い買いを見せて
いたとの声も多い。」
Ｍ「16000円割れ水準で入るならまだ解るが、16000円超え水準でも入ってきたのは
意外だな。恐らくそれに誘発され投機筋が買い戻し余儀なくされた面もあるのかも
な。」
Ｔ「だろうな。木曜日、金曜日は明らかに投機筋による日経先物の買い戻しが入っ
ている。木曜日の上昇はその影響も大きいだろう。」
Ｍ「市場では話題になったが、ニューエッジによる日経先物の大量の買い越しが木
曜日と金曜日に目立っていた。木曜日なんて6000枚以上の買い越しだからな。」
Ｔ「ニューエッジの建玉見ると大量に売りポジション抱えている状況だった。時間
をかけて積み上げてきた売りポジだが、今週かなりを買い戻した格好だ。」
Ｍ「ニューエッジの顧客にはヘッジファンドなどCTAが多いといわれており、恐らく
今週の買い戻しもCTAによるものだろう。」
Ｔ「だろうな。原油相場や為替相場も投機筋による買い戻しだろうし、結局今週の
マーケットの動きは、投機筋がポジションを手仕舞いしてきたということなんだろ
うな。」
Ｍ「ああ。今週は週末にかけG20があったことや17日にはドーハ会議も控えていた。
そのタイミングで手仕舞いに動いてきたという感じか。」
Ｔ「だろうな。いずれにしろ日本株も買い戻しが中心なら更なる戻りも限定的にな
りそうだ。」
Ｍ「そうだな。ただ今週観測されていた公的年金買いが支えとなる期待はあるだろ
う。もちろん公的年金買いだっていつまでも入るわけではないだろうけどな。」
Ｔ「ああ。ただ売り込みにくさは出てきた可能性はありそうだ。」
Ｍ「ただやはり心配なのは為替だろう。シカゴ投機筋による円先物ポジションは今
週火曜日の時点で過去最高の買い越し状態となっている。」
Ｔ「まあ水曜日以降、円先物は手仕舞い売り出ているだろうから、多少は減ってそ
うだが、依然として高水準に買い越しているのは確かだろうな。」
Ｍ「火曜日の時点で過去最高の買い越し状態だった割には、戻り鈍いよな。本格的
に投機筋がポジションを手仕舞いにくるなら、もっと円安へ振れても不思議はない
。」
Ｔ「だよな。そう考えると、ドル売り円買い姿勢はまだ崩していない向きも多いと
言えるのかもな。」
Ｍ「ああ。それだけに、株式市場も来週は警戒だろう。改めて売ってくるという恐
れも否めない。」
Ｔ「まあ下値では公的年金買いが支えるという期待はあるが、それがもし下げたと
き入らないと、投機筋は再び売りポジ積み上げてくるかも知れない。」
Ｍ「ただ月末には日銀会合も控えているからな。その前に売りポジションを積み上
げるのは厳しいだろう。」
Ｔ「だよな。だとすれば、日銀会合までは、下手にポジション積み上げない可能性
はありそうだ。」
Ｍ「昨晩は再び円高へと進行してきている。為替が来週、下抜けてくるようだとや
っかいだが、円買いポジションの積み上がり考えれば、更に積み上げるとも考えに
くそうだけどな。」
Ｔ「日銀会合まではな。」
Ｍ「ああ。円高水準となっている状況では、追加緩和という可能性は当然あるわけ
だからな。」
Ｔ「そうだな。まずは日経先物を今週買い戻した投機筋が来週も買い戻し続けるの
か注目したい。」
Ｍ「それに公的買いが再び入るのかも注目だろうな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は大きく戻す展開となった。日経平均は月曜日に15500円付近まで突っ込
んだものの、木曜日には17000円伺う場面まであったからな。」
Ｍ「ああ。驚きの動きだな。今までのうっぷんを晴らすかのような状況だが、急す
ぎだろう。」
Ｔ「だよな。流れを大きく変えるような好材料が出ていたわけでもなく、あれよあ
れよと戻してしまった印象だ。」
Ｍ「そうだな。投資家心理も急ピッチに変わってきたといえるが、戻りが早いだけ
に依然として疑心暗鬼という向きも少なくない。」
Ｔ「ああ。日経平均は今月の下落を数日で取り戻してしまった格好だ。一体何があ
ったんだ。」
Ｍ「今週は米国が確かに強かった。ダウなど主要3指数はいずれも年初来高値を更新するなど、米株の強さが支えになったといえる。ただそれだけで日本株ココまで上
げる理由にはならない。」
Ｔ「ああ。米国の強さは金融機関の決算が良かったということもあるが、やはり原
油相場の上昇が大きいだろうな。」
Ｍ「そうだな、原油先物相場も今週4ヶ月半ぶりの高値水準まで上げてきてきたから
な。17日にはドーハで主要産油国による増産凍結協議が予定されているだけに買い戻しの動きなんだろう。」
Ｔ「だろうな。いろいろと好感できる報道も出てきただけに、売り方が買い戻しに
動いた可能性もあるだろうな。」
Ｍ「為替市場でも動きが見られていた。ドル円はようやく円安気味に振れてきてお
り、それも日本株に追い風になったといえる。」
Ｔ「ただ日経平均の戻りの割にはドル円の戻りは鈍いようにも思える。今月頭には
ドル円は1ドル111円～112円程度だったからな。今週は1ドル109円台までしか戻せていない。」
Ｍ「そうだな。それだけ日本株はショートポジション抱えていた向きも多かったん
だろう。それに加えて公的買いだ。今週の水曜日までは少なくとも公的年金と思わ
れる買いが観測されている。」
Ｔ「ああ。水曜日は日経平均16000円も越えてきていたんだが、その日にも公的年金
、いわゆるクジラと呼ばれる買いは観測されていた。しかも結構強い買いを見せて
いたとの声も多い。」
Ｍ「16000円割れ水準で入るならまだ解るが、16000円超え水準でも入ってきたのは
意外だな。恐らくそれに誘発され投機筋が買い戻し余儀なくされた面もあるのかも
な。」
Ｔ「だろうな。木曜日、金曜日は明らかに投機筋による日経先物の買い戻しが入っ
ている。木曜日の上昇はその影響も大きいだろう。」
Ｍ「市場では話題になったが、ニューエッジによる日経先物の大量の買い越しが木
曜日と金曜日に目立っていた。木曜日なんて6000枚以上の買い越しだからな。」
Ｔ「ニューエッジの建玉見ると大量に売りポジション抱えている状況だった。時間
をかけて積み上げてきた売りポジだが、今週かなりを買い戻した格好だ。」
Ｍ「ニューエッジの顧客にはヘッジファンドなどCTAが多いといわれており、恐らく
今週の買い戻しもCTAによるものだろう。」
Ｔ「だろうな。原油相場や為替相場も投機筋による買い戻しだろうし、結局今週の
マーケットの動きは、投機筋がポジションを手仕舞いしてきたということなんだろ
うな。」
Ｍ「ああ。今週は週末にかけG20があったことや17日にはドーハ会議も控えていた。
そのタイミングで手仕舞いに動いてきたという感じか。」
Ｔ「だろうな。いずれにしろ日本株も買い戻しが中心なら更なる戻りも限定的にな
りそうだ。」
Ｍ「そうだな。ただ今週観測されていた公的年金買いが支えとなる期待はあるだろ
う。もちろん公的年金買いだっていつまでも入るわけではないだろうけどな。」
Ｔ「ああ。ただ売り込みにくさは出てきた可能性はありそうだ。」
Ｍ「ただやはり心配なのは為替だろう。シカゴ投機筋による円先物ポジションは今
週火曜日の時点で過去最高の買い越し状態となっている。」
Ｔ「まあ水曜日以降、円先物は手仕舞い売り出ているだろうから、多少は減ってそ
うだが、依然として高水準に買い越しているのは確かだろうな。」
Ｍ「火曜日の時点で過去最高の買い越し状態だった割には、戻り鈍いよな。本格的
に投機筋がポジションを手仕舞いにくるなら、もっと円安へ振れても不思議はない
。」
Ｔ「だよな。そう考えると、ドル売り円買い姿勢はまだ崩していない向きも多いと
言えるのかもな。」
Ｍ「ああ。それだけに、株式市場も来週は警戒だろう。改めて売ってくるという恐
れも否めない。」
Ｔ「まあ下値では公的年金買いが支えるという期待はあるが、それがもし下げたと
き入らないと、投機筋は再び売りポジ積み上げてくるかも知れない。」
Ｍ「ただ月末には日銀会合も控えているからな。その前に売りポジションを積み上
げるのは厳しいだろう。」
Ｔ「だよな。だとすれば、日銀会合までは、下手にポジション積み上げない可能性
はありそうだ。」
Ｍ「昨晩は再び円高へと進行してきている。為替が来週、下抜けてくるようだとや
っかいだが、円買いポジションの積み上がり考えれば、更に積み上げるとも考えに
くそうだけどな。」
Ｔ「日銀会合まではな。」
Ｍ「ああ。円高水準となっている状況では、追加緩和という可能性は当然あるわけ
だからな。」
Ｔ「そうだな。まずは日経先物を今週買い戻した投機筋が来週も買い戻し続けるの
か注目したい。」
Ｍ「それに公的買いが再び入るのかも注目だろうな。期待したいモンだ。」
