◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2016/09/10（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は揉み合い相場だった。メジャーSQ週と言うこともあり、波乱もあるかと
警戒されたが、かなり小動きだった。」
Ｍ「ああ。方向感乏しい動きで日中の値幅も出にくく膠着相場だったと言えるだろ
う。」
Ｔ「売り買い交錯というか、依然として参加者乏しい印象だ。売り手も買い手も積
極的には動けないといった感じか・・。」
Ｍ「だろうな。米レイバーデイ明けで少しは海外投資家の売買も増えてくるかと期
待されたが、さほど変わらずだな。」
Ｔ「日経平均は17000円台乗せたんだが、その水準では上値買い上がる動きは見られず、17000円を挟んでの揉み合いとなっていた。」
Ｍ「やはり今月は日米の金融政策があり、そこで大きな動きが出るのではとの見方
もあるだけに動きにくいという面もあったんだろう。」
Ｔ「そうだな。日銀金融政策決定会合では追加緩和が期待されているものの、色々
な思惑が交錯しており、警戒感もある状況だ。」
Ｍ「ああ。かなり不透明だと言えるだろう。追加緩和するにも何するんだというこ
ともあるし、今回は検証だけで追加緩和には動かないとの見方も少なくない。」
Ｔ「既に色々と報道も出ているものの、どれも信憑性乏しいし、結局最後の最後ま
で、どういう動きしてくるのか読みにくいと言えるだろう。」
Ｍ「だろうな。米FOMCも同様に不透明さも強い。ここに来て米経済指標の弱さから
9月利上げの可能性は結構低くなってきたものの、12月利上げの可能性は十分ある状況で、それを9月FOMCで示唆するとの見方も多い。」
Ｔ「今週発表されたISM非製造業景況感指数はえらい弱い数字となった。景気の分かれ目とされる50は維持したとはいえ、前月からは大きく低下しもちろん市場予測も
大きく下回った。」
Ｍ「6年半ぶりの低水準だからな。先週発表された製造業景況感指数は半年ぶりの50割れだし、とても利上げするような状況ではない。」
Ｔ「だよな。ただ結構要人発言聞くと、利上げに前向きな人が非常に多い。」
Ｍ「ああ。恐らくFRB内はそういう方向性なのは確かなんだろう。ただそうしたいが
、経済指標がいまいち付いてこないという感じか。」
Ｔ「そうだな。利上げしておきたいが、なかなかタイミング的に合わないという面
もあるのかもな。」
Ｍ「ちょっとくらいの弱い経済指標には目をつぶっても良いんだろうけど、こう立
て続けに弱いモノが出てくると、やはり悩ましいだろうな。」
Ｔ「昨日はボストン連銀ローゼングレン総裁が利上げに前向きな発言している。こ
の人は今年FOMC投票権を持っているし、ハト派として知られる要人だ。」
Ｍ「ああ。その影響もあって、昨日も米金利が上昇した。利上げをいよいよ警戒し
てきたような動きだ。」
Ｔ「そうだな。米国だけでなく欧州も金利上昇してきている。きっかけは木曜日の
ドラギECB総裁発言だ。」
Ｍ「ああ。その日、ECBは定例会合で金融政策の現状維持を決めた。これは想定内だが、記者会見でドラギECB総裁が金融緩和策の拡大に関して議論したかという質問にノーと答えた。」
Ｔ「更に現状では、緩和拡大の必要性は無いような見解を示している。これが余計
だった。」
Ｍ「そうだな。それによりECBは暫く緩和拡大には動かないとの見方に繋がった。今
まで結構緩和方向へ舵取りしていたと思っていたECBが、どうも変わってきたのでは
との見方にもなっている。」
Ｔ「そうだな。テーパリング懸念までには繋がっていないものの、先行きは結構不
透明になってきたという見方なんだろう。」
Ｍ「それが欧州債の手仕舞い売りに繋がり、金利上昇に繋がった。その動きが米国
にも波及し、米国債売り金利高となってしまっている。」
Ｔ「昨日のローゼングレン総裁発言もその動きに拍車をかけた格好だな。」
Ｍ「言ってみれば、ドラギECB総裁が引き金を引いてしまったと言うことなんだろう
な。欧米債券売りの・・・。」
Ｔ「そうかもな。急速な債券安金利高をうけて、昨日の欧米株も売られている。し
かも結構派手に・・・。」
Ｍ「米国株の下落は久々の大きさだ。6月下旬の英国民投票以来の大きさだな。」
Ｔ「米国株は高値圏で下げそうで下げない状況続けていたンだが・・・。」
Ｍ「ああ。早期利上げ懸念が強まっても、底堅さは見せていた。金融株が買われた
りしてな。」
Ｔ「それがついに崩れてきた格好か。」
Ｍ「まあ9月のFOMCでの利上げはさすがにないだろうから、波乱も早々続かないだろうけど、FOMC声明やイエレンFRB議長会見で年内の利上げを示唆する可能性は十分ある。それだけに上値も米国株重くなりそうだ。」
Ｔ「そうだな。為替は円安気味となっており、日本株には支えとなりそうだが、や
はり米国株が派手に下げれば日本株も売られてしまう。」
Ｍ「昨日のシカゴ日経先物は円建てで16650円か・・。200円ほどの下落か。これで
また17000円台が遠のいてしまった。」
Ｔ「もう一回仕切り直しという感じか。」
Ｍ「そうだな。下げれば日銀ETF買いも入るし、売り込みにくいという状況は続くだ
ろう。円安も支えになるし。ただ上値は重くなるのは仕方なさそうだ。」
Ｔ「取りあえず来週、欧米株がしっかり落ち着き取り戻せるのか注目だな。期待し
たいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は揉み合い相場だった。メジャーSQ週と言うこともあり、波乱もあるかと
警戒されたが、かなり小動きだった。」
Ｍ「ああ。方向感乏しい動きで日中の値幅も出にくく膠着相場だったと言えるだろ
う。」
Ｔ「売り買い交錯というか、依然として参加者乏しい印象だ。売り手も買い手も積
極的には動けないといった感じか・・。」
Ｍ「だろうな。米レイバーデイ明けで少しは海外投資家の売買も増えてくるかと期
待されたが、さほど変わらずだな。」
Ｔ「日経平均は17000円台乗せたんだが、その水準では上値買い上がる動きは見られず、17000円を挟んでの揉み合いとなっていた。」
Ｍ「やはり今月は日米の金融政策があり、そこで大きな動きが出るのではとの見方
もあるだけに動きにくいという面もあったんだろう。」
Ｔ「そうだな。日銀金融政策決定会合では追加緩和が期待されているものの、色々
な思惑が交錯しており、警戒感もある状況だ。」
Ｍ「ああ。かなり不透明だと言えるだろう。追加緩和するにも何するんだというこ
ともあるし、今回は検証だけで追加緩和には動かないとの見方も少なくない。」
Ｔ「既に色々と報道も出ているものの、どれも信憑性乏しいし、結局最後の最後ま
で、どういう動きしてくるのか読みにくいと言えるだろう。」
Ｍ「だろうな。米FOMCも同様に不透明さも強い。ここに来て米経済指標の弱さから
9月利上げの可能性は結構低くなってきたものの、12月利上げの可能性は十分ある状況で、それを9月FOMCで示唆するとの見方も多い。」
Ｔ「今週発表されたISM非製造業景況感指数はえらい弱い数字となった。景気の分かれ目とされる50は維持したとはいえ、前月からは大きく低下しもちろん市場予測も
大きく下回った。」
Ｍ「6年半ぶりの低水準だからな。先週発表された製造業景況感指数は半年ぶりの50割れだし、とても利上げするような状況ではない。」
Ｔ「だよな。ただ結構要人発言聞くと、利上げに前向きな人が非常に多い。」
Ｍ「ああ。恐らくFRB内はそういう方向性なのは確かなんだろう。ただそうしたいが
、経済指標がいまいち付いてこないという感じか。」
Ｔ「そうだな。利上げしておきたいが、なかなかタイミング的に合わないという面
もあるのかもな。」
Ｍ「ちょっとくらいの弱い経済指標には目をつぶっても良いんだろうけど、こう立
て続けに弱いモノが出てくると、やはり悩ましいだろうな。」
Ｔ「昨日はボストン連銀ローゼングレン総裁が利上げに前向きな発言している。こ
の人は今年FOMC投票権を持っているし、ハト派として知られる要人だ。」
Ｍ「ああ。その影響もあって、昨日も米金利が上昇した。利上げをいよいよ警戒し
てきたような動きだ。」
Ｔ「そうだな。米国だけでなく欧州も金利上昇してきている。きっかけは木曜日の
ドラギECB総裁発言だ。」
Ｍ「ああ。その日、ECBは定例会合で金融政策の現状維持を決めた。これは想定内だが、記者会見でドラギECB総裁が金融緩和策の拡大に関して議論したかという質問にノーと答えた。」
Ｔ「更に現状では、緩和拡大の必要性は無いような見解を示している。これが余計
だった。」
Ｍ「そうだな。それによりECBは暫く緩和拡大には動かないとの見方に繋がった。今
まで結構緩和方向へ舵取りしていたと思っていたECBが、どうも変わってきたのでは
との見方にもなっている。」
Ｔ「そうだな。テーパリング懸念までには繋がっていないものの、先行きは結構不
透明になってきたという見方なんだろう。」
Ｍ「それが欧州債の手仕舞い売りに繋がり、金利上昇に繋がった。その動きが米国
にも波及し、米国債売り金利高となってしまっている。」
Ｔ「昨日のローゼングレン総裁発言もその動きに拍車をかけた格好だな。」
Ｍ「言ってみれば、ドラギECB総裁が引き金を引いてしまったと言うことなんだろう
な。欧米債券売りの・・・。」
Ｔ「そうかもな。急速な債券安金利高をうけて、昨日の欧米株も売られている。し
かも結構派手に・・・。」
Ｍ「米国株の下落は久々の大きさだ。6月下旬の英国民投票以来の大きさだな。」
Ｔ「米国株は高値圏で下げそうで下げない状況続けていたンだが・・・。」
Ｍ「ああ。早期利上げ懸念が強まっても、底堅さは見せていた。金融株が買われた
りしてな。」
Ｔ「それがついに崩れてきた格好か。」
Ｍ「まあ9月のFOMCでの利上げはさすがにないだろうから、波乱も早々続かないだろうけど、FOMC声明やイエレンFRB議長会見で年内の利上げを示唆する可能性は十分ある。それだけに上値も米国株重くなりそうだ。」
Ｔ「そうだな。為替は円安気味となっており、日本株には支えとなりそうだが、や
はり米国株が派手に下げれば日本株も売られてしまう。」
Ｍ「昨日のシカゴ日経先物は円建てで16650円か・・。200円ほどの下落か。これで
また17000円台が遠のいてしまった。」
Ｔ「もう一回仕切り直しという感じか。」
Ｍ「そうだな。下げれば日銀ETF買いも入るし、売り込みにくいという状況は続くだ
ろう。円安も支えになるし。ただ上値は重くなるのは仕方なさそうだ。」
Ｔ「取りあえず来週、欧米株がしっかり落ち着き取り戻せるのか注目だな。期待し
たいモンだ。」
