◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2016/11/19（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週もしっかりとした展開だった。日経平均は17500円固めるどころか、週末に
は18000円超える場面もあったからな。」
Ｍ「ああ。依然として強い相場継続しており、トランプラリーになっていると言え
るだろう。」
Ｔ「そうだな。先週の時点ではまだ大統領選から間もないし、上昇継続に疑心暗鬼
も強かったといえる。ただ今週もしっかりと強さ継続していることから完全に流れ
が変わったと言わざるを得ない。」
Ｍ「日本株だけでなく、当然だが米国株も強い動き継続しており、米ダウに続き、
S&P500指数やナスダック指数も史上最多値に迫ってきている。」
Ｔ「個別株見ると、金融株の上昇が何より顕著だ。世界的な金利高により恩恵を受
けるとの思惑で金融株の強さが継続している。」
Ｍ「米国では、そういった金利高に加えて、金融規制の緩和や撤廃への期待も金融
株に追い風になっていると言えるだろう。」
Ｔ「そうだな。トランプ氏はボルカールール含めたドッド・フランク法の完全撤廃
を以前、公言している。」
Ｍ「ああ。実際には完全撤廃は難しいだろうけど、一部廃止など規制緩和に動くこ
とは十分考えられる。」
Ｔ「そうなれば、金融機関は収益拡大の期待が広がるからな。まあリーマンショッ
クのような状況に再び陥る恐れも出てくることになるが・・・。」
Ｍ「今週行われたイエレンFRB議長の議会証言では、ドッドフランク法擁護の姿勢を
示しており、廃止や緩和には否定的だ。」
Ｔ「ああ。ただ以前からトランプ氏はイエレンFRB議長を非難している。任期で交代
させるとハッキリ発言している。」
Ｍ「そうだな。FRB議長は大統領が任命し議会で承認する。それだけに、もしイエレ
ンFRB議長を本当に交代させるなら、次期FRB議長はトランプ氏が人選することにな
る。議会もねじれじゃないだけに、あっさり決まる恐れもあるだろう。」
Ｔ「そういった思惑から金融株が追い風になっているわけだな。」
Ｍ「ああ。銀行株だけでなく為替相場もえらいことになっている。」
Ｔ「そうだな。金利高により日米金利差拡大でドル円相場は一段と円安が進行して
いる。」
Ｍ「日本は日銀が金利をコントロールしており、金利は上がりにくくなっているだ
けに、尚更日米金利差拡大に繋がっている。」
Ｔ「そうだな。それでも日本の金利も上昇はしてきているんだが、今週初めて日銀
は指し値オペを実施した。」
Ｍ「ああ。金利上昇を牽制する姿勢を明確に示してきた。そういったこともあり、
ドル円は今週大きく円安へ振れている。」
Ｔ「先週末は1ドル106円台だったものが、今週末は1ドル110円台だからな。しかも
111円も目前だ。」
Ｍ「対円でのドルの上昇は異例とも言える急ピッチな展開となっている。」
Ｔ「ああ。」
Ｍ「ただ相場の流れがガラッと変わり、是正相場になってくるとき、このような急
ピッチな展開になりやすい。」
Ｔ「まさに今はそういう感じなんだろう。2012年12月からアベノミクス相場が始ま
ったときのように・・。」
Ｍ「まあ、あの時ほど強い相場が続くかは微妙だけどな。今はまだトランプ政権始
まってもいない段階だし、中長期的に続いていくのか、まだ見極める時期だといえ
る。」
Ｔ「ただ少なくともトランプ政権発足までは思惑だけで大きくは崩れないとの見方
も増えている。」
Ｍ「そうだな。ただあのトランプ氏だからな。今までのパターンが通用しない可能
性も高い。」
Ｔ「何よりも、やはりボロ出してくるのが怖いよな。トランプ政権への期待より、
懸念の方が強く意識されてくるようだと、投資家心理はガラッと変わる恐れがある
。」
Ｍ「現状ではトランプ氏もかなり意識して発言しているし、大統領選で勝利する前
とは別人とも思えるような感じだ。」
Ｔ「そうだな。こういう姿勢がいつまで続くのかだろうな。」
Ｍ「強いドルは米国にとって悪くはないものの、やはりドル高や長期金利上昇は米
国経済には悪い面も多い。それらがいずれは意識されてくるだろう。」
Ｔ「そうなれば、当然米国株には重しとなる。」
Ｍ「それに、ドル高牽制の発言が出てくる恐れも否めない。何しろ、何言い出すの
かわからない人だからな。トランプ氏は・・。」
Ｔ「ただそういった懸念が燻り続けている方が、逆に相場は長続きするものかもな
。やはり皆が皆楽観的になってしまえば、相場はピークだといえるからな。」
Ｍ「確かにそれは言える。相場は懐疑の中で育つっていうからな。」
Ｔ「ああ。思い返せば、今回のトランプ相場、悲観の中に生まれたとも言える。
トランプ氏がまさかの大統領選に勝利し、日本市場では悲観に包まれた訳だからな
。」
Ｍ「確かに。相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育つ、有名な相場格言だ。」
Ｔ「まあ、そのあとは楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく、と続くんだが
・・・。」
Ｍ「まだ楽観的な状況にはなっていない。まあ、来週もしっかりとした展開続けら
れるのか注目したい。」
Ｔ「ああ。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週もしっかりとした展開だった。日経平均は17500円固めるどころか、週末に
は18000円超える場面もあったからな。」
Ｍ「ああ。依然として強い相場継続しており、トランプラリーになっていると言え
るだろう。」
Ｔ「そうだな。先週の時点ではまだ大統領選から間もないし、上昇継続に疑心暗鬼
も強かったといえる。ただ今週もしっかりと強さ継続していることから完全に流れ
が変わったと言わざるを得ない。」
Ｍ「日本株だけでなく、当然だが米国株も強い動き継続しており、米ダウに続き、
S&P500指数やナスダック指数も史上最多値に迫ってきている。」
Ｔ「個別株見ると、金融株の上昇が何より顕著だ。世界的な金利高により恩恵を受
けるとの思惑で金融株の強さが継続している。」
Ｍ「米国では、そういった金利高に加えて、金融規制の緩和や撤廃への期待も金融
株に追い風になっていると言えるだろう。」
Ｔ「そうだな。トランプ氏はボルカールール含めたドッド・フランク法の完全撤廃
を以前、公言している。」
Ｍ「ああ。実際には完全撤廃は難しいだろうけど、一部廃止など規制緩和に動くこ
とは十分考えられる。」
Ｔ「そうなれば、金融機関は収益拡大の期待が広がるからな。まあリーマンショッ
クのような状況に再び陥る恐れも出てくることになるが・・・。」
Ｍ「今週行われたイエレンFRB議長の議会証言では、ドッドフランク法擁護の姿勢を
示しており、廃止や緩和には否定的だ。」
Ｔ「ああ。ただ以前からトランプ氏はイエレンFRB議長を非難している。任期で交代
させるとハッキリ発言している。」
Ｍ「そうだな。FRB議長は大統領が任命し議会で承認する。それだけに、もしイエレ
ンFRB議長を本当に交代させるなら、次期FRB議長はトランプ氏が人選することにな
る。議会もねじれじゃないだけに、あっさり決まる恐れもあるだろう。」
Ｔ「そういった思惑から金融株が追い風になっているわけだな。」
Ｍ「ああ。銀行株だけでなく為替相場もえらいことになっている。」
Ｔ「そうだな。金利高により日米金利差拡大でドル円相場は一段と円安が進行して
いる。」
Ｍ「日本は日銀が金利をコントロールしており、金利は上がりにくくなっているだ
けに、尚更日米金利差拡大に繋がっている。」
Ｔ「そうだな。それでも日本の金利も上昇はしてきているんだが、今週初めて日銀
は指し値オペを実施した。」
Ｍ「ああ。金利上昇を牽制する姿勢を明確に示してきた。そういったこともあり、
ドル円は今週大きく円安へ振れている。」
Ｔ「先週末は1ドル106円台だったものが、今週末は1ドル110円台だからな。しかも
111円も目前だ。」
Ｍ「対円でのドルの上昇は異例とも言える急ピッチな展開となっている。」
Ｔ「ああ。」
Ｍ「ただ相場の流れがガラッと変わり、是正相場になってくるとき、このような急
ピッチな展開になりやすい。」
Ｔ「まさに今はそういう感じなんだろう。2012年12月からアベノミクス相場が始ま
ったときのように・・。」
Ｍ「まあ、あの時ほど強い相場が続くかは微妙だけどな。今はまだトランプ政権始
まってもいない段階だし、中長期的に続いていくのか、まだ見極める時期だといえ
る。」
Ｔ「ただ少なくともトランプ政権発足までは思惑だけで大きくは崩れないとの見方
も増えている。」
Ｍ「そうだな。ただあのトランプ氏だからな。今までのパターンが通用しない可能
性も高い。」
Ｔ「何よりも、やはりボロ出してくるのが怖いよな。トランプ政権への期待より、
懸念の方が強く意識されてくるようだと、投資家心理はガラッと変わる恐れがある
。」
Ｍ「現状ではトランプ氏もかなり意識して発言しているし、大統領選で勝利する前
とは別人とも思えるような感じだ。」
Ｔ「そうだな。こういう姿勢がいつまで続くのかだろうな。」
Ｍ「強いドルは米国にとって悪くはないものの、やはりドル高や長期金利上昇は米
国経済には悪い面も多い。それらがいずれは意識されてくるだろう。」
Ｔ「そうなれば、当然米国株には重しとなる。」
Ｍ「それに、ドル高牽制の発言が出てくる恐れも否めない。何しろ、何言い出すの
かわからない人だからな。トランプ氏は・・。」
Ｔ「ただそういった懸念が燻り続けている方が、逆に相場は長続きするものかもな
。やはり皆が皆楽観的になってしまえば、相場はピークだといえるからな。」
Ｍ「確かにそれは言える。相場は懐疑の中で育つっていうからな。」
Ｔ「ああ。思い返せば、今回のトランプ相場、悲観の中に生まれたとも言える。
トランプ氏がまさかの大統領選に勝利し、日本市場では悲観に包まれた訳だからな
。」
Ｍ「確かに。相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育つ、有名な相場格言だ。」
Ｔ「まあ、そのあとは楽観の中で成熟し、幸福感の中で消えていく、と続くんだが
・・・。」
Ｍ「まだ楽観的な状況にはなっていない。まあ、来週もしっかりとした展開続けら
れるのか注目したい。」
Ｔ「ああ。期待したいモンだ。」
