過度の反日感情を助長する歴史教科書

過度の反日感情を助長する歴史教科書

バンダービルド

韓国の反日はすでに過剰な状態だ。
過度な反日がもたらす副作用は、国格の毀損など多岐に渡って深刻な段階に入った。
こういった副作用を解消するため、過度な反日教育は止めなければならない。
ところが、1月31日に公開された歴史教科書の最終版では、反日的な内容がむしろひどくなったものと思われる。
端的に、中学生用の最終版には、このような内容が追加された。

<市民団体は、1992年から毎週水曜デモを開き、継続的に日本政府に問題解決を要求しており、水曜デモ1000回を記念して、平和の少女像が建立された。>

事実上、親北朝鮮左派性向の団体が主導する外国公館の近くでの不適切なデモ行為をむしろ正当化し、国際規範と国内法に明らかに違反する違法な施設物(慰安婦像)まで擁護する内容となっている。
反日に埋没し、若い学生が学ぶ教科書に、法(国際規範、国内法)に違反しても構わないというような内容が入っているのだ。
言い換えれば、国家レベルで学生に、不法や違法を実質的に助長ないし幇助する教育をするわけである。
このような教科書で学んだ学生たちに、後に遵法精神のようなものを期待することができるだろうか?

高校生用の最終版には、このような内容が出てくる。

<日本軍慰安婦被害者たちは、拒否することができない状況の中で、ひどい痛みと屈辱を経験し、人権を蹂躙された性奴隷だった。彼女たちの中には、劣悪な環境の中で、病気、暴行、自殺で死んでいった人も多かった。さらに戦争に負けて逃げていく日本軍に集団殺害されたりした。>

いくら被害を強調する次元で大げさに記述したものだとしても、ないものを作り出してはならない。
ないものを作り出すのは歪曲であり捏造である。
当時の慰安婦は、いくらでも本人自らの自由意思に基づいて廃業することができたと知られている。
併せて、当時、かなりの軍人よりも高い報酬(対価)が与えられていたことも知られている。
そのために、お金を貯めて故郷に送金もしてたし、蓄音機などの高価な物も保有していて、ショッピングなども楽しんでいたという内容を盛り込んだ客観的資料(米軍の記録など)が存在する。
これのどこが「性奴隷」に該当するのか?
お金を稼ぐために故郷に送金して買い物を楽しむのと「性奴隷」は、互いに全く合わない。

<病気、暴行、自殺で死んでいった人も多かった>とした。
ところが、具体的な被害事例や規模などを詳しく教えてくれる事例は提示されていない。
ただ「病気、暴行、自殺が多かった」である。
<敗北して逃げていく日本軍に集団殺害されたりした」という部分は、中国側がプロパガンダ次元で普段から主張している内容をそのまま反映したものだ。
共産主義の国が一方的に主張している政治的な宣伝扇動の内容を、何の検証もなく自由大韓民国の教科書に反映させるなんて驚くべきことだ。
反日を強調するためなら検証もしていない内容をそのまま教科書に反映しても構わないのか?

こんな教科書で学んだ今日の韓国の学生が、「独立闘士」にならないはずがあるだろうか?
教科書がずっとこのままなら、いつでもすぐに第2第3の靖国自製爆弾事件が発生するだろう。
少なくとも日本関連の内容だけを見れば、今回の最終版の教科書は、最近の反日の雰囲気に迎合した反日感情助長用の教科書である。
 
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