中国と日本の違い

中国と日本の違い

「無明」というブログの人

大衆は、自分のことでさえ、他人のせいにして責任転嫁することを好む。
口ではブラフ(虚風)と見栄(虚勢)を言いながら愛国を叫ぶが、本当に最も重要なのは、単に自分の感情である。
どの国にもこういった愚かな者が一定割合存在するが、こういった者たちが影響力を大きく持つようになると、自分自身だけでなく、その国にとっても悲劇である。


中国の対北不快感
とんでもない人間が多い。バランス外交を主張する者たち、統一大当たり論を叫ぶ者は、中国の外交基準について何も知らなかったということが明らかになった…
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これは昨年の3月にあげたコラムだ。
北に不快感を持っている中国のことを書いた。

数回にわたって指摘したように、中国と日本の違いの一つは、安全保障問題軽視の有無にある。
大衆的な側面でも、この部分は明確である。

明確な戦略の上で安保観を維持していた中国に比べると、米国の要請があったにも関わらず再武装を拒否して、普通の国になることでさえも拒否していた日本は、戦後ずっと米国に依存して安全保障をしてきた。
この差は非常に大きい。

確かに戦後の日本の執権勢力の自民党は、安全保障問題において、とんでもないことばかりを繰り返してきたのだ。
しかしこれを自民党だけの責任にするのは困難である。
自民党は、否定的な意味でも、肯定的な意味でも、透明に近い白色政党であり、独自のアイデンティティというよりも、日本の大衆の心(心性)に政策の方向を相当部分依存している政党で、自民党の戦後の安保軽視は、他でもない日本国民の支持があったからだった。

米国のせいではなく、完全に日本自身が選択した結果である。
米国は大陸が赤化されていた1948年、日本の経済的自立を目的として、日本中心に反共の障壁を育成すると正式にロイヤル米陸軍長官の口で明らかにした後、日本の政策を修正し、継続して日本に再武装を要求してきた。

しかし日本は、吉田茂首相からはじまった半世紀の間拒否してきた安全保障問題から目を背けようとした。
それなのに相当数の日本人たちが、「日本の非軍事化政策」は消滅してから半世紀も経ったというのに、ともすると米国のせいにしている。
太平洋戦争の責任を他国のせいにするだけでなく、戦後の安全保障問題をも他国のせいにしているのだ。
左翼たちはすべての責任を米国のせいにして太平洋戦争のときと同じように反米感情を育てるのが目的の人たちだが、左翼だけでなく一般の日本人たちも、こういった話を長い間、そして今でもしているのが、かなり大きな弊害である。


責任を他国のせいにすれば、他国のせいするのが好きな韓国人と同じように気持ちは楽になるのかもしれない。
しかし、そんなものは単にまったく役に立たない精神勝利である。
日本が一方的にお金を出しながら損をする韓米日共助が長い間定着したのは、日本が自ら行った安保軽視が大きな原因であり、現実には9条をいくら叫んだとしても平和など来ない。

海洋勢力で韓国は鶏肋でしかないが、韓米日共助は長い間続いてきた。
その理由は、まさに日本の安全保障軽視にある。
米国は、中国国民党が敗北すると、日本をアジア戦略の重要なパートナーとして選択したが、肝心の日本が再武装を拒否することによって、戦略に空白が生じたのだ。
日本の左翼が愛する9条なんて戦略の空白を埋める何の役割も果たさなかったので、その空白を埋める存在が必要だった。
そんななか、ちょうど6.25で韓国軍が盾程度にはなると知ったこともあり、アチソン宣言(Acheson line declaration)まで韓国の必要性を低く見ていたアメリカが、その方向を韓国を見捨てることから韓米日協力へと舵を切ったのである。

韓米日協力は、いろいろな側面でそれぞれの国を満足させた。
韓国は、安保の最前線に立つ代わり、経済的に、必要に応じて日本からお金を貰うという嬉しい立場を享受することができた。
日本は、安全保障を他国に依存したので、お金を稼ぐことだけに関心を持つことができた。
米国は、こういった韓国と日本を調整しつつ、アジアの安全保障を安定させることができた。

中国共産党は、特別に他国よりも賢明とはいえない。
しかし中国は、外交と安全保障はまさに自分自身の問題だということをよく知っていて決定をしているので、北朝鮮が傲慢な態度をずっと取ると、すぐに北朝鮮の態度を変えさせることができた。
しかし安全保障を他国に依存している日本は、このような基本的なことをすることもできなかった。
日本は今変化しているが、多少の態度の変化が可能だとしても、改憲しない限り、この制限を越えるのは難しいだろう。

韓米日協力によって日本は長期にわたって意識を退化させてきた。
そのせいで、安倍晋三首相がTVに出て、まるで10代のガキに説明するかのように安全保障問題を説明するというとんでもない滑稽な光景まで見せた。

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反日国家に技術や資金を援助するという最も損な役割を長期間してきたのは日本であり、これを招いたのも日本である。
自らがしたことまで、他国のせいだと騒ぐ馬鹿は、今後もずっとそのままである。

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戦後多くの賢明な日本人が、安全保障問題や左翼の扇動について警戒心を持って指摘してきたが、すべて効果がなかった。
何とか国民に理解してもらおうと思って、自殺までした人もいた。 
90年代には、「日本国民は安全保障を無料だと思っている」と嘆く声まで出て来た。
しかし日本の大衆には、そういったどんな賢明な発言でさえ馬耳東風だった。
日本の大衆は、度を超えた韓国の醜い反日扇動で、自分たちの感情が傷ついて、それで初めて安全保障問題に関心を持つようになったのだ。

「無明」というブログの人