◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2017.02.11

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はしっかりと上昇して終えている。ただ週末前までは膠着相場となってお
り、方向感掴みにくい相場展開だった。」

M「ああ。今週は週末に日米首脳会談を控えていたし、SQ週と言うこともあり手控
えムードも強かったといえるだろう。」

T「積極的には動きにくく、日米首脳会談待ちといったムードだった。ただトラン
プ大統領が切り札を出してきた事で、週末にかけ米国株が大きく上離れてきた。」

M「ああ。米国株も膠着相場気味だったんだが、木、金と連日でしっかり上昇し、
ダウ、S&P500、ナスダック指数の主要3指数がいずれも史上最高値更新してきている
。」

T「ナスダック指数はそれまでも強さ見せていたんだが、ダウ、S&P500指数は約2週
間くらい高値越えられず膠着相場となっていた。」

M「再び上抜けてきたことで、トランプラリー復活といった感じか・・。」

T「そうだな。再び強含んできた要因はトランプ大統領が、税制改革に言及したた
めだ。」

M「ああ。近いうちに税制改革に関して驚くべき発表をすると明らかにした。」

T「この発言をうけて、大規模減税策が打ち出されるとの期待に繋がった。」

M「それにより為替市場では米長期金利が上昇し、日米金利差からドルが買われ円
安へ振れた。」

T「それをうけ週末の日経平均は大幅高となり、今年2番目の上げ幅を記録している
。」

M「大発会の日に派手に上げたが、それに次ぐ上げ幅となった。」

T「市場ではトランプ大統領に大型減税やインフラ投資、それに金融規制緩和を期
待していたといえ、それらがいよいよ出揃ったという感じか・・。」

M「そうだな。先週末には金融規制を見直す大統領令に署名しており、金融株に追
い風となった。それに今週は税制改革に関して言及しており、大型減税への期待が
高まった。」

T「それにインフラ投資に関しては、高速鉄道網を含めた交通インフラの整備を急
ぐ考えを示している。」

M「これで切り札を全て出してきた格好だ。」

T「具体的な内容などはまだこれからだが、いよいよトランプラリーがクライマッ
クスに向かうような感じかもな。」

M「そうだな。トランプ大統領がいう驚くべき税制改革というのは、月末の議会演
説で明らかにするのではとの見方が多い。」

T「そこである程度の政策方針を示すだろう。」

M「ああ。それだけに月末へ向け期待感は高まっていく可能性がありそうだ。」

T「ただ月末まで米国株が上げ続けるわけでもないだろうけどな。」

M「もちろん、近くなれば出尽くし警戒感も強まるだろうからな。それに内容的に
失望されるのではとの警戒感も当然出てくる。」

T「トランプ大統領は驚くべきなんて文言使っており、自らハードルを引き上げた
だけに、出尽くしや失望の警戒感が高まるのも仕方ない。」

M「まあ、いずれにしろその驚くべき税制改革に関する発表までは、米国株は大き
く崩れにくい展開続きそうだが、日本株はやはり為替の影響もうけやすいからな。」

T「でも為替も米大型減税への思惑からドルが買われやすく円安へ振れやすいだろ
う。」

M「ただトランプ大統領が再びドル高牽制してくるのかという懸念もあるだけに、
積極的なドル買いはしにくい面もある。」

T「注目された昨日の日米首脳会談は、取りあえず無事通過した。円安を含めた日
米の貿易関係に関して、結構批判してくるのではとの懸念もあったんだが、そのよ
うなことはなかったようだ。」

M「無かったというより直接言及は避けたという感じなんだろう。」

T「まあ悪く言えば何も目新しいことはなく、進展もなかったと言えるんだが、良
く言えば波乱無く通過したという感じか。」

M「そうだな。まあ昨晩は円高気味となっていたが、このまま円高へ向かうような
状況ではないだろう。」

T「ある意味、ドル円相場は売り買い交錯で揉み合いとなるかもな。となれば日本
株も揉み合い気味か・・。」

M「為替を動かす大きなイベントが来週控えている。イエレンFRB議長の議会証言だ
。」

T「そこで早期利上げでも示唆してくれればドル買い円安へ振れやすいわけか。」

M「まあ具体的な言及は避けるだろうけど、取りあえず今は3月のFOMCでの利上げは
無いとの見方が多い状況だからな。それだけに、3月利上げの可能性も匂わせてくれ
れば良いのだが・・・。」

T「そうだな。日米首脳会談通過した為、次なる注目イベントは来週のイエレンFRB
議長の議会証言か・・。」

M「それをうけ為替がどういう動き見せるのか注目だな。」

T「ああ。来週もしっかりとした展開見せて欲しいモンだ。期待したい。」