「軽でも白ナンバー」が人気、ラグビーW杯仕様

「軽でも白ナンバー」が人気、ラグビーW杯仕様

 国土交通省が交付する2019年のラグビーワールドカップ(W杯)の開催を記念したナンバープレートが注目されている。専用のウェブサイトかディーラー、整備工場を通じて申し込むと、大会のロゴマークが入ったプレートが交付される。軽自動車は通常の「黄色ナンバー」から、自家用の登録車と同じ「白ナンバー」に変えることができ、車好きの間で話題になっている。

 今年2月から申し込みを受け付け、4月3日から交付を始めた。申込期間は2019年11月までで、使用中の車でも番号を変えずに交換できる。ナンバープレートの交付料金は地域によって異なるが、東京地区の場合で7000円。1000円以上の寄付をすると図柄入りプレートを選べる。寄付金はシャトルバスの運行など大会開催に向けた交通の整備に充てる。

 4月12日時点での申し込みは約1万8500件で、そのうち軽自動車の申し込みが1万3000件近くに上るという。特別仕様のプレートを交付するのは国内初の取り組みで、国交省は今年10月には2020年の東京五輪パラリンピック仕様のプレートも導入する予定だ。

 2016年度の軽自動車の国内新車販売は前年度比5.1%減の171万9971台だった。ピークの2013年度から3年連続のマイナスに落ち込み、軽自動車市場は苦戦が続いている。若者を中心に「軽自動車は好きだけど黄色ナンバーには抵抗感がある」「黄色ナンバーは自動車のデザインに合わない」などの声も上がっている。

 当初はラグビーW杯の特別仕様という点でラグビーファンから注目されていたが、「軽でも白ナンバーを付けられる」という思わぬところで盛り上がりをみせている。
(潟山美穂)