◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2017.05.06

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はゴールデンウィーク中で日本市場は2営業日だけだった。ただしっかりと
連日上昇しており、これで3週連続の上昇だ。」

M「ああ。連休の中日と言うこともあり手控え感強いことも想定されたが、為替が
円安基調だったこともあり、日経平均は連日で3桁の上昇となっている。」

T「そうだな。円安による見直し買いが海外勢から入ってきたとの見方も多いが、
まだ買い戻しが中心との声も聞かれた。」

M「まあ先月中旬までは、空売り比率も高水準続けていたし、結構ショートポジシ
ョン取っていた投機筋などは多いだろうからな。そういった向きの買い戻しにより
上げてきているという可能性も当然ある。」

T「企業業績はまちまちながら、今期見通しの前提となる想定為替が保守的な企業
が多く、足下円安基調になってきているだけに、見直し買いも入ってきているよう
だ。」

M「まあ中には、想定為替対ドルで105円設定にもかかわらず、しっかりとした増益
計画出す企業もあるからな。このまま円安基調続くなら見直し余地は大きいと言え
る。」

T「日本が連休中も為替は円安基調続けている状態だ。懸念された米国株も今年は
波乱なく無事通過している。」

M「ああ。日本株が祝日だった米国株は、上げ下げまちまちで揉み合いだったとい
えるが、昨日はしっかり上抜け的に上げてきている。」

T「ダウは節目の21000ドル台回復し引けており、3/1以来の高値水準だし、S&P500
指数は3/1の史上最高値を更新した。ナスダック指数は連日で最高値更新だ。」

M「昨日発表された米雇用統計は強い数字となり、ピークアウト懸念も一部で言わ
れていた米経済への先行き懸念が後退し、ドル買い要因となった。」

T「5/2に発表された4月の米新車販売台数が弱い数字となっただけに、米経済への
先行き懸念も意識されていたんだが・・。」

M「ああ。4月の米新車販売は前年同月比4.7%減となり、4ヶ月連続で前年割れとな
った。前回3月は1.6%減だったが、それよりも減速率拡大している。」

T「まあ、良くこの結果をうけ、5/2の米国株下げなかったと思うよ。」

M「そうだな。自動車株などは売られたものの、その日はダウなど株価指数はいず
れも小幅高で引けている。」

T「好調な企業決算が下支えとなっている。」

M「だろうな。注目されたアップルは5/2の引け後に決算発表しているが、期待先行
していたこともあり、翌日は売られていた。ただ下値も限定的で昨日は大きく上昇
し上場来高値更新している。」

T「それに昨日の雇用統計もそうだが、5/3に発表された4月ISM非製造業景況指数も
かなり良かった。自動車販売は一巡している様子だが、米景気がピークアウトして
きたとは、まだ言えないだろうな。」

M「政治関連で、9月までの暫定予算が正式に成立し、これで政府機関閉鎖は回避さ
れた。それに加えて、新たなオバマケア代替法案が下院で採決され無事通過した。」

T「オバマケア代替法案は驚きだよな。良く採決に踏み切ったよ。ギリで通過して
おり、もし否決されていたら波乱要因となっていた恐れもある。」

M「そうだな。まあ通過できる票を獲得していたから採決に踏み切ったんだろうけ
ど、ただ上院でもすんなり行くとは見られていない。」

T「だよな。上院ではこれから審議していくんだろうけど、今月中に決められるか
は不透明だ。」

M「かなり修正も必要だとの見方もあり、実際に成立するかは依然として不透明な
状況だ。」

T「ただ取りあえず一歩前進ということもあって、多少の期待感は抱く向き出てき
ているのかもな。」

M「あとは、明日のフランス大統領選を無事通過できれば、ひとまず来週は日本株
も期待できそうだな。」

T「まあ、取りあえず為替が連休中、円安進行しているからな。週明けは大きく上
昇して始まることが想定される。」

M「シカゴ日経先物は円建てで19705円となっている。2万円も見えてくる可能性が
あるが、ここまでの戻りが急ピッチなだけにもたつく懸念も否めない。」

T「そうだな。やはり今回の上昇基調が持続して行くには、為替市場で円安基調が
持続していく必要がありそうだ。」

M「新たなドル買い、もしくは円売り要因が出てくれば良いが・・。」

T「取りあえず、フランス大統領選を無事通過し為替がどういう動き見せるのか注
目だな。更に円安進行するのか、足下買われてきたユーロが、出尽くし的に売られ
円高方向にUターンしていくのか・・。」

M「ああ。期待したいモンだ。」