イラン、新型弾道ミサイル「ホラムシャハル」を公開 対米関係緊張か

イラン、新型弾道ミサイル「ホラムシャハル」を公開 対米関係緊張か

http://www.sankei.com/images/news/170922/wor1709220063-n1.jpg
22日、イランの軍事パレードで公開された新型のホラムシャハルミサイル=テヘラン(AP)

 イラン当局は22日、首都テヘランでの軍事パレードで、多弾頭の新型弾道ミサイル「ホラムシャハル」を公開した。射程は約2千キロ。タスニム通信が報じた。トランプ米政権はイランのミサイル開発を理由に独自の制裁強化など圧力を強めており、両国関係が一層緊張する可能性がある。
 トランプ氏は2015年にイランと欧米など6カ国が結んだ核合意を「最悪の取引」と繰り返し批判し、見直しを示唆。今月20日には合意をどうするか「決断した」と明かしており、近く発表するとみられる内容に注目が集まっている。

 ロウハニ大統領は軍事パレードで、ミサイル開発は防衛目的だと改めて強調した上で「イランは今後もミサイル能力の増強を続けるだろう」と演説。同ミサイルは近く革命防衛隊によって運用され、AP通信は射程内に敵国イスラエルも含まれると伝えた。
 軍事パレードはイラン・イラク戦争の開戦日に合わせて行われた。テヘラン市内では反米保守強硬派がデモ行進し「米国に死を」とのスローガンを叫んだ。(共同)