自国の価値上げる日本と下げる韓国『なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか』

自国の価値上げる日本と下げる韓国『なぜ日本の「ご飯」は美味しいのか』シンシアリー著

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 『なぜ日本のご飯は美味しいのか』
 
「お邪魔します」-本書は、日本と韓国の間に横たわる無数の溝を冷静に描き累計50万部となった稀有(けう)なる文明論シリーズ『韓国人による恥韓論』の著者による初の「日本旅行記」の新書化。表題の「ご飯」をはじめ、空港、電車、商店街、ホテル、サブカルチャーコンビニエンスストアなど、著者は訪れる日本の先々で「日本と韓国ではこうも違うのか!」と驚く。

 たとえば、韓国ではお弁当を袋に「縦」に入れてしまうのに日本ではちゃんと「平」にして入れてくれる! 韓国では最悪詐欺だったりする「中古品」も日本ではちゃんと美しい。さらに外国人を狙った「ボッタクリ」価格がない!…「自国の価値」を高める日本のすばらしさに感銘を受けるたびに、その価値を下げる韓国を残念に思ったことなど、さまざまな考察がつづられている。これまでシンシアリー氏の著書を読まれたことがない読者の皆さまにも、著者と一緒に日本を旅し、同じものを見、感じられるような、新感覚の「日韓比較論」を楽しんでいただけたらと願う。

 今春、著者は長年の念願をかなえ、日本某所の住民となった。新書では、それについても大幅に加筆されている。
 日本を憎みながらも、このうえなく憧れている韓国という国で生まれ育った著者が、日本を旅しながら考えた日本の強さと美しさとは何か-。それは私たち日本人が日々当たり前のように享受しているがゆえに見逃していることなのかもしれない。(扶桑社新書・800円+税)(扶桑社第三編集局書籍第1編集部担当編集長・山口洋子