温暖化に影響、海の酸性化を定期公開 地球全体のデータは世界初 気象庁

温暖化に影響、海の酸性化を定期公開 地球全体のデータは世界初 気象庁


 気象庁は27日、地球温暖化や生態系の変化に関連があるとされる海洋の酸性化について、同庁が解析した地球全体の状況をホームページで公開した。データは1990~2016年分で、今後は年に1回、前年分のデータを公表する。地球全体の解析データを定期的に公開するのは世界初の取り組みという。
 海洋の酸性化は、大気中の二酸化炭素(CO2)が海に溶け、海水が弱アルカリ性から酸性に近づくことを指す。
 今後、海がCO2を吸収する能力が低下し、大気中のCO2が増えることなどで温暖化がさらに進むことが懸念されている。
 さらに、酸性化によってサンゴ礁や貝類、甲殻類の発達にも悪影響が出る可能性があるため、年ごとの変化を比較できる地球規模のデータ公開で新たな研究が期待される。