当面は日本(米日)の助けなくして不可能な「原点打撃」?

当面は日本(米日)の助けなくして不可能な「原点打撃」?

バンダービルド

私たちの軍は、北朝鮮の挑発に備えて「原点打撃」というものを常に強調している。
理論上、原点打撃には2種類ある。 
「報復次元での原点打撃」と「予防次元での原点打撃」がそれだ。
両方の違いは天と地の差だ。

「報復次元での原点打撃」は、すでに発射された敵の弾道ミサイルなどの発射原点を、逆追跡などを通じて把握した後に攻撃するという概念である。
この場合は、発射された敵の弾道ミサイルを、幸いなら途中で迎撃することができるが、迎撃できなければ私たちに被害が発生する可能性もある。

一方で、「予防次元での原点打撃」は、敵の弾道ミサイルなどが発射される直前に、発射準備中の原点を把握して先制攻撃する概念で、敵のミサイルが発射される前に地上で破壊される。
したがって、真の意味の「原点打撃」は、「予防次元での原点打撃」と見ることができる。

29日に打ち上げられた北朝鮮の火星-15型ICBMは、もし米国(米日)側がその気になれば、いくらでも発射前の原点打撃(予防)をすることができた。
日本が該当の兆候を事前に捕捉(無線傍受)していたからだ。
電波を傍受した日本は、発射場所まで具体的に特定(移動発射台の座標)していた可能性も非常に高い。
したがって、理論上、その状態でその気になっていれば、すぐに某所(東海、西海など)で、空母や戦略潜水艦などを利用して、すぐに原点打撃をすることができた。

ただし、北朝鮮ICBMの技術レベルと大気圏再侵入が成功するかどうか、更に根本的に発射直後に爆発するかどうかなどという情報ニーズがさらに大きかったので、結果的に「事前に知りながら発射するがままに放っておいた状況」となった。

今回の北朝鮮ICBM発射の件を介して分かったのは、日本(米日)は常に北朝鮮朝鮮半島)全域の無線通信を確実に傍受している状態だという点である。
また、ここで明らかになったのは、私たちの軍が強調している「原点打撃」というのは、「予防次元での原点打撃」でこそ意味があるものであり、これが可能なのは現在のところ日本(米日)のこのような情報能力が必要であるというのが厳然たる現実であるという点である。

もし日本からの支援なく、私たちが独自に真の意味での原点打撃(予防)の能力を備えるためには、韓国は基本的に、昼夜のどんな天候でも、北朝鮮全域を監視できる高性能偵察衛星複数で北朝鮮全域をカバーできる無線傍受能力(インフラストラクチャを含む)とノウハウが不可欠である。
専門の人材やコストも手ごわい課題となる。

したがって、私たちが独自に原点打撃能力を備えるまでは、少なくとも日本を排斥してはならない。
死ぬか生きるかの問題がかかっているからだ。
単純な感情(反日)のため、死ぬか生きるかの問題を無視するのは賢明ではない。

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