株式ブル相場の終わりの始まりをBofAメリルが警告
株式ブル相場の終わりの始まりをBofAメリルが警告
Blaise Robinson 2018年1月15日 11:20 JST
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世界の株式ファンドへの資金流入額、週間ベースで過去6番目の規模
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株式市場は「強気の極限」状態に達しつつある-ストラテジスト
バンク・オブ・アメリカ(BofA)メリルリンチのストラテジストによると、1月10日までの1週間に世界の株式ファンドに流入した資金は240億ドル(2兆6570億円)に急増した。1週間の資金流入額としては過去6番目の規模。これに対し社債や新興諸国の債券に向かったのは130億ドルだったという。このデータは株式市場が「強気の極限」状態に達しつつあることを示していると同ストラテジストはみる。
マイケル・ハートネット氏ら同証のストラテジストはリポートで、「ピーク時のポジショニングに向かっているが、まず先に資産価格がオーバーシュートするだろう」と予想。 正確な「売りシグナル」を得るには、次回の月次調査でファンドマネジャーのキャッシュ水準が4.3%を下回るとともに、今後数週間で高利回り債や新興市場の株や債券へのさらなる資金流入を確認する必要があると指摘した。
Bull Market Capitulation Begins
Equity funds see sixth largest inflows ever in past week
Bank of America-Merrill Lynch, EPFR Global
米個人投資家協会(AAII)の調査で強気の参加者の割合が今月7年ぶりの高水準に達し、世界の主要株価指数の大半が買われ過ぎの水準にあり、米S&P500種株価指数が2002年以降で最も割高な水準に到達したことなどが、株式相場の過熱を示す最近のシグナルだ。
(出所:ブルームバーグ)