FBIは「危険人物」通報を放置、追跡捜査怠る

FBIは「危険人物」通報を放置、追跡捜査怠る-フロリダ州高校銃撃

Nafeesa Syeed
2018年2月17日 6:01 JST
14日にフロリダ州の高校で17人を銃で殺害したニコラス・クルーズ被告(19)について、米連邦捜査局FBI)は事前に情報を入手していたにもかかわらず、追跡捜査を怠っていたことを明らかにした。
  16日のFBI声明によれば、1月5日にFBIの犯罪情報ホットラインにニコラス・クルーズ被告に「近い人物」から、「懸念すべき情報の通報」があった。電話をかけてきた人物は「銃所有や殺人への欲求、常軌を逸した行動、ソーシャルメディアへの憂慮すべき投稿、さらに学校での銃撃に及ぶ可能性」についての情報を寄せていたと加えた。
  トランプ大統領共和党議員らはこれまで、大統領選でのトランプ、クリントン両陣営へのFBIの捜査に対し批判を続けている。トランプ大統領は前日、ツイッターで、乱射事件が起きたフロリダ州パークランドの住民はクルーズ被告の素行について当局に通報すべきだったと述べていた。
  FBIは寄せられた情報について、「生命に危険が及ぶ恐れのある内容と判断されるべきだった」と声明で述べ、「適切な捜査を行うために」マイアミの捜査官らと共有されるべきだったが、「そうした手続きは踏まれなかった」と続けた。