◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.08.18

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は随分と荒い相場展開だった。」

M「そうだな。先週末に浮上したトルコリスクを巡り、今週も波乱含みの展開だったな。」

T「日経平均週明けには440円超の下落となり、22000円を結構割り込んで来たと思えば、翌日には500円近くも上昇し、あっさりと戻した。」

M「でも木曜日には再び22000円割れる場面見られるなど酷い動きとなっている。」

T「22000円割れでは下げ止まる格好になっていると言えるが、底打ち感は見られない。」

M「ああ。日経平均は今週200日移動平均線下での推移となっており、先行き懸念は燻っている状況だ。」

T「TOPIXなんて7月の安値を割り込む場面もあったからな。」

M「日経平均TOPIX共に3週連続の下落となった。それにマザーズ指数は年初来安値を更新してきている。」

T「強い銘柄は強いんだが、弱い銘柄はとことん弱い。まあ週末にかけてリバウンドする銘柄も見られているが、底打ちというより自立反発と言った感じだろう。」

M「そうだな。今週相場を大きく揺れ動かしたトルコリスクは、やや落ち着いてきた印象もあるが、リスク消えた訳じゃなく先行きはかなり不透明だ。」

T「ああ。トルコリラはひとまず今週は反発しているが、昨日再び売られてきており、確かに先行き懸念は燻っている。」

M「米国との関係も依然として悪化状態続いている。トルコはまだ米国人牧師を解放していない。」

T「米国側は解放しないと、トルコに追加制裁を科す用意があるとの姿勢を示している。」

M「更に両国の関係悪化が強まる懸念はある状況だ。そうなれば、再びトルコリラ売りに繋がる恐れもあり、リスクオフ要因となる可能性もあるだろうな。」

T「だろうな。せっかく米中貿易摩擦懸念が和らぐかと言う期待も出て来たのに・・・。」

M「今週突如、中国商務次官が貿易交渉のために訪米すると報じられ、欧米市場で好感されたからな。」

T「来週にも米中通商協議が再度行われる予定であり、期待感も出ていたんだが・・。」

M「ただ通商協議で合意出来るかはかなり不透明だけどな。ただ歩み寄りの姿勢を米中で見せられれば、ひとまず好感はされるからな。」

T「でも来週23日には、米国は中国に対しての追加関税第2弾を発動させる予定だ。」

M「ああ。発動されれば、中国も同規模の米国製品へ追加関税を課す見込みだ。」

T「そんな状況で、まともに通商協議が出来るんだろうか・・。」

M「まあ今回は次官級での協議だからな。何も決められないだろうし、突っ込んだ協議にはならない可能性もあるだろう。」

T「となれば、下手すれば期待外れに終わるという懸念もある訳か・・。」

M「ただ逆にいえば、決裂というレベルにもならないだろうし、期待は残る可能性はあるだろう。」

T「来月には、米国は2000億ドルの中国製品への追加関税も行う予定であり、早いところ落とし処を見つけて合意できないと、大変なことになる。」

M「そうだな。ただ貿易問題で合意するのはそう簡単ではないだろうな。」

T「だよな。幾ら中国が譲歩してきたとしても、トランプ大統領が譲歩するとは限らない。」

M「ああ。それを察しているのか知らないが、中国株は今週連日売られており、上海総合指数は約2年7ヵ月ぶりの安値となっている。」

T「中国は景気減速懸念も燻っているし、更に米国との貿易摩擦が強まれば、中国景気に大きなダメージを与えることになる。」

M「そうなりゃ日本や欧州景気にも悪影響となり、当然株価にもマイナス要因となってしまう。」

T「米国経済にも悪影響だろう。」

M「とにかく来週は、米中貿易問題に絡んだイベントが多いだけに、それらをうけてどういう状況になっていくのか注目だな。」

T「そうだな。トルコリスクも懸念だが、来週はトルコが大型連休となるからな。せめてその間はトルコ懸念も休んで欲しいモンだ。」

M「ああ。来週末、そのトルコ問題や米中貿易問題がどういう状況になっているのか注目だな。」

T「いずれも懸念和らいでいれば良いけどな。期待したいモンだ。」