◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2018.12.01

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週の日本株はしっかりと上昇した。」

M「ああ。アノマリー通りだな。11月の最終日を含む週は上昇するという・・。」

T「そうだな。今週も色々とあったといえるが、株式市場には追い風になることが多かった。」

M「ああ。やはり今週は米国株が大きく上昇した事が大きい。」

T「先週末から本格的に始まった米年末商戦は、ネットが想定以上に好調だったといえ、米国株には追い風になった。」

M「更にパウエルFRB議長の発言も好感された。」

T「そうだな。今週、パウエルFRB議長が講演を行い、政策金利について中立に近いとの見解を示している。」

M「ああ。10月の頭に発言した時には、中立には程遠いとの見解を示していただけに、かなりハト派にシフトしてきた格好だ。」

T「この発言をうけて、利上げ打ち止めも遠くはないとの見方に繋がり、米国株には追い風となった。」

M「その日の米国株は、ダウで600ドル超の上昇となり、特にハイテク株が多いナスダック指数の上昇が大きかった。」

T「そうだな。ハイテク株は金利上昇で随分と売られたものも目立っていたからな。パウエルFRB議長のハト派的な発言をうけて、金利先高懸念が後退した。」

M「あとは何といっても、やはり今週末に控えている米中首脳会談への期待だろうな。今週の米国株が大きく上げた要因の一つと言える。」

T「ああ。トランプ大統領も度々、前向きは発言をしており、何らかの合意が出来るとの期待が高まった。」

M「ただ合意できなければ追加関税を示唆したりなど、結構牽制的な発言も出ていたけどな。」

T「確かに・・。中国を牽制するような姿勢も見られていた。」

M「いずれにしろ完全決裂という結果にはなりそうもないとの見方から、過度な貿易摩擦懸念が後退した。」

T「昨日も米国株はしっかりと上昇しており、今週の米国株は大きな上昇となっている。」

M「まあ米中首脳会談への期待買いというよりは、買い戻しが多いんだろうけどな。」

T「そうなのかもな。売り方による買い戻しは確かに多そうだ。」

M「今週の大きな上昇によって、11月の米国株は月間ベースでも上昇となった。」

T「日本株も11月は上昇となっている。やはり今週の上昇が利いている。」

M「日経平均TOPIX共に昨日まで6連騰となったからな。」

T「ああ。日米共に11月は上昇となったといえるが、10月大きく下落したことを考えれば、大した上昇でもない。」

M「上昇感もないしな。今月下げた分を最終週に戻したと言う印象の方が強い。」

T「確かに・・。日米共に主要株価指数は今月の高値も越えられていないし、確かに上昇感は感じられない。」

M「ただ今週の流れから12月相場に期待したいところだな。」

T「まあ米中首脳会談次第ともいえそうだが・・。」

M「これだけ色々言われているだけに、さすがに何の合意もないゼロ回答と言うことはないだろうな。」

T「何の合意もない何てことになれば、大波乱必至だろう。今週上昇してきただけに尚更だ。」

M「そうだな。逆に完全合意なんて事もないだろうけどな。」

T「結局中途半端な合意にとどまるんだろう。市場のコンセンサスはそういった感じだ。」

M「今年も残すところ12月相場のみだ。2018年の相場が、上昇して終わるのか下落して終わるのか、12月相場にかかっている。」

T「ああ。日経平均TOPIXも、今年はまだ下落している状況だ。」

M「そうだな。TOPIXは難しいようにも思えるが、日経平均は今年プラス圏まで射程圏だ。」

T「でも米国株は何だかんだ言っても、ダウ、S&P500指数、ナスダック指数といずれも今年はプラスなんだよな。」

M「ダウ、S&P500指数は今週の上昇でプラスに転じた格好だ。それだけに、まだどうなるかは分からない。」

T「しっかりと12月相場を締めくくり、良い形で来年相場を迎えたいモンだな。」

M「ああ。まずは米中首脳会談、どういう結果になるのか注目したい。」

T「そうだな。期待したいモンだ。」