◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2012/03/31(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均TOPIXも先週末比で上げたものの小幅にとどまった。」

M「ただ今週は3月末の配当権利落ちがあるからな。それを考慮すればしっかりと上昇
していると言えるだろう。」

T「まあ確かにそうだな。配当落ちしても日経平均心理的節目の1万円を維持してい
るし、上出来といえるか・・・。」

M「先週末の時点では上値追えない動きが数日続いており、日経平均は1万円スレスレ
のところで引けていただけに、配当落ちで1万円割れは避けられないと見られていた。
そう考えれば上出来だ。」

T「ああ。今週は月曜日の米国株が派手に暴騰してくれたお陰で、日経平均も上値取
る場面があった。」

M「バーナンキFRB議長が金融緩和政策の継続を改めて示したことが買い安心感に繋が
った。最近は米国の経済指標が弱い物目立っていただけに、非常に良いタイミングで
緩和期待が強まったと言える。」

T「そうだな。まあその翌日からは緩和期待で買う動きは乏しくなってしまったが・
・。」

M「今週は上海市場が派手に下落している。中国景気のハードランディング懸念が意
識されたことが要因だが、それも米国や日本株の上値を抑えていたと言えるだろう。」

T「ある意味、上海市場派手に下落した割には底堅かったと言えるのかもな。」

M「ああ。そういう意味でも上出来だ。昨晩の米国市場もダウはしっかりと上昇して
返ってきているし、最近円安一服感見られていた為替も円安へと戻してきている。こ
りゃ来週もそこそこ期待できるかもな。」

T「そうだな。昨日発表された米個人消費支出が良かったことやミシガン大学消費者
信頼感指数の確報値が予測上回った事も買い材料になっていた。」

M「まあ個人所得は低い伸びだったものの、消費は予測より強かったからな。個人消
費は米国経済の約7割を支えるだけに、その関連指標の強さは好感されやすい。」

T「ミシガン大学消費者信頼感指数は消費者マインドを示す指標だし、やはり個人消
費関連指標と言えるからな。」

M「ガソリン価格の上昇で個人消費が落ち込むのではという懸念もあったが、この経
済指標見る限り、まだその兆候は見られていない。ただ今後はやはり注意深く見てお
く必要はありそうだが・・・。」

T「しかし米国市場は強いモンだ。ダウは6ヶ月連続で上昇続けている。その6ヶ月で
21%も上昇したことになる。」

M「ああ。ナスダック指数はもっと強い。6ヶ月連続上昇ではないが、半年前から28%
も上昇した。まあナスダック指数の上昇が大きいのはアップル株の強さがかなり影響
しているけどな。」

T「確かに・・。アップル株は今年に入ってから3ヶ月で48%も上昇しているからな。」

M「ああ。たださすがに、ここに来て高値警戒感も強まっている。割高と言うことで
はなく、急ピッチな上昇への懸念だ。昨晩のアップル株は続落しており、節目の600
ドルを割り込んで引けている。」

T「昨晩はダウは上昇したがナスダックは小幅に下落していた。アップル株の下落が
ナスダック指数の重しになったようだ。」

M「今やアップル株はナスダック指数への寄与度が非常に高いからな。今やナスダッ
クはナスダップルと言われている位だ。」

T「つまりナスダック指数はアップル株指数みたいなモンだと言うわけだな。」

M「まあこれだけ買われていてもPERは10倍台だし、同社株が成長を続けている限り、
ナスダック指数は上昇を続けるとの見方もある。」

T「ただある意味、アップル株が調整してくるとナスダック指数が調整すると言うこ
とに繋がるといえる。場合のよってダウ指数にも影響を与えるかもな。心理的に・・。」

M「そうだな。それだけに同社株の動向は非常に注目される。また来月のアップルの
決算は注目だな。前回はあまりの好決算に化け物だと言われた。それだけに次回も期
待感は強いといえるが・・・。」

T「期待強い分、ハードルが上がるだけに、次回もそれを越える好決算が出せるのか
どうか・・。」

M「そうだな。いずれにしろ米国株が強い動き続けていれば、日本株もそれなりにし
っかりの展開が期待できるからな。」

T「まあ何だかんだ言っても日本株は海外勢の動向次第といえ、その海外勢の多くが
米国株へも投資しているからな。米国株弱くなれば、日本株への影響も避けられない
。」

M「最近は商いが細っているのも気掛かりだが、来週から名実ともに新年度相場入り
となるだけに、商い膨らんで来れば良いけどな。」

T「そうだな。来週もしっかりとした展開になるよう期待したいモンだ。」