◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/07/14（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は軟調な展開となってしまった。もうちょっと粘れるかと思ったが・・・
。」
Ｍ「そうだな。日経平均は6日続落という展開になり、昨日はようやく反発したが小
幅高にとどまっている。」
Ｔ「いかんせん、今週は米国市場が軟調続きだったからな。同じくダウは木曜日ま
で6日続落となっていたし・・・。」
Ｍ「今週から米国では企業決算発表が始まっている。先陣切ったアルコア決算は予
測は上回ったんだが、半導体のAMDやアプライドマテリアルズが下方修正したお陰で
、企業決算への警戒感を高めてしまった。」
Ｔ「アルコアも結局、決算発表翌日は買い先行で始まりながらも大きく下げて終わ
っている。」
Ｍ「ああ。アルコアが決算発表後に上げるか下げるかで、その後の相場動向がある
程度決まるとの見方ある。」
Ｔ「そうだな。やはり毎回先陣切って決算発表するアルコアが決算発表後どう動く
かで、その後の企業決算の株価反応がある程度決まってくると言うことなんだろう
。」
Ｍ「だろうな。決算の良し悪しに関わらず、決算発表後の動きで、その時の投資家
心理がある程度計れると言うことなんだろう。やはり過去統計取ると、アルコアが
決算発表後売られれば、暫く米国株は調整気味の展開になることが多いようだ。」
Ｔ「今回はアルコア株は下げてしまったからな。その後も地合は軟調続きだった。」
Ｍ「アルコアが予測上回った決算でも売られたのは、中国の景気減速懸念も影響し
ている。今週末には中国GDP発表控えており、結構警戒感高かったようだ。」
Ｔ「確かにそんな感じだよな。先週、中国は利下げに踏み切ったが、それでも材料
視はされずに逆にこれから発表される経済指標への懸念が強まった。」
Ｍ「ああ。先月と一緒だ。先月も利下げ後は、好感されるどころか、逆に余程景気
悪いのではという懸念に繋がることになったからな。」
Ｔ「その警戒が今週、米国株や日本株の重しになった面もあるだろうな。」
Ｍ「そうだな。あとは欧州問題も今週再びクローズアップされる面もあり、それも
相場の重しとなった。」
Ｔ「ああ。欧州安定メカニズム、いわゆるESM発足が遅れている。当初7/1だったが
、それが7/9に変更になったものの、それを過ぎてもなお依然として発足されていな
い。」
Ｍ「ドイツでの法承認が遅れているからな。その判断に数ヶ月かかるなんて見方も
浮上しており、ESM発足の目処が全く立っていない。」
Ｔ「やはりESMは欧州懸念の命綱とも言えるモノだけに、長引けば長引くほど懸念は
強まる。」
Ｍ「まあ来週、進展が見られれば良いのだが・・・。」
Ｔ「今週はそういった懸念がいろいろとあっただけに、軟調相場となってしまった
が、昨晩の米国市場は派手に反発している。これでとりあえず来週落ち着き取り戻
せれば良いのだが・・・・。」
Ｍ「そうだな。JPモルガンの決算がきっかけとなった。JPモルガン決算は巨額損失
問題もあり、結構警戒されていたが、市場予測を大きく上回った。」
Ｔ「これで過度な警戒感が後退したようだ。ウェルズファーゴの決算も良く、昨晩
の米国市場は金融株中心に買われて全面高だ。」
Ｍ「ただ油断は出来ない。昨晩の上昇は連日下げてきた直後とあって自立反発的な
要素も加わっているからな。来週にはまだまだ企業決算発表が続々と出てくる。」
Ｔ「ある意味、来週からが決算発表本格化という感じだ。」
Ｍ「それだけに弱い決算相次ぐようだと、再び市場の懸念が強まってしまう恐れは
否めない。」
Ｔ「日経平均は先週まで9000円台維持していたのだが、今週割り込んでおり、25日
線すら下回っているからな。」
Ｍ「先週の投資主体別売買動向を見ると、6月大きく買い越していた信託銀行が現物
、先物合算で8週ぶりの売り越しとなった。信託銀行手口は公的年金資金が多い。」
Ｔ「現物株は買い越し続けているよな。」
Ｍ「ああ。ただ先週はそれ以上に先物を売り越している。このことからも信託銀行
は日経平均9000円以上では買い手ではなく売り手に回る可能性があると言えるだろ
う。」
Ｔ「確かに・・。となれば、目先上昇していっても9000円超えていくのは厳しいと
いう訳か。」
Ｍ「短期的にはそうかもな。越えていくなら利食いだと言えるかも知れない。もち
ろん短期投資ならばの話だろうけど。」
Ｔ「でも逆に言えば、9000円以下では信託銀行は買い手だと言うことだろ。」
Ｍ「ああ。ただ基本的に上値を買う資金では無いからな。しかし下げれば下げるだ
け買い気を強めるという期待はある。」
Ｔ「なるほど。それが支えになってくれれば良いのだが・・。」
Ｍ「日本市場は来週4営業日しかないだけに、まだまだ手控える向きは多そうだな。
再来週からは日本市場でも企業決算発表が本格的に始まるだけに、暫くは動きにく
いという面もある。」
Ｔ「まあ、短期的にはそういったイベントで結構大きな動きになりそうだけどな。」
Ｍ「ボラティリティは大きくなるだろう。一方通行で動いてくれればいいが、恐ら
くかなり不安定な展開になる恐れがある。外部要因や主力企業の決算などが影響し
て・・・。」
Ｔ「不安定な展開でボラ大きいとなると、その分振り回されやすくなるし、リスク
も高まる。」
Ｍ「ただ基本的には押し目買いという狙いだろう。押し目を買って、上げれば手堅
く手仕舞いする。そういう基本的なスタンスで良いんじゃないのか。」
Ｔ「そうだな。とりあえず週明け月曜日の米国市場も堅調な展開を期待したいモン
だ。月曜日は日本市場休場だからな。」
Ｍ「ああ。せめて昨晩の米株の上昇を打ち消さず維持して欲しいモンだな。」
Ｔ「期待しよう。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週は軟調な展開となってしまった。もうちょっと粘れるかと思ったが・・・
。」
Ｍ「そうだな。日経平均は6日続落という展開になり、昨日はようやく反発したが小
幅高にとどまっている。」
Ｔ「いかんせん、今週は米国市場が軟調続きだったからな。同じくダウは木曜日ま
で6日続落となっていたし・・・。」
Ｍ「今週から米国では企業決算発表が始まっている。先陣切ったアルコア決算は予
測は上回ったんだが、半導体のAMDやアプライドマテリアルズが下方修正したお陰で
、企業決算への警戒感を高めてしまった。」
Ｔ「アルコアも結局、決算発表翌日は買い先行で始まりながらも大きく下げて終わ
っている。」
Ｍ「ああ。アルコアが決算発表後に上げるか下げるかで、その後の相場動向がある
程度決まるとの見方ある。」
Ｔ「そうだな。やはり毎回先陣切って決算発表するアルコアが決算発表後どう動く
かで、その後の企業決算の株価反応がある程度決まってくると言うことなんだろう
。」
Ｍ「だろうな。決算の良し悪しに関わらず、決算発表後の動きで、その時の投資家
心理がある程度計れると言うことなんだろう。やはり過去統計取ると、アルコアが
決算発表後売られれば、暫く米国株は調整気味の展開になることが多いようだ。」
Ｔ「今回はアルコア株は下げてしまったからな。その後も地合は軟調続きだった。」
Ｍ「アルコアが予測上回った決算でも売られたのは、中国の景気減速懸念も影響し
ている。今週末には中国GDP発表控えており、結構警戒感高かったようだ。」
Ｔ「確かにそんな感じだよな。先週、中国は利下げに踏み切ったが、それでも材料
視はされずに逆にこれから発表される経済指標への懸念が強まった。」
Ｍ「ああ。先月と一緒だ。先月も利下げ後は、好感されるどころか、逆に余程景気
悪いのではという懸念に繋がることになったからな。」
Ｔ「その警戒が今週、米国株や日本株の重しになった面もあるだろうな。」
Ｍ「そうだな。あとは欧州問題も今週再びクローズアップされる面もあり、それも
相場の重しとなった。」
Ｔ「ああ。欧州安定メカニズム、いわゆるESM発足が遅れている。当初7/1だったが
、それが7/9に変更になったものの、それを過ぎてもなお依然として発足されていな
い。」
Ｍ「ドイツでの法承認が遅れているからな。その判断に数ヶ月かかるなんて見方も
浮上しており、ESM発足の目処が全く立っていない。」
Ｔ「やはりESMは欧州懸念の命綱とも言えるモノだけに、長引けば長引くほど懸念は
強まる。」
Ｍ「まあ来週、進展が見られれば良いのだが・・・。」
Ｔ「今週はそういった懸念がいろいろとあっただけに、軟調相場となってしまった
が、昨晩の米国市場は派手に反発している。これでとりあえず来週落ち着き取り戻
せれば良いのだが・・・・。」
Ｍ「そうだな。JPモルガンの決算がきっかけとなった。JPモルガン決算は巨額損失
問題もあり、結構警戒されていたが、市場予測を大きく上回った。」
Ｔ「これで過度な警戒感が後退したようだ。ウェルズファーゴの決算も良く、昨晩
の米国市場は金融株中心に買われて全面高だ。」
Ｍ「ただ油断は出来ない。昨晩の上昇は連日下げてきた直後とあって自立反発的な
要素も加わっているからな。来週にはまだまだ企業決算発表が続々と出てくる。」
Ｔ「ある意味、来週からが決算発表本格化という感じだ。」
Ｍ「それだけに弱い決算相次ぐようだと、再び市場の懸念が強まってしまう恐れは
否めない。」
Ｔ「日経平均は先週まで9000円台維持していたのだが、今週割り込んでおり、25日
線すら下回っているからな。」
Ｍ「先週の投資主体別売買動向を見ると、6月大きく買い越していた信託銀行が現物
、先物合算で8週ぶりの売り越しとなった。信託銀行手口は公的年金資金が多い。」
Ｔ「現物株は買い越し続けているよな。」
Ｍ「ああ。ただ先週はそれ以上に先物を売り越している。このことからも信託銀行
は日経平均9000円以上では買い手ではなく売り手に回る可能性があると言えるだろ
う。」
Ｔ「確かに・・。となれば、目先上昇していっても9000円超えていくのは厳しいと
いう訳か。」
Ｍ「短期的にはそうかもな。越えていくなら利食いだと言えるかも知れない。もち
ろん短期投資ならばの話だろうけど。」
Ｔ「でも逆に言えば、9000円以下では信託銀行は買い手だと言うことだろ。」
Ｍ「ああ。ただ基本的に上値を買う資金では無いからな。しかし下げれば下げるだ
け買い気を強めるという期待はある。」
Ｔ「なるほど。それが支えになってくれれば良いのだが・・。」
Ｍ「日本市場は来週4営業日しかないだけに、まだまだ手控える向きは多そうだな。
再来週からは日本市場でも企業決算発表が本格的に始まるだけに、暫くは動きにく
いという面もある。」
Ｔ「まあ、短期的にはそういったイベントで結構大きな動きになりそうだけどな。」
Ｍ「ボラティリティは大きくなるだろう。一方通行で動いてくれればいいが、恐ら
くかなり不安定な展開になる恐れがある。外部要因や主力企業の決算などが影響し
て・・・。」
Ｔ「不安定な展開でボラ大きいとなると、その分振り回されやすくなるし、リスク
も高まる。」
Ｍ「ただ基本的には押し目買いという狙いだろう。押し目を買って、上げれば手堅
く手仕舞いする。そういう基本的なスタンスで良いんじゃないのか。」
Ｔ「そうだな。とりあえず週明け月曜日の米国市場も堅調な展開を期待したいモン
だ。月曜日は日本市場休場だからな。」
Ｍ「ああ。せめて昨晩の米株の上昇を打ち消さず維持して欲しいモンだな。」
Ｔ「期待しよう。」
