◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆ 2012/08/11（土）発行
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◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場は堅調だったといえる。昨日は下げてしまったが、それまでは
4連騰となっていた。」
Ｍ「ああ。先週末はECB理事会が失望に終わったことから売られて週を終えていたが
、やはり過剰反応という見方から、今週は改めてECBによる国債買入計画への見直し
買いが入ってきた。」
Ｔ「そうだな。月曜日にはドイツ政府がECBの国債購入計画を支持するとの報道も追
い風となった。」
Ｍ「何だかんだ言っても、ECBは国債買入に踏み切るとの見方が強まり、過度な懸念
が後退しリスク回避の巻き戻しの動きが続いたと言えるだろう。」
Ｔ「でも、やはりまだまだ楽観視する向きは乏しい。スペイン10年債利回りは依然
として7%付近での高止まり状態だし、本格的なリスク回避の巻き戻しには至ってい
ないといえる。」
Ｍ「そうだな。週末へ向けユーロは再び弱含んできており、来週欧州懸念が再び強
まっていくのか、落ち着くのか微妙な状況になっているようにも思える。」
Ｔ「来週には欧州で重要な経済指標や、国債入札も控えているからな。それらの結
果次第では欧州問題が改めてクローズアップされる可能性はありそうだ。」
Ｍ「それに要人発言一つで様相がガラッと変わるというリスクも想定はするべきだ
ろう。ECBによる国債買入に関しては、結構意見が割れているからな。」
Ｔ「まあドイツ政府が支持するとの見解を示しているだけに問題はないと思うが、
ドイツ政府内でも意見が割れるという恐れも否めない。」
Ｍ「いずれにしろ、この件に関しては流動的だ。どっちへ転ぶか不透明であり、
まだまだ目が離せない。」
Ｔ「そうだな。今週前半には改めてECBによる国債買入計画への期待が高まったこと
から相場の支えになったといえるが、後半はその下支え効果も弱まっていたからな。
来週どうなっていくのか注目したい。」
Ｍ「今週、堅調だった理由として欧州問題の他にやはり米国の金融緩和期待も根強
いと言えるだろう。」
Ｔ「ああ。先週末に発表された米雇用統計は雇用者数が市場予測を上回った。それ
だけに過度な景気減速懸念は後退したが、前月分の雇用者数が下方修正され、失業
率は悪化したことから、金融緩和期待も強まっている。」
Ｍ「過度な景気減速懸念を後退し、金融緩和期待もしっかり残すという、先週末の
雇用統計はまさにベストな結果になったといえるだろう。」
Ｔ「それにより今週の米国市場は堅調だった。ただ日本市場の方が今週は堅調だっ
たといえる。日経平均は先週末の8500円台からザラバ9000円超えという場面もあっ
たからな。」
Ｍ「そうだな。日本は今週末オプションSQを控えていたこともあり、それに絡んだ
動きも加わっていたとの見方が多い。SQ値を高くしたいと言うより、オプション取
引に絡んだ動きだったと言えるかもな。」
Ｔ「ああ。9000円コールオプションは今週2円から50円近くまで上昇する場面も見ら
れた。商いも週末にかけ急増しており、そのオプションを処分するために無理矢理
日経平均を上げてきたとの見方もあるようだ。」
Ｍ「そうだな。日経平均寄与度が非常に大きい9983ファストリの今週の動き、いく
ら何でも不自然だろう。大した理由もなく随分と強い動きとなっていた。」
Ｔ「ファストリの株価を上げれば、日経平均は上がりやすくなるからな。まあ、先
週発表された7月の月次が警戒したほど悪くなかったと言うことが、今週も買い安心
感に繋がっているようだが・・・。」
Ｍ「それにしたって、SQ直前となる今週木曜日までの強さは異様だろう。んで、SQ
通過した金曜日にはあっさりと下落しているし・・。」
Ｔ「まあ、多少なりとも日経平均を意識した意図的な買いも入っていたと見るのが
自然だろうな。」
Ｍ「同社株に限って言えば、来週は今週上げてきた動きの反動的な下落が続くので
はと見る向きも少なくない。実際にそうなれば、今週の上げはSQ絡みの上げ要因が
大きかったと言えそうだな。」
Ｔ「ただ同社株に限らず、今週は今まで売り込まれていた銘柄に買い戻しの動きが
目立っていた。」
Ｍ「そうだな。市場ではヘッジファンド辺りが夏休み前に買い戻してきたとの見方
が多い。あとはファンド解約に伴うポジションクローズの動きだとの見方もある。」
Ｔ「なるほど。ヘッジファンドには日本株のショートポジション持っている向きも
多いようだし、ポジションクローズするとなれば、それらのショートポジションを
買い戻して来ることになる。」
Ｍ「いずれにしろ実需の買いで上げてきたわけではないと言えるだろう。まだ実需
の向きは動いていない。動いてくるとすれば今月下旬から来月だろうな。」
Ｔ「海外のファンドマネージャーなどは今月いっぱい夏休み取る向きも多いようだ
しな。」
Ｍ「ああ。国内勢も来週は多くが夏休みだ。一段と閑散相場が想定される。」
Ｔ「閑散に売り無し相場となれば良いのだが・・・。」
Ｍ「為替市場も閑散相場になりやすく、一部の投機筋による仕掛け的な動きには注
意したい。為替が大きく動くようだと、それに絡んで株式市場でも薄商いの中、先
物主導で大きく動くと言うこともあるからな。」
Ｔ「良い方向に動くなら、まだ良いけどな。とにかく来週どういう展開になるのか
注目しておきたい。」
Ｍ「ああ。特に欧州問題に動きが出る可能性があり注目だな。」
Ｔ「そうだな。欧州懸念後退する方向に動いて欲しいモンだ。期待したい。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
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Ｔ「今週の日本市場は堅調だったといえる。昨日は下げてしまったが、それまでは
4連騰となっていた。」
Ｍ「ああ。先週末はECB理事会が失望に終わったことから売られて週を終えていたが
、やはり過剰反応という見方から、今週は改めてECBによる国債買入計画への見直し
買いが入ってきた。」
Ｔ「そうだな。月曜日にはドイツ政府がECBの国債購入計画を支持するとの報道も追
い風となった。」
Ｍ「何だかんだ言っても、ECBは国債買入に踏み切るとの見方が強まり、過度な懸念
が後退しリスク回避の巻き戻しの動きが続いたと言えるだろう。」
Ｔ「でも、やはりまだまだ楽観視する向きは乏しい。スペイン10年債利回りは依然
として7%付近での高止まり状態だし、本格的なリスク回避の巻き戻しには至ってい
ないといえる。」
Ｍ「そうだな。週末へ向けユーロは再び弱含んできており、来週欧州懸念が再び強
まっていくのか、落ち着くのか微妙な状況になっているようにも思える。」
Ｔ「来週には欧州で重要な経済指標や、国債入札も控えているからな。それらの結
果次第では欧州問題が改めてクローズアップされる可能性はありそうだ。」
Ｍ「それに要人発言一つで様相がガラッと変わるというリスクも想定はするべきだ
ろう。ECBによる国債買入に関しては、結構意見が割れているからな。」
Ｔ「まあドイツ政府が支持するとの見解を示しているだけに問題はないと思うが、
ドイツ政府内でも意見が割れるという恐れも否めない。」
Ｍ「いずれにしろ、この件に関しては流動的だ。どっちへ転ぶか不透明であり、
まだまだ目が離せない。」
Ｔ「そうだな。今週前半には改めてECBによる国債買入計画への期待が高まったこと
から相場の支えになったといえるが、後半はその下支え効果も弱まっていたからな。
来週どうなっていくのか注目したい。」
Ｍ「今週、堅調だった理由として欧州問題の他にやはり米国の金融緩和期待も根強
いと言えるだろう。」
Ｔ「ああ。先週末に発表された米雇用統計は雇用者数が市場予測を上回った。それ
だけに過度な景気減速懸念は後退したが、前月分の雇用者数が下方修正され、失業
率は悪化したことから、金融緩和期待も強まっている。」
Ｍ「過度な景気減速懸念を後退し、金融緩和期待もしっかり残すという、先週末の
雇用統計はまさにベストな結果になったといえるだろう。」
Ｔ「それにより今週の米国市場は堅調だった。ただ日本市場の方が今週は堅調だっ
たといえる。日経平均は先週末の8500円台からザラバ9000円超えという場面もあっ
たからな。」
Ｍ「そうだな。日本は今週末オプションSQを控えていたこともあり、それに絡んだ
動きも加わっていたとの見方が多い。SQ値を高くしたいと言うより、オプション取
引に絡んだ動きだったと言えるかもな。」
Ｔ「ああ。9000円コールオプションは今週2円から50円近くまで上昇する場面も見ら
れた。商いも週末にかけ急増しており、そのオプションを処分するために無理矢理
日経平均を上げてきたとの見方もあるようだ。」
Ｍ「そうだな。日経平均寄与度が非常に大きい9983ファストリの今週の動き、いく
ら何でも不自然だろう。大した理由もなく随分と強い動きとなっていた。」
Ｔ「ファストリの株価を上げれば、日経平均は上がりやすくなるからな。まあ、先
週発表された7月の月次が警戒したほど悪くなかったと言うことが、今週も買い安心
感に繋がっているようだが・・・。」
Ｍ「それにしたって、SQ直前となる今週木曜日までの強さは異様だろう。んで、SQ
通過した金曜日にはあっさりと下落しているし・・。」
Ｔ「まあ、多少なりとも日経平均を意識した意図的な買いも入っていたと見るのが
自然だろうな。」
Ｍ「同社株に限って言えば、来週は今週上げてきた動きの反動的な下落が続くので
はと見る向きも少なくない。実際にそうなれば、今週の上げはSQ絡みの上げ要因が
大きかったと言えそうだな。」
Ｔ「ただ同社株に限らず、今週は今まで売り込まれていた銘柄に買い戻しの動きが
目立っていた。」
Ｍ「そうだな。市場ではヘッジファンド辺りが夏休み前に買い戻してきたとの見方
が多い。あとはファンド解約に伴うポジションクローズの動きだとの見方もある。」
Ｔ「なるほど。ヘッジファンドには日本株のショートポジション持っている向きも
多いようだし、ポジションクローズするとなれば、それらのショートポジションを
買い戻して来ることになる。」
Ｍ「いずれにしろ実需の買いで上げてきたわけではないと言えるだろう。まだ実需
の向きは動いていない。動いてくるとすれば今月下旬から来月だろうな。」
Ｔ「海外のファンドマネージャーなどは今月いっぱい夏休み取る向きも多いようだ
しな。」
Ｍ「ああ。国内勢も来週は多くが夏休みだ。一段と閑散相場が想定される。」
Ｔ「閑散に売り無し相場となれば良いのだが・・・。」
Ｍ「為替市場も閑散相場になりやすく、一部の投機筋による仕掛け的な動きには注
意したい。為替が大きく動くようだと、それに絡んで株式市場でも薄商いの中、先
物主導で大きく動くと言うこともあるからな。」
Ｔ「良い方向に動くなら、まだ良いけどな。とにかく来週どういう展開になるのか
注目しておきたい。」
Ｍ「ああ。特に欧州問題に動きが出る可能性があり注目だな。」
Ｔ「そうだな。欧州懸念後退する方向に動いて欲しいモンだ。期待したい。」
