◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2014/08/23(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週もしっかりとした展開だった。」

M「ああ。日経平均は昨年末以来となる9連騰となったからな。昨日は残念ながら反
落してしまったが、今週もしっかり上昇し終えている。」

T「今週は為替が大きく円安へと振れて、日本株に追い風になった。1ドル103円の
壁も突破し、104円付近まで円安が進んだからな。」

M「昨日はイエレンFRB議長の講演をうけ一時104円台まで円安が進んだ。」

T「これだけ円安へ振れただけに、どうせなら日経平均もっと上げて欲しかったよ
うにも思えるけどな。」

M「今週も先物主導で上げた面が強いといえ、現物株がそれほど付いてこなかった
と言う見方もある。」

T「なるほど。確かに個別株を見ると、円安で輸出株が特に強かったという印象は
ない。」

M「円安で大きな恩恵をうけるトヨタなんて今週全く上げていないからな。」

T「確かにそうだな。円安は好感されたものの、それにより実需の向きが日本株
買ってきたと言うわけではなさそうだ。」

M「あくまでも投機筋など短期投資が中心だろう。それだけにモロさはある。」

T「だろうな。しっかりと下値を固めながら上げてきたわけでないからな。ちょっ
としたきっかけで上げてきた分、簡単に下げてしまうこともあるというわけだな。」

M「ただ実際には下げれば押し目買いも入るだろうし、何よりも年金などの公的資
金の買いが下値を支える期待が強い。」

T「まあ、先物主導にしろ、ここまで日本株上げてきたのは、年金などの公的資金
買いの思惑も要因だからな。」

M「ああ。結局、売れないからということで買っている向きもいるだろうし、売っ
ても下げないから買い戻されやすい。」

T「こういう状況で中長期資金が本格的に買いに来れば、結構強い相場になってい
くんだろうけどな。」

M「まあ、今はまだ海外投資家は夏休み中という向きも多いからな。海外の中長期
資金が本格的に動いてくるとすれば9月に入ってからだろう。」

T「為替が円安水準になっているだけに期待は出来そうだ。輸出企業の想定為替レ
ートより円安だけに、業績上ブレ期待が強いからな。」

M「このまま円高へと戻さなければな。」

T「でも、ジャクソンホールでのイエレンFRB議長講演も無事通過したし、それで円
安水準維持しているわけだからな。」

M「昨日のイエレンFRB議長の講演は特段目新しさは無かったといえるが、ややハト
派色が薄れたとの声も聞かれた。」

T「イエレンFRB議長の発言をうけて、為替が一時的に円安へ振れたからな。円安基
調が来週も続いて行くようなら日本株に追い風になるんだが・・・。」

M「出尽くし的に一時的に円高へ戻すと言う見方もあるだけに、警戒は必要だが、
取りあえず昨晩の海外市場での動き見る限り問題なさそうだ。」

T「そうだな。あとは米国株が来週もしっかりとしてくれれば良いけどな。今週は
ナスダック指数は年初来高値更新し2000年以来の高値水準となり、S&P500指数は過
去最高値を更新している。」

M「昨日はダウ、S&P500指数は小幅に下落していたが、底堅さは見られていた。ウ
クライナ情勢懸念がまだ燻っているのが気になるけどな。」

T「ああ。昨晩の米国市場でも重しとなっていた。ロシアの支援トラックが無許可
ウクライナの国境を越えたことで、ウクライナ政府に侵略呼ばわりされた。」

M「まだ一悶着ありそうな気もするが、それにより売られても一時的だろう。」

T「そうだな。ある意味、相場を冷やす良いきっかけとなると言えるかもな。」

M「まあ冷やすほど相場はアツくなっていないが、良い押し目になる可能性は確か
にあるだろうな。」

T「米株に比べ、日本株はまだまだ出遅れているといえ来週もしっかりと上昇して
欲しいモンだ。」

M「ああ。期待したいモンだ。」