週刊MEGA地震予測(転載)

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2014年10月22日発行

地震予測サマリ-
要警戒地域
(震度5以上の地震が発生する可能性が極めて高い)

南西諸島

要注意地域
(震度5以上の地震が発生する可能性が高い)

東北・関東の太平洋岸
四国・九州東岸および瀬戸内
飛騨・甲信越
伊豆半島・伊豆諸島・小笠原諸島・東海地方
東北地方奥羽山脈地帯

要注視地域
(震度5以上の地震が発生する可能性がある)

北海道・青森県
石川県・福井県などの日本海
鹿児島県周辺
神奈川県川崎周辺

※予測期間は、「要警戒」は1か月程度、
「要注意」は1か月~3か月程度、
「要注視」は3か月~6か月程度
地震は極めて複雑な自然現象なので前兆が現れてから地震が発生するまでの期間は、地震の規模、
震源の深さ・場所、地震の種類、異常変動点の分布・頻度などにより数か月のズレが生じることがあります


1.特集【近隣諸国でも一斉異常変動】

 国土地理院はアジア太平洋地域地殻変動監視プロジェクトに参加しています。アジア太平洋地域の各国と協力して各国の代表的な電子基準点データの日変化を東西方向、南北方向、高さ方向の3成分に分けてグラフ表示して公開しております。

すでにメルマガでお知らせしましたように、7月および8月に日本列島は全国一斉異常変動を示しました。来年の1月頃までに大きな地震が発生する可能性が高いです。周辺諸国の電子基準点が日本と同じように7月および8月に前兆になる動きがあるか調べましたので特集として報告いたします。

韓国のソウル、中国の北京、台湾の台北アメリカのグアムの4点を調べてみると、7月末、8月初め、 8月中旬で明らかに一斉異常変動をしていました。韓国は地震のない国で知られていますが、ソウルでは前記の3日に10cm前後異常に隆起していました。北京は8月初めと中旬の2日に異常沈降をしていました。 8月中旬には13cm近い沈降でした。台北では7月末に約5cmの隆起、8月初めと中旬は約5cmの沈降でした。グアムは3日とも7cmから9cmの隆起でした。いずれにしても同じ日に一斉に異常変動をしていました。

東日本大震災の前にはソウル以外の3点に前兆が見られましたが、今回の異常値はその時より大きい値です。ただし、東日本大震災のときはマニラおよびバンコクでも前兆が見られましたが、今回マニラとバンコクでは前兆は見られませんでした。

以上のことを要約しますと、周辺諸国を含む広範囲に一斉異常変動が見られたことから大きな地震が発生する可能性はより高まったと解釈します。場所は陸上で特定できないでいることからすると、海溝など海底が震源である可能性があると推定しています。台湾で地震発生の可能性もありえます。
2.地震予測

南西諸島は要警戒
本日、沖縄本島近海を震源とする、M5.5、震度4の地震が発生いたしました。今回沖縄の那覇で5.0cmの週間異常変動がありました。引き続き要警戒とします。

東北・関東の太平洋岸は引き続き要注意
東日本大震災以来隆起傾向が続き、相当のエネルギーが貯まっています。この地域では10月に入ってからでも10月3日に岩手県沖、10月15日に宮城県沖で震度4の地震が起きています。 引き続き要注意です。

四国、九州東岸および瀬戸内は要注意
10月16日に伊予灘震源とする、M4.0、震度3の地震が発生いたしました。四国、九州東岸および瀬戸内の沈降が進んで心配しましたが、ここ3週は沈降が止まりました。今後の推移を監視します。引き続き要注意です。

飛騨・甲信越は要注意
今回は静謐ですが、まだ御嶽山の噴火は続いております。念のため、引き続き要注意です。

伊豆半島・伊豆諸島・小笠原諸島・東海地方は要注意
今回静謐ですが、決して安定したわけでなく新たにエネルギーをため込んでいる期間と解釈して引き続き要注意です。

東北地方奥羽山脈地帯は要注意
この地域には警戒レベル1の火山が3つあります。蔵王は火山性の地震が報告されています。今回は静謐ですが引き続き要注意です。

北海道・青森県は要注視
今回は静謐ですが、これまでの異常変動と小地震が頻発していることから念のため要注視です。

石川県・福井県などの日本海側は要注視
今回、福井県の福井小浜で4.9cm、それに近い滋賀県マキノで4.3cmの週間異常変動を示しました。引き続き要注視です。

鹿児島周辺は要注視
今回鹿児島県屋久島の屋久で4.0cm、上屋久2で4.8cmの週間異常変動がありました。引き続き要注視です。

神奈川県川崎周辺は要注視
川崎は前回までの3週間で3cmも急激に隆起しましたが、今回は少し沈降しました。単点ですが要注視します。