◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2014/12/27(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週も日本市場は堅調だった。」

M「ああ。海外はクリスマス休暇で、日本も祝日あっただけに参加者はかなり乏し
くなったものの、閑散に売り無し状態だったと言えるかもな。」

T「そうだな。日経平均は派手さはないが今週はしっかり上昇して終えているし、
年初来高値も射程圏だ。」

M「新興市場も今週は堅調だった。年内受け渡し最終売買日へ向け、売られる動き
も見せていたが、実質新年相場入りした昨日には大きく上昇している。」

T「この動き見ても、新興市場には受け渡しベースで年内売りたい向きが結構売っ
ていた印象だ。」

M「ああ。市場では節税売りが出ていたと見られている。含み損で抱えている銘柄
を年内中に損切りし、損を確定させて今年の利益を少しでも減らそうとする動きだ
。」

T「ただ実質新年相場入りとなる昨日には、逆に新たな買いが入って大きく上昇し
ていた新興銘柄目立っていた。」

M「特に人気株の反発が目立ったな。昨日から需給が大きく変わったといえ、売り
は出にくく、逆に買いが入りやすい状況だ。NISA口座の来年の枠を使って買い入れ
てきた向きも多いだろう。」

T「年末年始は新興市場が強くなりやすく、今年もそう言った展開になっていきそ
うだ。」

M「そうだな。来週や年明けも強い展開続く期待はあるだろう。」

T「日経平均TOPIXも更に堅調になっていく期待もありそうだ。今年も残すところ
2日間だが、年初来高値は射程圏であり、今年も大納会に高値更新という期待もある
。」

M「もしそうなれば3年連続で史上初の事だ。大納会で高値更新になった翌年の相場
は良くないとのジンクスもあったんだが、去年も今年もしっかりと上昇した相場に
なっている。」

T「ああ。2年連続でジンクス通りになっていない。ただ今年は年明け以降は調整色
強まり、結構長い期間低迷する事になっているけどな。」

M「まあな。ただ結局は高値更新してきており、今年も昨年末比で上昇して終える
のは確実だ。」

T「去年の大納会で安倍首相が言ったように、2014年もアベノミクスは買いだとい
うのは正しかったわけだな。」

M「そうだな。結果的には今年の前半の調整局面は買い場だったと言うことになる
。ただ昨年末に日経平均16000円超えていたものが、4月には14000円割れまであった
からな。」

T「ああ。買い場と言っても、買いが早すぎると結局投げさせられる恐れもある。」

M「そう考えると一気に買うのではなく、こつこつと買い集めていく方が良い結果
になりやすい事がよくわかる。」

T「そうだな。いわゆるドルコスト平均法だな。安くなっている時には多めに買い
、高くなっているときは少なく買う。例えば毎月10万円ずつ買っていくという感じ
だな。」

M「ああ。ただ、そのドルコスト平均法が威力を発揮するのは、やはり長期的な上
昇トレンドが継続していると言うことが条件となる。」

T「だよな。揉み合い相場ならば、まだ良いが下落トレンドでそれをやっても利益
には繋がらない。」

M「ただ一気にがっつり買って下落トレンドで放置しておくよりは、ドルコスト平
均法の方がマシだと言えるけどな。」

T「確かに・・・。」

M「それにドルコスト平均法の良いところは、時間を分散できることだ。最初から
相場の底が解っていれば、そこで全力買いするのがベストだ。例えば今年で言えば
日経平均14000円割れ水準で全力買いしておくのがベストパフォーマンスになったと
言える。」

T「ただ底なんて、あとから解るモンで、その時には今が底だと当てることは容易
くない。」

M「ああ。ドルコスト平均法ならば、毎月定額を買うんだから、底水準でも買う事
が出来る可能性がある。」

T「結局、相場というのは上昇、下落、揉み合いというような状況を繰り返して形
成されていくモンだからな。その動きを全て読み切るのは無理な話だし、だったら
そう言った動きに惑わされないよう時間分散し定額を買い続けるのが良いとなる。」

M「ああ。それだと日々変わる株価に一喜一憂せずに済むし、相場の大局観だけ意
識してドルコスト平均法で投資するのが良いと言えるかもな。もちろん長期投資と
いう前提での話だけどな。」

T「NISA口座で積立投資というのも良いだろうな。来年もまだ100万円が上限だが、
再来年から120万円に引き上げられる見通しだし・・・。」

M「そうだな。日本株が今後も長期的に上昇トレンド続けていけると読むならば、
ドルコスト平均法で積み立てていくのが良いだろう。」

T「来年は日経平均2万円を見ている市場関係者は非常に多い。あと2000円程度だけ
に射程圏といえるものの、実際行くとしても調整局面もあるだろうからな。」

M「来年は今年以上に乱高下するかもな。米国では来年中には利上げに踏み切る可
能性が高いし、ロシア問題だって再燃する場面出てきても不思議はない。」

T「ああ。ただ日本経済は本格的に回復していくという期待もある。」

M「そうだな。消費増税が見送られたことで、来年は日本経済拡大が期待される。
それだけに来年も上昇期待は結構強そうだけどな。」

T「4年連続での上昇となって欲しいモンだ。米ダウは今年で6年連続上昇となるだ
けに、日本だって出来ないはずがない。」

M「そうだな。まあ日本が来年も上昇するなら、米ダウは7年連続上昇となる可能性
が高いけどな。」

T「ただ米国は来年金融引き締めに動くわけだし、日本は逆に更に緩和という期待
が高いからな。日本株が米国株離れしてくる期待もあるかもよ。」

M「ああ。今年も良い夢見て年越せそうだな。それを強める意味でも、大納会での
年初来高値、今年も魅せて欲しいモンだ。」

T「そうだな。期待したいモンだ。」