◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆  2015/03/28(土)発行

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は週初は堅調だったと言えるものの、後半失速してしまった。」

M「ああ。日経平均は週間ベースで7週ぶりの下落となった。まあ、今週は配当落ち
もあったし、仕方ないとも言えるけどな。」

T「そうだな。欧米株も上値の重さ見られてきており、結構売られる日もあっただ
けに、日本株にも手仕舞い売り強まるのも仕方ないだろう。」

M「ただ権利落ちとなる昨日は結構強さ見せる場面もあっただけに、後場に失速し
てしまったのは残念だ。」

T「配当落ち分を全て埋めて、更に日経平均100円超上昇する場面もあったからな。
後場には先物主導で売り込まれてしまい結局配当落ち分埋められずに引けているが・・・。」

M「ただ権利取りは一つのメドだからな。それを機にポジション入れ替えてくる向
きも少なくない。手仕舞い売りに動く向きが増えるようだと先行きは警戒される。」

T「逆に権利落ち後の押し目を狙ってくる向きだって居るだろうし、下値は結構底
堅くなるんじゃないのか。」

M「確かにそうだが、上値を買い上がる向きは乏しくなる恐れはあるかもな。まあ
、来週火曜日は月末年度末ということもあり、ドレッシング買いへの期待はありそ
うだが、その後は上値追いする投資家は出てこない恐れもある。」

T「名実共に新年度相場入りで本格的に手仕舞いに動いてくる何て事にならなけれ
ば良いのだが・・・。」

M「依然として高値圏だけに、取りあえず新年度は益出しに動いてくる機関投資家
も確かに居るかも知れない。」

T「ああ。新年度は取りあえず利食いから入って、ある程度の利益を確保し、後は
じっくり再度の仕込み場を待つという感じか・・・。」

M「そう言う動きをする機関投資家が出てきても不思議はないだろう。今年度随分
と大きく上昇しているんだからな。」

T「それだけ利食いできる向きは多いわけだな。まあ年初から見ても結構上げてい
るからな。」

M「そう考えれば、改めて新年度入りで買い向かう機関投資家がそれほど出てこな
い恐れはあると言えるだろうな。」

T「確かに・・・。まあ期待できる買い手と言えば、年度をあまり意識しない個人
投資家か。」

M「あとは海外勢だが、ここに来て海外勢の買いも衰えが見られてきているだけに
何とも言えない。」

T「公的年金資金の買いは入るだろう。もちろん強引に買い上がるような買い方は
しないだろうけど。」

M「公的年金資金の売買が表れる信託銀行は3月は売り越し基調だっただけに、積極的な買いは一巡している感じだ。恐らくGPIFの日本株の運用比率も大夫目標に近づいたんだろう。」

T「そうかもな。」

M「ただ新年度入りで動きやすくなる面はあるかもな。3月末時点の運用状況などは
公開する必要があるだけに、今はあまり大きくは動きにくい面もあるんだろう。」

T「確かに・・・。4月に入ってからの方が動きやすいとは言えるだろうな。」

M「もちろんそれで再び積極的に買ってくるのかは別の話だが。ただ奴らは基本的
には逆張りだけに、下げるようならしっかりと買いは入れてくると思われる。」

T「まあ、全体的に相場が下がってくれば、それだけ株式の運用比率が引き下がる
ことになるわけだからな。買い増す必要性が出てくる訳だ。」

M「ところで昨晩の米国市場は反発したもの、戻りも鈍いな。小幅高程度にとどま
っている。」

T「そうだな。それだけに先行き懸念は依然として続いている格好だな。」

M「来週は米国で雇用統計など重要な経済指標発表が目白押しだ。それにより景気
減速懸念に繋がる恐れもあるし、逆に早期利上げ懸念に繋がる恐れもある。」

T「ただ好感される結果になる期待もあるだけに売り込みにくさもあるといえる。
それに無事通過できれば、買い安心感に繋がるという期待もあるからな。」

M「それだけに来週は非常に重要な1週間となるかもな。」

T「米国株の動向は海外勢の動向に少なからず影響があるだけに、日本株へも影響するだろうからな。」

M「そうだな。既に一時期見られたような米国株無視して上げていく強さは日本株
に見られなくなっているだけに、やはり米国株の動向は注目される。」

T「ああ。名実共に新年度入りする来週の相場、良い方向に向かうよう期待したい
モンだ。」