◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆ 2016/0730(土)発行
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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均もTOPIXも小幅ながら下落となった。」
M「ああ。先週末比では確かに小幅安だが、結構な振れ幅作って動いていたといえ
る。」
T「そうだな。まあ週末に日銀金融政策決定会合を引けていたこともあり、この程
度の荒い動きは想定されていたけどな。」
M「確かに・・。それでも取りあえず日銀会合後はプラスで引けたことは何よりだ
。」
T「今週は日銀会合を巡り色々な思惑や報道が交錯していた。それにより市場は振
り回されていた格好だ。」
M「ああ。更に政府による経済対策拡大観測や、50年債発行検討なんて話まで飛び
交った。」
T「それに今週は米国株が軟調気味だったことも重しとなった面もあるだろう。結
局昨日もダウは下落し5日続落で今週全敗となっている。」
M「そうだな。ただ米ダウ5日続落だが、S&P500、ナスダック指数は比較的にしっか
りしていた。」
T「まあ確かに・・。ナスダック指数なんて昨日まで4日続伸しており、今週は週間
ベースでプラスだからな。」
M「それにダウ5連敗といっても、いずれも小幅安だといえ、週間ベースでの下げ幅
は140ドル弱に過ぎない。こんなの一日で取り戻せる。」
T「今週は為替も重しとなったと言えるだろう。週末の日銀会合へ向け円高気味に
進行して来ている。」
M「そうだな。日銀会合で追加緩和決めたとしても結局円高へ向かうとの見方は多
かったため、警戒的な動きが事前から出ていたんだろう。」
T「それも日本株の重しとなった。」
M「そして注目の日銀会合結果出る昨日はえらい乱高下となった。」
T「ああ。日銀会合の結果が出る前から、マーケットは波乱的な感じだった。まず
昨日の朝方に為替がとんでもない動き見せている。」
M「そうだな。誤発注と言われているが朝7時台に突如ドル円が1ドル105円台から
103円台まで円高に進んだ。」
T「びっくりしたよな。何か日銀会合に関する報道があったのかと思ったが、何も
見当たらず、為替もすぐに戻している。」
M「戻し切れてはいないが、市場では誤発注がストップロスを巻き込んでこのよう
な動きになったと言われている。」
T「ただ前場中にはジリジリと円高へと再び進行しており、きな臭いムードが漂っ
ていた。」
M「そして昼過ぎだな。突如、為替が円高へと進行し、日経先物が急落した。16600
円程度だったが、それが1分経たずに16000円割れまで先物が売られている。」
T「現状維持という結果が出たのかという見方が広がったが、結果はまだ出ていな
かった。」
M「フライング的な動きがストップロスを巻き込んだんだろうけど、それにしても
酷い動きだった。」
T「日銀会合結果待ち状態で先物板はスカスカだったからな。」
M「日経先物16000円割れ15900円付近まで下落したが、すぐに16400円台まで戻して、その後はじりじりと上げて結局16600円まで戻している。」
T「そしてその後、今後は正式に結果発表され追加緩和が伝えられた。」
M「瞬間上げたがすぐに売り込まれる動きとなったな。追加緩和はETF増額だけで金
額の規模も想定内の範囲だったこともあり、出尽くしというか失望という動きで売
られたんだろう。」
T「日経先物16200円割れまで下落したが、すぐに切り返して16500円台まで戻して
いる。かと思えば、再度16200円割れまであったからな。」
M「ああ。まさにジェットコースター相場だろう。その後はジリジリと戻す動きで
結局16500円超えで引けている。」
T「市場も迷っている感じだろうな。」
M「こりゃ判断難しいだろう。ある意味、中途半端な結果だったと言うわけだ。ETF
増額は株価支えになるため好感されやすいが、円安要因とはならない。」
T「そうだな。株価は結局戻して引けたが、為替は戻しきれずだ。」
M「マイナス金利が深堀されなかったのは銀行株など金融株にはプラスだが、為替
市場には円買い要因とも言えるからな。」
T「しかもタイミング悪いことに、昨晩発表された米4-6月期GDPがえらい弱い数字
となった。これがドル売り要因となりドル円は更に円高へ進んでいる。」
M「株価の上昇が円安を誘導するのか、円高が株価下落を誘発するのか、というこ
とになりそうだが、昨晩は円高が株価を引っ張ったようだ。日経先物は16300円程度
まで下落して引けている。」
T「大証終値で300円安か・・。こりゃ週明けは厳しくなりそうだ。」
M「ただ週明け早々から日銀ETF買いが見られる可能性はありそうだな。果たしてど
の程度増額されるのか見物だろう。」
T「そうだな。ただ、すぐに増額されるか不明だし、一日の買入額を増やさずに、
買入日を増やすという可能性もあるからな。」
M「ああ。それらも含めて、日銀がどのように今後ETFを買ってくるのかも注目だろ
うな。」
T「上手く株価支えになれば良いけどな。」
M「まあ、日銀の買入額が増えると言うことは、それだけ相場が歪められることに
なり、いずれ反動的な動きが出てくると経過する市場関係者も多いけどな。」
T「でも、幾ら日銀が買ってきたって、下げるときは下げるんだ。日銀が買ってい
る分、流動性が衰えてくるとはいえるが、間接的に買うのは流動性豊富な主力系株
ばかりだろうからな。」
M「ああ。すぐに問題なるようなことはないだろう。いずれにしろ昨日の日銀の決
断を市場がどういう風に判断するのか、本当に解るのは来週からだ。」
T「確かに・・。昨日は確かに上昇して引けたものの、それが市場の答えとは決め
られない。やはり来週だな。この日銀の決断をうけ、投資家達がどういう動きをし
てくるのか。」
M「来週には政府与党が経済対策を閣議決定する予定もある。それに内閣改造も予定されている。それらも込みで市場がどのように判断するのか注目したい。」
T「そうだな。取りあえず日銀は動いた。次は政府の番だ。期待したいモンだな。」
◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週は日経平均もTOPIXも小幅ながら下落となった。」
M「ああ。先週末比では確かに小幅安だが、結構な振れ幅作って動いていたといえ
る。」
T「そうだな。まあ週末に日銀金融政策決定会合を引けていたこともあり、この程
度の荒い動きは想定されていたけどな。」
M「確かに・・。それでも取りあえず日銀会合後はプラスで引けたことは何よりだ
。」
T「今週は日銀会合を巡り色々な思惑や報道が交錯していた。それにより市場は振
り回されていた格好だ。」
M「ああ。更に政府による経済対策拡大観測や、50年債発行検討なんて話まで飛び
交った。」
T「それに今週は米国株が軟調気味だったことも重しとなった面もあるだろう。結
局昨日もダウは下落し5日続落で今週全敗となっている。」
M「そうだな。ただ米ダウ5日続落だが、S&P500、ナスダック指数は比較的にしっか
りしていた。」
T「まあ確かに・・。ナスダック指数なんて昨日まで4日続伸しており、今週は週間
ベースでプラスだからな。」
M「それにダウ5連敗といっても、いずれも小幅安だといえ、週間ベースでの下げ幅
は140ドル弱に過ぎない。こんなの一日で取り戻せる。」
T「今週は為替も重しとなったと言えるだろう。週末の日銀会合へ向け円高気味に
進行して来ている。」
M「そうだな。日銀会合で追加緩和決めたとしても結局円高へ向かうとの見方は多
かったため、警戒的な動きが事前から出ていたんだろう。」
T「それも日本株の重しとなった。」
M「そして注目の日銀会合結果出る昨日はえらい乱高下となった。」
T「ああ。日銀会合の結果が出る前から、マーケットは波乱的な感じだった。まず
昨日の朝方に為替がとんでもない動き見せている。」
M「そうだな。誤発注と言われているが朝7時台に突如ドル円が1ドル105円台から
103円台まで円高に進んだ。」
T「びっくりしたよな。何か日銀会合に関する報道があったのかと思ったが、何も
見当たらず、為替もすぐに戻している。」
M「戻し切れてはいないが、市場では誤発注がストップロスを巻き込んでこのよう
な動きになったと言われている。」
T「ただ前場中にはジリジリと円高へと再び進行しており、きな臭いムードが漂っ
ていた。」
M「そして昼過ぎだな。突如、為替が円高へと進行し、日経先物が急落した。16600
円程度だったが、それが1分経たずに16000円割れまで先物が売られている。」
T「現状維持という結果が出たのかという見方が広がったが、結果はまだ出ていな
かった。」
M「フライング的な動きがストップロスを巻き込んだんだろうけど、それにしても
酷い動きだった。」
T「日銀会合結果待ち状態で先物板はスカスカだったからな。」
M「日経先物16000円割れ15900円付近まで下落したが、すぐに16400円台まで戻して、その後はじりじりと上げて結局16600円まで戻している。」
T「そしてその後、今後は正式に結果発表され追加緩和が伝えられた。」
M「瞬間上げたがすぐに売り込まれる動きとなったな。追加緩和はETF増額だけで金
額の規模も想定内の範囲だったこともあり、出尽くしというか失望という動きで売
られたんだろう。」
T「日経先物16200円割れまで下落したが、すぐに切り返して16500円台まで戻して
いる。かと思えば、再度16200円割れまであったからな。」
M「ああ。まさにジェットコースター相場だろう。その後はジリジリと戻す動きで
結局16500円超えで引けている。」
T「市場も迷っている感じだろうな。」
M「こりゃ判断難しいだろう。ある意味、中途半端な結果だったと言うわけだ。ETF
増額は株価支えになるため好感されやすいが、円安要因とはならない。」
T「そうだな。株価は結局戻して引けたが、為替は戻しきれずだ。」
M「マイナス金利が深堀されなかったのは銀行株など金融株にはプラスだが、為替
市場には円買い要因とも言えるからな。」
T「しかもタイミング悪いことに、昨晩発表された米4-6月期GDPがえらい弱い数字
となった。これがドル売り要因となりドル円は更に円高へ進んでいる。」
M「株価の上昇が円安を誘導するのか、円高が株価下落を誘発するのか、というこ
とになりそうだが、昨晩は円高が株価を引っ張ったようだ。日経先物は16300円程度
まで下落して引けている。」
T「大証終値で300円安か・・。こりゃ週明けは厳しくなりそうだ。」
M「ただ週明け早々から日銀ETF買いが見られる可能性はありそうだな。果たしてど
の程度増額されるのか見物だろう。」
T「そうだな。ただ、すぐに増額されるか不明だし、一日の買入額を増やさずに、
買入日を増やすという可能性もあるからな。」
M「ああ。それらも含めて、日銀がどのように今後ETFを買ってくるのかも注目だろ
うな。」
T「上手く株価支えになれば良いけどな。」
M「まあ、日銀の買入額が増えると言うことは、それだけ相場が歪められることに
なり、いずれ反動的な動きが出てくると経過する市場関係者も多いけどな。」
T「でも、幾ら日銀が買ってきたって、下げるときは下げるんだ。日銀が買ってい
る分、流動性が衰えてくるとはいえるが、間接的に買うのは流動性豊富な主力系株
ばかりだろうからな。」
M「ああ。すぐに問題なるようなことはないだろう。いずれにしろ昨日の日銀の決
断を市場がどういう風に判断するのか、本当に解るのは来週からだ。」
T「確かに・・。昨日は確かに上昇して引けたものの、それが市場の答えとは決め
られない。やはり来週だな。この日銀の決断をうけ、投資家達がどういう動きをし
てくるのか。」
M「来週には政府与党が経済対策を閣議決定する予定もある。それに内閣改造も予定されている。それらも込みで市場がどのように判断するのか注目したい。」
T「そうだな。取りあえず日銀は動いた。次は政府の番だ。期待したいモンだな。」