◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆2017.03.11
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Ｔ「今週は週末まで弱々しい展開だったといえるが、SQ通過した週末には派手に戻
す動きとなった。」
Ｍ「ああ。週末以外は商いも低調で手控えムードが非常に強い展開だった。SQ週と
いうこともあるし、先物はロールオーバーが中心で仕掛け的な動きは見られずだ。
」
Ｔ「ただ昨日の朝のSQ通過後はしっかりと上昇する動きとなり、日経平均、TOPIX
は今週の下げを取り戻し、今週は週間ベースで上昇して終えている。」
Ｍ「これで3週続けての上昇だな。日経平均は再び19500円を突破しており、大発会
の日に付けていた昨年来高値を更新した。」
Ｔ「今週は米国株が軟調気味で、それが重しとなった面もあるようだ。ただ為替が
円安へ進行したことで日本株の支えになっている。」
Ｍ「昨日の大幅高もやはり円安好感した面が強い。ドル円は1ドル115円も突破して
いたからな。」
Ｔ「今週水曜日に発表されたADP雇用統計がえらい強い数字となったことで、週末に
米労働省が発表する2月雇用統計への期待が高まり、週末へ向けドル買いの動きにな
っている。」
Ｍ「そうだな。その注目された雇用統計が昨晩発表されているが、雇用者数は市場
予測を大きく上回り、失業率も前月より低下した。」
Ｔ「ああ。賃金の伸びも前月より拡大したものの、これは市場予測には届かなかっ
た。」
Ｍ「その影響か、この雇用統計発表をうけ、ドルは売られる動きになっている。ド
ル円相場はせっかく1ドル115円台に乗せていたのに、再び114円台まで戻してしまっ
た。」
Ｔ「そうだな。その影響で日経先物は夜間取引で下げて引けている。」
Ｍ「ただ米国株はしっかりだった。しっかりした雇用統計で米景気に安心感出たん
だろう。それに賃金の伸びがいまいちだったことで、今後の利上げペースは緩やか
になるとの期待にも繋がった印象だ。」
Ｔ「ああ。来週のFOMCの利上げは既に織り込んでおり確定的だったといえる。それ
だけに市場の注目は今後の利上げペースだからな。」
Ｍ「市場では今年3回の利上げを見込んでいる向きが多い。もし利上げペースが更に
加速するなら米国株には重しとなる恐れはある。ただドル円相場には追い風となり
円安が期待できる。」
Ｔ「昨日の雇用統計では賃金の伸びが市場予測に届かず、利上げペース加速しない
との見方に繋がったんだろうな。」
Ｍ「それに出尽くし的にドルが売られた面もあるんだろう。雇用統計発表へ向けて
ドル買われてきた訳だし・・。」
Ｔ「だろうな。週明け再びドル買いの動きになるのかが注目される。」
Ｍ「ただ来週は重要イベント目白押しだからな。特に15日には集中している。」
Ｔ「ああ。米FOMCに予算教書提出、それにオランダ議会選挙だ。」
Ｍ「それだけに引き続き手控えムード強まるかもな。」
Ｔ「もし無事通過できれば買い安心感に繋がる期待はありそうだ。」
Ｍ「そうだな。予算教書提出で米国株がどういう動き見せるのかが注目だな。トラ
ンプラリーが再び始まるのか、それとも本格的に出尽くし的な動きになるのか・・
・。」
Ｔ「ああ。それにやはりFOMCも重要だろう。既に利上げは織り込まれているとはい
え、やはり今後の利上げペースだ。声明文やイエレンFRB議長の会見などで利上げ
ペース加速する可能性が示唆されるかどうかだろうな。」
Ｍ「まあ極端なタカ派的な内容にはならないとは思うが、FOMCメンバーによる金利
見通しは注目される。いわゆるドットチャートというやつだ。」
Ｔ「12月の会合で示されたドットチャートでは、中心値は今年は3回の利上げが見込
まれていた。もし来週のFOMCで示されるドットチャートが今年4回に上方修正される
ようだと、ドル買い強まる可能性ありそうだ。」
Ｍ「そうだな。それにより円安進行し日本株には追い風だろう。まあ米国株には重
しとなる恐れはあるが・・・。」
Ｔ「ただ今回は前回のドットチャートから大きくは変わらないとの見方が多い。つ
まり今年3回の利上げという結果に変わらないと言うことだ。」
Ｍ「怖いのが量的緩和政策で買い入れた資産の再投資停止だな。」
Ｔ「そうだな。FRBは既に新たな資産買入は停止しているが、償還されたものに関し
ては再投資している。」
Ｍ「つまりFRBが抱えている資産の残高は減らしていないということだ。再投資を停
止すれば、償還される度、FRBの資産残高は減ってくることになる。」
Ｔ「ああ。それだけ市場に出回る資金が回収されてくることになり、本格的な引き
締め状態となってくる訳だ。」
Ｍ「そうなれば、米金利は更に上昇し、ドル高円安という流れが強まる日本株には
追い風になると言えるのだが・・・。」
Ｔ「ただ過剰流動性相場が終わると言うことになれば、米国株が失速する恐れがあ
る。そうなれば日本株だって悪影響は受けるだろう。まあ為替が支えとなる期待は
あるだろうけど。」
Ｍ「いずれにしろ、今後は利上げも意識されるが、資産の再投資停止をいつしてく
るのかも意識されてくるかもな。」
Ｔ「そうだな。まあ、来週のFOMCでは、それを示唆してくるとは思えないが、そう
いったことも含めて注目したい。」
Ｍ「来週末どういう形で引けているのか楽しみだ。」
Ｔ「ああ。日本株しっかり上昇して終えていれば良いけどな。期待したいモンだ。」
◆◇地場者の立ち話～番外編～◇◆
＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝＝
Ｔ「今週は週末まで弱々しい展開だったといえるが、SQ通過した週末には派手に戻
す動きとなった。」
Ｍ「ああ。週末以外は商いも低調で手控えムードが非常に強い展開だった。SQ週と
いうこともあるし、先物はロールオーバーが中心で仕掛け的な動きは見られずだ。
」
Ｔ「ただ昨日の朝のSQ通過後はしっかりと上昇する動きとなり、日経平均、TOPIX
は今週の下げを取り戻し、今週は週間ベースで上昇して終えている。」
Ｍ「これで3週続けての上昇だな。日経平均は再び19500円を突破しており、大発会
の日に付けていた昨年来高値を更新した。」
Ｔ「今週は米国株が軟調気味で、それが重しとなった面もあるようだ。ただ為替が
円安へ進行したことで日本株の支えになっている。」
Ｍ「昨日の大幅高もやはり円安好感した面が強い。ドル円は1ドル115円も突破して
いたからな。」
Ｔ「今週水曜日に発表されたADP雇用統計がえらい強い数字となったことで、週末に
米労働省が発表する2月雇用統計への期待が高まり、週末へ向けドル買いの動きにな
っている。」
Ｍ「そうだな。その注目された雇用統計が昨晩発表されているが、雇用者数は市場
予測を大きく上回り、失業率も前月より低下した。」
Ｔ「ああ。賃金の伸びも前月より拡大したものの、これは市場予測には届かなかっ
た。」
Ｍ「その影響か、この雇用統計発表をうけ、ドルは売られる動きになっている。ド
ル円相場はせっかく1ドル115円台に乗せていたのに、再び114円台まで戻してしまっ
た。」
Ｔ「そうだな。その影響で日経先物は夜間取引で下げて引けている。」
Ｍ「ただ米国株はしっかりだった。しっかりした雇用統計で米景気に安心感出たん
だろう。それに賃金の伸びがいまいちだったことで、今後の利上げペースは緩やか
になるとの期待にも繋がった印象だ。」
Ｔ「ああ。来週のFOMCの利上げは既に織り込んでおり確定的だったといえる。それ
だけに市場の注目は今後の利上げペースだからな。」
Ｍ「市場では今年3回の利上げを見込んでいる向きが多い。もし利上げペースが更に
加速するなら米国株には重しとなる恐れはある。ただドル円相場には追い風となり
円安が期待できる。」
Ｔ「昨日の雇用統計では賃金の伸びが市場予測に届かず、利上げペース加速しない
との見方に繋がったんだろうな。」
Ｍ「それに出尽くし的にドルが売られた面もあるんだろう。雇用統計発表へ向けて
ドル買われてきた訳だし・・。」
Ｔ「だろうな。週明け再びドル買いの動きになるのかが注目される。」
Ｍ「ただ来週は重要イベント目白押しだからな。特に15日には集中している。」
Ｔ「ああ。米FOMCに予算教書提出、それにオランダ議会選挙だ。」
Ｍ「それだけに引き続き手控えムード強まるかもな。」
Ｔ「もし無事通過できれば買い安心感に繋がる期待はありそうだ。」
Ｍ「そうだな。予算教書提出で米国株がどういう動き見せるのかが注目だな。トラ
ンプラリーが再び始まるのか、それとも本格的に出尽くし的な動きになるのか・・
・。」
Ｔ「ああ。それにやはりFOMCも重要だろう。既に利上げは織り込まれているとはい
え、やはり今後の利上げペースだ。声明文やイエレンFRB議長の会見などで利上げ
ペース加速する可能性が示唆されるかどうかだろうな。」
Ｍ「まあ極端なタカ派的な内容にはならないとは思うが、FOMCメンバーによる金利
見通しは注目される。いわゆるドットチャートというやつだ。」
Ｔ「12月の会合で示されたドットチャートでは、中心値は今年は3回の利上げが見込
まれていた。もし来週のFOMCで示されるドットチャートが今年4回に上方修正される
ようだと、ドル買い強まる可能性ありそうだ。」
Ｍ「そうだな。それにより円安進行し日本株には追い風だろう。まあ米国株には重
しとなる恐れはあるが・・・。」
Ｔ「ただ今回は前回のドットチャートから大きくは変わらないとの見方が多い。つ
まり今年3回の利上げという結果に変わらないと言うことだ。」
Ｍ「怖いのが量的緩和政策で買い入れた資産の再投資停止だな。」
Ｔ「そうだな。FRBは既に新たな資産買入は停止しているが、償還されたものに関し
ては再投資している。」
Ｍ「つまりFRBが抱えている資産の残高は減らしていないということだ。再投資を停
止すれば、償還される度、FRBの資産残高は減ってくることになる。」
Ｔ「ああ。それだけ市場に出回る資金が回収されてくることになり、本格的な引き
締め状態となってくる訳だ。」
Ｍ「そうなれば、米金利は更に上昇し、ドル高円安という流れが強まる日本株には
追い風になると言えるのだが・・・。」
Ｔ「ただ過剰流動性相場が終わると言うことになれば、米国株が失速する恐れがあ
る。そうなれば日本株だって悪影響は受けるだろう。まあ為替が支えとなる期待は
あるだろうけど。」
Ｍ「いずれにしろ、今後は利上げも意識されるが、資産の再投資停止をいつしてく
るのかも意識されてくるかもな。」
Ｔ「そうだな。まあ、来週のFOMCでは、それを示唆してくるとは思えないが、そう
いったことも含めて注目したい。」
Ｍ「来週末どういう形で引けているのか楽しみだ。」
Ｔ「ああ。日本株しっかり上昇して終えていれば良いけどな。期待したいモンだ。」
