◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆2017.04.22

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◆◇地場者の立ち話~番外編~◇◆
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T「今週はしっかりとした展開だったといえる。日経平均は6週ぶりの上昇となった
。」

M「ああ。今週も地政学リスクが意識されたものの、徐々に和らいできている。」

T「そうだな。日曜日に北朝鮮がミサイル撃ったときは焦ったが、すぐに爆発した
ようで失敗となった。」

M「一部では米国がサイバー攻撃で失敗させたとの見方もあるようだが、いずれに
しろ今週地政学リスクが高まらなく良かった。」

T「ただ来週25日には核実験を行うのではとの見方もあり、まだ油断できない状況
だ。」

M「そうだな。25日は朝鮮人民軍創建記念日だからな。その辺りに何かやるのでは
との見方はある。」

T「ただ逆に言えば、それを無事通過すれば北朝鮮リスクはかなり後退していく期
待もありそうだ。」

M「ああ。ただ懸念は北朝鮮リスクだけではないからな。明日にはフランス大統領
選も控えているし、恐らく決選投票に持ち込まれるだろうけど、それが無事通過す
るまでは警戒も燻る恐れはあるだろう。」

T「世論調査通り、マクロン候補と、ルペン候補との決選投票となればいいけどな
。」

M「その二人が明日の選挙で1位2位となれば、想定通りといえ、決選投票では、マ
クロン候補が圧勝すると見られている。」

T「ただその二人が想定通り1位2位となっても、ルペン候補が大差を付けて1位にな
ると、また警戒感高まる恐れもあるだろう。」

M「大差を付けて1位になる可能性は極めて低いけどな。確かに最新の世論調査では
マクロン候補とルペン候補の差は縮まっているが、まだマクロン候補がリードし
ている格好だ。」

T「急速に支持率が上がってきたメランション候補が食い込んでくるとやっかいだ
が、マクロン候補が敗れない限り問題はないだろう。」

M「まあ選挙は水物だけに蓋を開けてみるまで解らないが、マクロン候補が1位通過
となり、ルペン候補が差を付けられての2位という結果になる可能性が高そうだ。」

T「そうなれば、決選投票への警戒も和らぐだろうし、ひとまず安心感には繋がり
そうだ。」

M「まあ今週は英国でメイ首相が解散総選挙を6月に実施することを表明し、不透明
要素が一つ増えた格好だが、懸念されたのはその日、一日だったといえる。」

T「ああ。ただ日本市場への影響は限定的だった。」

M「まだ先の話だし、与党圧勝が想定されているため、波乱にはならないとの見方
も強いからな。まあ解散総選挙が近くなってくれば、警戒される恐れは否めないが
・・・。」

T「取りあえず足下の懸念要因にはならないだろう。」

M「ああ。やはり来週は日本市場では企業決算発表が本格化するだけに、関心はそ
れらにシフトしてきそうだ。」

T「それを機に見直し買いに繋がるようなら良いけどな。」

M「為替が依然として1ドル110円割れ状態の円高水準というのが気掛かりだが・・
・。」

T「そうだな。ただ来週にはトランプ大統領が税制改革案を明らかにするようだし
、それによってドル買いに繋がり円安へ振れてくれば良いけどな。」

M「ああ。来週26日頃に公表するとのことだけに、その期待感も来週は相場を支え
る要因となりそうだな。」

T「ただ怖いのが失望だよな。税制改革案明らかにしても、失望されるような規模
や内容なら逆効果となる。」

M「最悪円高加速だな。」

T「そういったことがあるだけに、過度な期待は禁物かもな。」

M「一旦流れたオバマケア代替法案も新たな案で共和党内で合意近いとの報道も今
週はあった。早ければ来週にも議会で採決なんて話も出ている。」

T「オバマケア代替法案があっさり決まれば、トランプ政権の政策も一気に加速し
て動き出す期待もあるからな。そうなれば米国株は再び政策期待相場が復活してく
るという期待もありそうだ。」

M「あと米国では来週28日、現在の暫定予算の期日が到来する。それまでに延長を
決めるなり、新たな暫定予算で合意できないと一部政府機関が閉鎖に追い込まれる
。」

T「そういったこともあり、来週は米国議会の動向が非常に注目されることになり
そうだ。」

M「暫定予算問題に、オバマケア代替法案、この二つが見事来週決められるならば
、再び米国株は強さ取り戻してくる期待もありそうだ。」

T「そうだな。まだまだ不安要素はあるものの、取りあえず一つ一つクリアしてい
って欲しいモンだ。来週の相場に期待したい。」