「舛添カラー」を却下 観光ボランティアユニホームを見直しへ

「舛添カラー」を却下 観光ボランティアユニホームを見直しへ “和とモダン”にコシノヒロコさん「売り子さんのよう」


 東京都が設置した「東京ブランドのあり方検討会」の第3回会合が23日、都庁で開かれ、舛添要一前知事時代に導入された観光ボランティアのユニホームの見直しについて、デザインに和の雰囲気を取り入れることなどの製作方針を確認した。6月上旬に製作する事業者の公募を始め、9月上旬の発表を目指す。

 当初、事務局原案として「『法被』など和風テイストとモダンなデザインの組み合わせ」が示された。委員から賛同の声が上がった一方、デザイナーのコシノヒロコさんは「法被に近いものを大人数で着ると、大売り出しの売り子さんのようになる可能性がある」と述べ、法被など形は限定しないことで合意した。

 製作方針では色は青系がメーン。デザインは奇抜さを抑え、観光ボランティアであることを端的に表記するとした。
 小池百合子知事は昨年、舛添氏時代に導入されたユニホームや、海外向けのアイコン(ロゴ)の見直しに着手。今年4月に新たなアイコンとキャッチフレーズがお披露目されている。

 一方、若い世代の視点を都政に生かすために発足した「東京未来ビジョン懇談会」の第3回会合も同日、開かれ、タレントの高橋みなみさんは「東京のエンターテインメントをアピールするための劇場やライブ会場などが不足している」と訴えた。今後、出席者たちによる発表を重ね、意見の取りまとめを行う。