話題に上ったのは、辻元氏が民間国際交流団体「
ピースボート」を設立し政界進出する前の昭和62年3月に出版した『清美するで!!新人類が船を出す!』(第三書館)。
辻元氏は著書で皇室について「生理的にいやだと思わない? ああいう人達というか、ああいうシステム、ああいう一族がいる近くで空気を吸いたくない」「
天皇っていうのも、日本がいやだというひとつの理由でしょ」と記していた。
さらに日本のスポーツ界と関連させて「人生訓とか道徳を押しつけたがる。
天皇とあの一族の気持ち悪さに直結している」とし、
天皇制を「悪の根源」とまで断じていた。
足立氏は、
天皇制廃止を訴えた辻元氏の過去の発言も挙げ、「こうした発言を繰り返す辻元氏が
憲法審査会の幹事なのは適当ではない」と批判した。
これに対し辻元氏は「30年ほど前、学生時代にご指摘の発言をした」と認めた。その上で「
日本国憲法の下、日本は生まれ変わり、
戦争放棄の国になった。
憲法に規定されている象徴
天皇を尊重しなければならない。私は考えが一面的だったと痛感し、深く反省した」と述べ、著書の内容を撤回した。